降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★訃報欄にはドラマがある(かも)。

2012年10月11日 | 新聞

ミステリー小説に使えるんじゃないかなぁ--と思った。
10月7日に「2人の甘利さん」が、別々の場所で亡くなられた=写真は日経新聞10月9日付。

【甘利公雄氏=元中部電力副社長】7日、腎不全のため死去、92歳。
【甘利千代子さん=甘利明自民党政調会長の母】7日死去、93歳。

長野と神奈川だが、ともに90歳代--ただ、それだけのお話だけど。
(↑お2人、どこかで人生がクロスしたことがあったのではないか--なんて、少しだけ考えちゃいました)

10日付には、
【吉本和子さん=評論家の故吉本隆明氏の妻】9日死去、85歳。喪主は長女で漫画家のハルノ宵子(本名・多子=さわこ)さん。作家のよしもとばななさんは次女。

3月に隆明さんを亡くされたばかりだから、娘さんたちは悲しい1年になってしまった。

新聞訃報欄はよくチェックしている。
新人の面担のとき、生前肩書・団体役職表記がなく、突然
「某田某太郎氏死去、90歳。喪主は……」
だけの原稿が来た。
何かの間違いではないかと
「この訃報記事の人、誰ですか?」
と出稿部に聞いたら、
「地方の新聞販売店のおやじさんだから、入れといてよぉ~。販売局から頼まれたやつだからぁ~」
昔は「本紙関係者、紙面の社物化」ものがかなりあったが、最近はまったくなくなりました。


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