降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★古市憲寿さんは40円だった=7月のブックオフ編❷止

2014年07月28日 | 新聞/小説

【きのう7月27日付の続きです】
読み終えた本がたまったので、近所のブック・オフに持っていった。
単行本『かもめのジョナサン完成版』(リチャード・バック、五木寛之さん(81)創訳、新潮社、本体1,300円)は、まだ新刊書店で好評発売中でも、買い取り価格は290円!
では新書、文庫本、雑誌は、どーなのだ。

お断り=ブック・オフの買い取り価格は地域や店舗特性で多少変動があるそーです。
また、僕が持って行った本・雑誌は、いずれも汚れナシ、書き込みナシ、ページ折りナシの〝3ナシ美本〟のつもりでした、笑。

【新書部門】買い取り価格が大幅にダウンしていた!

● 新潮新書『だから日本はズレている』古市憲寿さん(29)、本体740円
→買い取り価格は40円!.......40円!わずか40円!40円!わずか40円!40円!(←頭の中でエコー状態)=写真

「ノマドとはただの脱サラである」
「やっぱり学歴は大切だ」
「ポエムじゃ国は変えられない」.........
平易な文章で、沈みゆく日本を痛快辛口批評。思わず、ひざを叩いたことが多々あり。
続編書いてほしいけど、古市さん30歳になっちゃうかも。

● 文春新書『生きる悪知恵/正しくないけど役に立つ60のヒント』
● 同『家族の悪知恵/身もフタもないけど役に立つ49のヒント』西原理恵子さん(50)、本体各800円
→買い取り価格は40円!40円!40円!40円!
(再びエコー状態)
新書は、ほか7冊持ち込み。

寅さんなら
「さくらっ、それを言っちゃあおしまいよっ」
的な、本音勝負の西原理恵子さん本は、いずれも面白かった。

新書の、先月6月までのブック・オフ買い取り価格は70円だった(→6月19日付みてね)から、
大幅ダウンの一律40円だった。
でも、膨大な新書在庫棚を見上げると、まぁ仕方ないよねぇ108円でも売れていないもんねぇ、と思ってしまった。

【文庫本部門】買い取り価格は50円なり→つまり、新書より文庫本買い取り強化なのか

● 幻冬舎文庫『55歳からのハローライフ』村上龍さん(62)、本体600円
● 講談社文庫『盤上のアルファ』塩田武士さん(35)、本体640円
文庫は、ほかに11冊持ち込み。

『盤上の』は塩田さんデビュー作。
2010年の小説現代長編新人賞受賞作。
同賞選考会は、わずか15分で終わりそうになったという伝説的作品なのだ................ということは、さておき。
なにも塩田さん、神戸新聞社を退社(2012年)しなくてもいいのにねぇ、と思ったけど(←余計なお世話)。

【雑誌部門】発売1カ月以内なら、買い取り30~50円なり

● 「BRUTUS」喫茶店特集号
● 「東京人」ガロとコムの時代特集号
雑誌は、ほかに2冊持ち込み。


なぜ突然、新書だけが買い取り価格40円になったのかがナゾだったが、
メビウススーパーライト6mgが2箱と文庫本が1冊買えて、喫茶店でコーヒーフロートが飲めたから、まぁいいかぁ、でございました。