少し古いが秋田100km大会の続き・・・・
100kmマラソンで、なぜリタイアーするのか。
次の三つによる。
①直接的体の痛み。膝、腰、足底筋、肉離れ、腹痛等。
②心の喪失。モティベーションの低下、やる気の喪失。
③複合的「いたみ」。①②の複合、体力、気力の喪失。
シルバーは、50kmで、「練習会」なら、ここで「止め」だ、と思った。②の状態。
だが、我慢して、81kmまで行った。
この地点で、残り時間で走破するには残りの力が絶望的に不足していた。
本当に多くの選手が、収容バスに行列を作り始めていた。
では、シルバーには、到底無理なことは分かっていて、先に進んだのか。
75歳以上の参加選手は6人。レース中後にも先にも、他の5人はいなかった。
これまでの実績で北海道の伸幸さんと国安さんは、先にいると読んでいた。
シルバーは、クロカンスキー、陸上競技、フル等数多くの大会に参加してきた。
いつも目標にしてきたことは途中で絶対に「リタイアー」はしない、といいうことだ。
それと、同年代の「星」になろうと強く思っている。
結果も大事だが最後まで力を出しつくす、と心を燃やすことで、
少しでも「アスリート」に近づける、との思い。
ゴール、50m手前で、競技終了の煙火が、無常に鳴り響いた。
ゴールはしたが、20秒オーバーした。
75歳以上でゴールしたのは、やはり伸幸さん(76北海道)一人だった。
国安さんは87km地点で、追い抜いた。
そのため、75歳以上の6人中2位ではあったが・・・・。
金メダルか、何もなしか。
後者だった。
でも、最後までやったと言う、微かな「誇り」は手に入れた。