この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

2週連続でアサマ

2013-12-02 22:36:05 | スキーの話題一般

先週末もアサマ2000で滑ってきました。初滑りのときよりも雪の量は少なくなっていましたが、メインゲレンデの状態は良好。気温も適度に低く快適。午前のリフト待ちは相変わらずの長さでしたが、メインバーンは昼過ぎまで大回りし放題。午後になると所々凍った下地が出始めましたが、混雑的にもバーン状況的にも、一日を通して練習に集中出来る好条件でした。



(ピカピカの朝一アサマメインゲレンデと気持ちいい青空)


さて先週に引き続き、今シーズンのテーマの確認を行いました。今回は大回り絶好バーンだったので大回りを集中練習。ビデオを撮っているときは大回り一日目にしてかなりイイかもと思っていたのですが、帰ってきてコマ送りで見てみると気に入らないところが多々ありましたので、今回はビデオアップ無しです(^^;;;) 

身体運動とそれによってもたらされるスキー板の走りはイメージ通りで、特に下肢の運動は改良できていたのですが、上体運動の見え方がいまいちカッコ悪くて要改良でした。「めっちゃうまいスキーヤー」を目指す以上、見栄えよくならないと気が済まないのです。。。

ビデオ無しの替わりと言ってはなんですが、アイスバーンの滑り方について考えがまとまりましたので書き留めておこうと思います。

アイスバーンで外スキーのグリップが抜けてバランスを崩してしまうケースは、おそらく多くのスキーヤーが経験されていることと思います。外スキーへのグリップを強めようとして内倒過多になり、外足への荷重が少なくなって、ますます外スキーへのグリップが弱くなるという悪循環に陥るのが最大要因です。

どうすればアイスバーンでもグリップを失わずに済むでしょうか。まず前提となる絶対条件があります。

「スキー板のエッジが丸まっていないこと」

エッジが丸まっている板ではさすがにアイスバーンには噛みません。特にサイドエッジをしっかりチューンしてエッジを鋭く立てておく必要があります。

しかし、キンキンにエッジを研いだスキー板をもってしても、外足を突っ張っているだけではグリップ力に限界があります。スピードが出てくると一本足で支えきれる重さの限界を超えてしまい、グリップを失ってしまうのです。これを解決するのに、物理学の知識が役に立ちます。

重いものを支えるのには一人の力ではなく二人で支えると力は半分で済みます。同じ原理で、外足一本ではなく、内足のグリップも援用するのです。いわゆる「両足荷重」を使って重さを半分に減らし、グリップ力を失う限界以下に保つことが、アイスバーンでは有効なのです。

それに加え、脚の運動もグリップ力を高めるために重要です。谷回りで自然に発生している前後差(内スキー前、外スキー後ろ)を、山回りにかけて前後差をなくすように力を入れて両脚を揃えてゆくのです。そのときに発生する雪面抵抗力や摩擦力をグリップ力に繫げるのです。

このテクニックはアイスバーンだけでなく、特にスピードコントロールが必要な急斜面や荒れ地でも有効です。お試し頂ければその有効性はすぐに実感できるかと思います。