降版時間だ!原稿を早goo!

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★佐野眞一さん「パクリ癖」に絶句した。

2012年10月23日 | 新聞/小説

『宮本常一が見た日本』『東電OL殺人事件』『だれが「本」を殺すのか』『あんぽん/孫正義伝』などを面白く読んできた僕には、衝撃だった--。
僕は初耳だったが、他の人は知っている有名な話なんだろうか。

『天皇の影法師』『マガジン青春譜 川端康成と大宅壮一』『昭和16年夏の敗戦』などノンフィクションを手がけた猪瀬直樹・東京都副知事のツイッターを見て、
「えっ~? あのノンフィクション界の巨人と言われる佐野眞一さんに盗作癖!」
だった。

以下、猪瀬直樹氏ツイッター@inosenaokiから引用。
「月刊現代1985年11月号『池田大作「野望の軌跡」』(佐野眞一)は、
1981年三一書房刊『池田大作ドキュメント 堕ちた庶民の神』(溝口敦)からの盗用が10数箇所もあり、翌月「現代」12月号に「お詫びと訂正」。
このときから品性に疑問を持ち付き合いをやめた」(2012年10月19日01時35分)

「月刊現代1985年11月号盗作事件で平謝りからすぐ「新潮45」1986年9月号「ドキュメント『欲望』という名の架橋」(佐野眞一)は、
「創」1986年6月号「東京湾横断道路の大魔術」(佐野良衛)「川崎に扇島……」以下まる写し箇所。
半年後に再犯、もう付き合えないと思った」(2012年10月20日00時53分)
ほかにも数作に盗用跡があるという。

う~む。う~む。
佐野氏の肩を持つわけではないけど、いずれも25年以上前の若い時期30~40代の盗用(→時効だからいいじゃん、という意味ではないですよ)で、
当時は、引用と盗用の境目は緩かったのではないか。
ただ、「誤字まで引き写し」となると、アウト。

これほど度重なるパクリなのに、出版業界は見ないふりを続けたことになり、さらに「?」なのだった。



( ̄人 ̄)