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水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

道が14年ぶりに「北洋漁業対策本部」開く ロシア200水域サケ・マス流し網禁止の対応策検討

2015-07-04 20:57:52 | ニュース

 道は、ロシアがサケ・マス流し網漁を禁止した問題を受け、高橋はるみ知事を本部長とする「道北洋漁業対策本部」の初会合を開き、山崎峰男水産林務部長が経過報告と今後の対応を説明し、8月下旬までに影響調査、各種対策の検討を行い、9月上旬の次回本部会議に報告し対策を取りまとめ、国の施策・予算に反映させるよう提案、要望することになった。この対策本部が開かれるのは、平成13年のロシア水域の外国漁獲割当のオークション制以降に伴いマダラを大幅に削減された底刺し網漁船の減船以来、14年ぶりとなる。
 このあと、山崎部長は本部の幹事を務める中田克哉水産局長と11階の水産林務部に対策本部の看板をかけ「全庁がこの問題に取り組む意気込みを示す」と語り、根室を中心とした道東の地域振興につながる対策を練るべく尽力を強調した。
 高橋知事は6日、道議会の遠藤連議長、北農中央会の飛田稔章会長らと甘利明経済再生担当大臣、林芳正農林水産大臣にTPP協定の緊急要請を行うが、林農水大臣に対しサケ・マス流し網漁の禁止に伴う支援を強く要請する。
 水産庁は6~7日、枝元真徹資源管理部長らを現地に派遣し、道職員とともに根室、厚岸、釧路で影響調査を行う。

水産林務部に看板を掲げる山崎部長(右)と中田局長


船泊漁協直営食堂「あとい」

2015-07-03 16:14:17 | グルメ
礼文島北部、船泊漁協本所がある船泊地区から北東方向に進むとたどり着くのが金田岬。そこに建っているクリーム色の外壁に赤い屋根の平屋建てが船泊漁協直営食堂「あとい」です。

営業時間は午前11時から午後3時30分。斉藤店長をはじめ6名のスタッフが1日200名、多いときは400名の来店客をもてなします。一番人気は旬のエゾバフンウニをふんだんに使用した「うに丼」とのことですが、どうしても礼文のボタンエビを味わってみたかったので、取材当日は三色丼をいただきました。



「あとい」の丼は、ご飯と具材が別盛りになっています。これは、少しでも熱による食材の傷みを避けるために施された配慮で、食べる側が自分の好みに合わせた楽しみ方をできるようになっています。

写真を見て気付いた方もいるかと思いますが、実はこのウニはキタムラサキウニです。
船泊地区のエゾバフンウニ漁は6月1日に解禁となりましたが、時化の影響により初出漁が取材当日(6月11日)にまでずれ込んだために製品化が間に合いませんでした。(でも、このキタムラサキウニが甘くて美味いんです)
この日は早朝から各船が出漁。定刻の午前8時までタモを使ってウニを採取しました。採取したウニはそのまま各番屋に運ばれ、そこから家族総出で殻剥き作業と製品化作業がおこなわれます。


