降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★進め!後発CTS=僕的『メディアの興亡』(6)

2012年10月08日 | 新聞
【10月7日付の続きです。写真は本文と関係ありません】
1990年代中頃、CTS(新聞コンピューター編集)移行まで「1年半」と決まった大プロジェクトがゆ~くりゆ~くり(笑)動き出した。

1年半で、現社屋でCTSを始動させる――そのため、鉛活字で日々の新聞編集作業を行いながら、休刊日ごとに工事や大型機械を搬入したり、CTS教育(製作局)も並行したりしていく――と組合側に発表された。
なーんだ、スケジュール決まっていたんじゃん。

トップダウンで決まれば早いぞ! 日本のサラリーマンは。
それっ!
▽大組みや文選、画像などの製作局は、職域横断してグループに分かれ、
・CTS実習グループ
・通常のホット【注】作業グループ
・鉛活字とともに「卒業」グループ(←つまり定年退職者らCTSに行かない方々。社は実に巧妙だなぁと思ったのは、CTS計画を見越して数年前から若い社員を製作局には配置していなかった)
各グループが交互にローテーションを組んだ。

▽僕たち編集は――
「まずい。このままでは編集のアノ機能ヲ入レロ・編集サーバーヲコーセヨの声が届かない恐れがある」
と内心思っていた。
開発室会議出席の声をかけられても
「忙しいのだ。あ~忙しい忙しい」
「午前の会議なんて夜勤だから無理だよ~」
という言い訳連発で欠席していた無責任な割には……。

でも、開発室と技術部専行でドンドン進むCTS計画。
編集局にも伝票発送用コンベアや、写真集配信用サーバーなどが配置され、新しい端末の講習会がたびたび開かれた。
2カ月が経過し、移行まで1年3カ月。
「今のうち、編集として、言わねばならぬ!」と久しぶりにCTS会議に乗り込んだ――。
長くなったので、続きは後日(かも)。

【新聞製作のホットとコールド】先日、若い人に聞かれた。新聞製作の「ホット」「コールド」って、どういう意味ですか?
僕はかつて整理部先輩に
「鉛活字って溶かして鋳植するだろ。溶熱スゴいんだよ。だから、ホット」
「コンピューターって、一定の温度に保たないとダウンしちゃうだろ。冷やすだろ、だからコールド」
と聞いた。
若いときは納得したけど、どうなのかしらん(確かに、CTSのCをコンピューターと言う人と、コールドと言う人がいた。どっちでもいいんじゃない?)。


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