(ABCニュースより）
入管法改正案の廃案訴え 大阪で弁護士が反対デモ
９日に衆院本会議で可決された改正案は、３回目以降の難民申請者は申請中であっても母国への強制送還を可能にするなど、２０２１年に一度廃案となった法案の骨格がほぼ維持されていて、全国各地で再びの廃案を求める声が広がっています。 （近畿弁護士会連合会 浅野則明理事長）「今回の入管法の改定の中身は改悪です。中身を皆さんに訴えて知ってもらい、大きな反対の声を上げてもらいたい」
改正案をめぐっては、国連が日本政府に対し「難民申請者の強制送還は難民保護の原則に反し、国際人権基準を下回っている」と指摘しています。
入管に殺された難民が、こんなにいるの、知っていましたか？
2018年4月、インド人のディーバック・クマルさんが成田空港で入国を拒否され、入国できず、そのまま牛久入管に収容されてしまいました。それから長い収容生活に耐えきれなくなったクマルさんはシャワー室で首をつってしまいました。
2014年3月、カメルーン人が糖尿病で苦しみ、もだえ苦しみ続け、何度もベッドから転がり落ちては職員が元にもどし、ついには落ちでも毛布だけかけてほったらかしにされ、亡くなってしまいました。
2010年3月、ガーナ人のスラジュさんは日本人の奥さんがいるにも関わらず強制送還されることになり、10人の職員が寄ってたかってスラジュさんを死なせてしまう、という事件がありました。
大型手錠で足を拘束し、結束バンドで手をうしろにしばって移動。しかも持病をかかえているスラジュさんに薬を飲ませず、荷物のように運び続けました。
おとなしくさせるために首を絞め、口にタオルを押し込められたことで気絶したスラジュさんに、気絶しているフリをしていると決めつけ、死なせてしまいました。
ガーナ人男性を無理やり本国送還、機内で殺した東京入管の所業 日本人女性との結婚生活20年を引き裂く野蛮
恐ろしい「懲罰房」
入管職員に抗議や反抗した場合、あるいは自殺未遂をした場合、罰として「保護室」に入れられます。保護室は職員が昔から「懲罰房」と呼んでいます。
懲罰房に入れるとなると、職員１０人くらいが収容者に飛びかかり、床に叩きつけます。顔を床に叩きつけられ、大きなアザができた人もいます。
腕をひねり上げるなど強い力でおさえられ、「やめて」とお願いしてもやめてもらえない。暴行のせいで骨が折れてしまった難民もいます。
入管法改悪法案を廃案に！
入管はこんな非道なことをやりたい放題して来たのに、誰も罪に問われていない。その上今度は「２回難民申請を却下すれば３回目の難民申請中でも本国へ強制送還できる。本国で殺されようが、拷問されようが日本政府は責任を負わない」という入管法改悪を強行しようとしています。
あまりにひどい内容なので国連からも「難民保護の原則からはずれている」と指摘されています。
12日から、入管法改悪法案が参議院で審議入りします。２年前同様、廃案に追い込みましょう。
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