降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★もの申す!整理部=僕的『メディアの興亡』(7)

2012年10月10日 | 新聞
【10月8日付の続きです。写真は本文と関係ありません】
CTS(新聞コンピューター編集)移行計画が決まり、全社が動き出して2カ月たった。
組織がガラガラポンになる製作局の組合が「人員削減は反対!」と数回団交があったが、
社側は「CTS化は経営戦略上必要。計画は予定どおり行いたいので協力してほしい。私たちは無茶はしない」だった。

僕は「編集として、開発室に言わねばならぬ! 問い質さねばならぬ!」
という「~ねばならぬ!」を胸に、久しぶりにCTS開発準備会議に出席した(←技術部などは昼間の業務だから午前の会議は苦にならないけど、編集は夜勤だからキツい)。

僕「CTS化まで1年余。編集整理部と出稿部から質問したいことがあります」
(重ねて書くけど、僕は社外アルバイトで他社CTSを使っていたので、CTSシステムの使える点・使えない点をメモしていた。
→社外バイトも本業に生かす。まさに、人生に無駄なし!)

▽1年後、活字組みを終了させるのですが、ダウンなど不測の事態の対応はどうなのですか? 以前、朝日新聞築地社屋で、食堂の排水トラブルからCTSがダウンしましたが――。

▽広告・記事・見出し・写真・地紋などすべて取り込んだ「フルページネーション」に一気に行けるのですか?
データの重い画像などは取り込まず、写真・地紋張り込みの印画紙出力(パートCTS)から行くべきではないでしょうか?

▽記事本文フォント、地紋見出しフォント出力機は決まっているのでしょうか? 
また、その端末のメーカーはどちらでしょうか?

▽反転(文字を白黒逆にすること)や、画像重ね置き機能などはどうお考えなのでしょうか?
整理部の若い人たちからは「先行他社以上の機能を」という声が強いです。

▽入稿→出稿からデスク赤字処理、各社送信までの流れは大筋決まりましたでしょうか?

▽校閲部の赤字を直す校正処理グループは置くのでしょうか? 将来的にはなくすにしても、移行直後はトラブルをなくすため置くべきと思います。

(…………まあ、きょうはこの辺で勘弁しておくか)と池乃めだかさん(吉本新喜劇)のように思っていたら、
投げたボールは後日キッチリすべて投げ返されてきた。
――長くなるので、後日に続く(かも)。


(・∀・)