降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★校閲マン、週刊現代いかがでしょう。

2012年10月19日 | 新聞
「へぇ~、校閲・校正ネタが週刊誌記事になるんだぁ~。不景気なときは、日本語本が売れるって言うし」
「三浦しをんさんの『舟を編む』効果かしらん」
(→ と思ったら、担当編集者が講談社校閲局にいたかららしい)

僕は、新聞編集局・整理部の前は校閲部にいたから、週刊現代を見て驚いた。
週刊現代10月27日号「特別座談会/あなたの日本語、ヘンです」=写真。

「感極まって、顔を互いの胸にうずめる」
【校閲直し】→ 体勢的に、胸にうずめるのはちょっと無理だから、「肩にうずめる」

「発砲スチロール」
【校閲直し】→ 発泡スチロール
――まあ、このあたりは、よくある。

「松田聖子さんが再々婚されたときに、田原俊彦さんが『3度目の結婚、おめでとうございます! 4回目がない事を友達として心から願っておりますー』と書いたんです。
辞書を見ると、『度』と『回』で意味が少し違うのです。
『度』は繰り返してほしくないことを数える、
『回』は繰り返しが期待されるものを数えるのに使う。
トシちゃんの書き方は、正しく使い分けているんです」
――どうなんでしょう。ここまで来ると、新聞では直しきれない(という気がする)。

4ページ企画、面白かった。
記事最後の
「※ この記事中には、誤字が一つ紛れ込んでいるのですが、見つけられましたか?」
はい、見つけられました。新聞でも、行(ぎょう)がかわるときがミス要注意です。


( ´∀`)/