福島原発、地震の1分30秒後にメルトダウンしていた。
「地震の40分後に来た想定外の津波でメルトダウンした」という東電の主張はウソだった
習志野市民から4年前の「文藝春秋」記事をご紹介いただきました。
(文藝春秋の記事より)
「福島第一原発は津波が来る前に壊れていた」元東電社員“炉心専門家”が決意の実名告発
「福島第一原発は津波が来る前に壊れていた」元東電社員“炉心専門家”が決意の実名告発――文藝春秋特選記事 | 文春オンライン
「文藝春秋」9月号の特選記事を公開します。(初公開2019年8月13日)福島第一原発事故から8年。大事故を受けて、一時は「稼働中の原発はゼロ」という状態にもなったが、新し...
文春オンライン
元東電社員が突き止めた本当の事故原因
「津波が原因」ではなかったのだ。
福島第一原発は、津波の襲来前に、地震動で壊れたのであって、事故原因は「津波」ではなく「地震」だった――“執念”とも言える莫大な労力を費やして、そのことを明らかにしたのは、元東電「炉心専門家」の木村俊雄氏(55)だ。
木村氏は、東電学園高校を卒業後、1983年に東電に入社、最初の配属先が福島第一原発だった。新潟原子力建設所、柏崎刈羽原発を経て、1989年から再び福島第一原発へ。2000年に退社するまで、燃料管理班として原子炉の設計・管理業務を担当してきた“炉心屋”である。
東電社内でも数少ない炉心のエキスパートだった木村氏は、東電に未公開だった「炉心流量(炉心内の水の流れ)」に関するデータの開示を求め、膨大な関連データや資料を読み込み、事故原因は「津波」ではなく「地震」だったことを突き止めた。
「津波が来る前から、福島第一原発は危機的状況に陥っていた」
「事故を受けて、『国会事故調』『政府事故調』『民間事故調』『東電事故調』と4つもの事故調査委員会が設置され、それぞれ報告書を出しましたが、いずれも『事故原因の究明』として不十分なものでした。
それもそのはず。そもそも東電が調査委員会に、そうしたデータを開示していなかったからです。そこで私は東電にデータの開示を求めました。これを分析して、驚きました。実は『津波』が来る前からすでに、『地震動』により福島第一原発の原子炉は危機的状況に陥っていたことが分かったのです」
7基もの原発が稼働中の現在、このことは重大な意味をもつ。「津波が原因」なら、「津波対策を施せば、安全に再稼働できる」ことになるが、そうではないのだ。
木村俊雄氏が事故原因を徹底究明した「福島第一原発は津波の前に壊れた」の全文は、「文藝春秋」9月号に掲載されている。
東電は「津波によってメルトダウンが起きた」という主張を繰り返しています。そして、その津波は「想定外の規模」で、原子力損害賠償法の免責条件にあたるととしています。 しかし、「津波が想定外の規模だったかどうか」以前に、「津波」ではなく、「地震動」で燃料破損していた可能性が極めて高いのです。
この問題は、決して「過去の話」ではありません。不十分な事故調査に基づく、不十分な安全基準で、多くの原発が、今も稼働し続けているからです。
(木村さんがマニアックで専門的な解説をしている動画。かなり長いですが…)
この動画の中で「200項目のデータのうち50項目のデータを東電は隠した」と木村さんは語っています。
こんなブログや新聞記事も…
この文藝春秋の記事を要約したブログがあります。
福島第一原発は津波が来る前に壊れていた - Sixteen Tones
文藝春秋9月号.芥川賞受賞作を読むつもりだったが,この記事,木村俊雄氏による「福島第一原発は津波が来る前に壊れていた-元東電社員「炉心専門家」が決意の実名告発」に...
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記事に引用された炉心内循環流量の時間変化グラフ.地震発生は 14:46,14:47... のポンプランバックとは,緊急時にポンプの負荷を減少させることとであろう.その結果流量は減少するが,14:48... に電源が喪失 (A) し,計測値もマイナスになる。
その後スパイクとともに計測は復活する (B) が,C時点から以後は流量ゼロとなる.津波第一波の到着ははるかに遅れた 15:27 であった.
流量がなくなると燃料被覆管の表面が気泡で覆われ,燃料と冷却水を隔離する結果,燃料溶融に至る.これを「ドライアウト」と言うのだそうだ.津波到着の40分も前から,地震により原子炉は冷却不能に陥っていたことになる.
東電としてはこのデータの存在を隠し通すつもりだったが,データの意味も不開示の理由も理解していない社長の一言で開示された。
こんな新聞記事もあります。
ウソの事故報告で、事故の本当の原因を隠してしまう。隠しているから、事故防止対策も示されない。
福島原発3基が、震度6程度の地震が起これば崩壊するのではないか、と危惧する学者もいます。
そんな状態なのに、次々原発を再稼働させようとしている岸田政権。汚染水放出までやろうとしています。
原発会社の利益と利権のために、再びとんでもない原発事故が起こり、日本列島全体が住めなくなるかも知れない。そのことを木村さんは4年前に指摘していたのです。背筋が寒くなってきました。
流すな汚染水
処理汚染水の海洋放出決定に抗議する、NGOが声明。4月29日千葉県弁護士会館で集会 - 住みたい習志野
流すな汚染水!処理汚染水の海洋放出はこんなに危険【声明】処理汚染水の海洋放出決定に抗議する|国際環境NGOFoEJapan>PDFはこちら本日、日本政府は関係閣僚会議にて、福島...
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「流すな汚染水!とめよう原発! 4・29千葉集会」に150名が参加し、千葉市内をデモ
4月29日、千葉県弁護士会館において、「流すな汚染水!とめよう原発! 4・29千葉集会」が、稲毛にある放医研の元主任研究官の崎山比早子さんを講師にむかえ、150名の結集で開催された。
崎山さんは、元国会東電福島原発事故調査委員会の委員であり、現在は3.11甲状腺がん子ども基金代表理事として、活躍されている。講演は、「汚染水の増大とそれがもたらす危険性」「原子炉の土台倒壊」「放射線による健康影響」など、1時間20分に及んだ。
集会後、弁護士会館から東電千葉支社を経て葭川公園まで80名がデモを行った。
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