釧路管内の春の定置網漁は今月12日頃から数量がまとまり始め、15・16の両日は白糠、釧路市東部、昆布森の各漁協でトキシラズが大漁となりました。
白糠の漁獲尾数は15日が約6,500尾、16日は約7,000尾。昨年の同時期にも同じような漁模様となったことがありましたが、ある船頭さんは「まだ沖に魚が見えている。昨年以上の大漁が期待できる」と笑みをたたえて話してくれました。操業中の船のうち1隻は4網のうち2網を起こしたところで満船となったことから、2網分を起こさず今日に持ち越しており、結果が注目されます。
釧路市東部は2日続けて4千尾を超える漁獲がありました。北島千也組合長も「釧路の定置にもたくさんのトキシラズが入ってくれることを期待している。このまま切れずに続いて欲しい」と豊漁の継続を願っています。
15日に約5500尾の漁獲があった昆布森は16日、1万5千尾を超えるトキシラズが水揚げされ、組合職員が総出で対応にあたりました。昆布森では特製のエラ切りハサミを使った船上活締めとタグ打ちが実施されており、乗組員は帰港後も全ての魚にタグを打つ作業に追われていました。椎野清一専務は「嬉しい悲鳴とはこのこと。組合職員、組合員、乗り子と皆、本当に大変だと思うが、これが活気あふれる浜の姿だと思う。数量はここまで多くなくてもいいので、漁が続いてくれることを願っている」と話してくれました。