バフンウニは1つのザルに100gずつ入れられたうえで市場へ運ばれたのち、自営冷凍加工工場で保管されます。



礼文島の漁師さんが丹精込めてひとつずつ手作業でむいたウニを、「あとい」では大切に丁寧に扱い提供しています。
本当に美味しい礼文のウニをぜひ一度。

三色丼3,000円、うに丼2,700円

船泊漁協直営食堂「食事処あとい」 北海道礼文郡礼文町大字船泊村金田岬 0163-87-2284









ロシアのサケ・マス流し網禁止法成立 漁業・関連産業の支援求める中央要請 3日「道北洋漁業対策本部」開催

2015-07-03 11:06:33 | ニュース
 ロシア連邦議会上院で可決された「ロシア連邦の200海里水域における流し網漁を禁止する法案」は6月29日にプーチン大統領が署名、成立した。これによって来年1月からロシア200海里水域における流し網漁が禁止され、日本漁船の流し網操業も不可能となる。
 高橋知事は7月1日「戦前からの伝統を受け継ぐさけ・ます流し網漁業は、水産加工や流通などの関連産業も多く、道東を主体とする地域経済に大きく貢献している。その漁業が操業できなくなったことは大変残念で、まことに遺憾に思っている。日ロ政府間交渉に基づき実施している漁業であり、国に対ししっかり必要な対策を求めるとともに、道としても地域に与える影響が最小限となるよう危機感を持って迅速に対応する」との談話を発表し、知事を本部長とする「北海道北洋漁業対策本部」を速やかに開催し、根室市をはじめ関係市町、団体と緊密に連携する方針を明らかにした。
 同2日には、荒川裕生副知事、中田克哉水産林務部水産局長、さけます・ます流し網漁業の長期的・安定的な継続を求める要請団(団長・長谷川俊輔根室市長)、ロシア200海里内サケ・マス流網漁業根室市対策本部(本部長同)が農水省、外務省に漁業者をはじめ地域の関連産業に支援を要請した。農水省では佐藤英道大臣政務官、水産庁では本川一善長官に会って窮状を訴えた。
 高橋知事は3日午後5時10分から「北海道北洋漁業対策本部」を開催し、今後の対策を全庁的に検討する。そのあと山崎峰男水産林務部長が本庁11階の水産林務部に対策本部の看板を設置する。
 サケ・マス流し網の禁止による影響調査は、6日から水産庁の担当官が現地入りし、道と協力して当たる。また、週後半には佐藤英道大臣政務官が釧路、根室を視察して現地関係者の窮状を聞き、支援策に反映させる。

道漁連が今期のコンブ生産見込みを1万7800トンと発表

2015-07-03 09:20:11 | ニュース
北海道漁連は7月2日に開催された北海道昆布事業協同組合の第18回通常総会の中で、平成27年度の全道コンブ生産量見込みを1万7,800トンと発表した。

地域別の生産量見込みは以下のとおり。

・函館管内=5,780トン
・日高管内=3,000トン
・釧路管内=4,600トン
・根室管内=3,300トン
・稚内管内=1,060トン

函館管内は天然の繁茂状況が良くなく減産、日高管内は地域ごとにばらつきはあるものの前年並み、釧路管内は棹前が好調だったものの一部地域で規定の出漁日数に達せず若干の増産、根室管内は貝殻島棹前漁が出漁日数に恵まれ前年を大きく上回る見込み。しかし羅臼については昨冬の低気圧の影響で養殖施設が被害を受けたほか、天然の繁茂状況が良くなく減産となる模様。稚内管内は利尻・礼文の天然は資源状況もよく、地方天然は前年並み。養殖は一部で着生がよくないものの平年並み。

道漁連では8月に再度調査し、改めて予報を出すとしている。

2015年6月30日発行/北海道漁協系統通信6092号

2015-07-02 11:31:50 | 系統通信
第66回道漁連通常総会
総取扱高は平成5年に次ぐ高水準の3,379億円 
平成27年度計画は2,974億円 本道漁業の持続的発展目指す

信漁連の第67年度通常総会
貯金残高初の6千億台、当期剰余14億、会員還元10億7千万 
次期中期計画に向け、環境変化を踏まえた信用事業のあり方検討

道基金協会第63回通常総会
26年度の保証額85億円超、当期利益1億2千万円 
北海道と静岡を中心に全国19基金協会が広域合併へ動く

ほたて漁業振興協会の第43回通常総会
輸出主導で高値続くも国内消流対策に課題 
積極的な販促活動で国内消費の拡大目指す

道海難防止・水難救済センター第42回通常総会
水難事故による死者減少を実現 引き続き啓蒙活動に尽力 
松前救難所の偉業を称え、全道救難所員に改めて敬意

道推進の「愛食運動」の一環 予約受付は6月29日から
セイコーマートで「さんま蒲焼き重」の予約受付開始