絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

翔ぶが如く

2013-07-03 | 読書
今日、図書館で司馬遼太郎の「翔ぶが如く」の冒頭を読みました。

これは、もう30年以上も前に読んだことがあります。その時は文庫でしたが、図書館には単行本が置いてあります。
それでも全部で7巻ありました。文庫は10冊だったような気がします。

単行本では、二段組みです。私はこの二段組みが苦手です。なかなか読み進んだ感触がないからです。
やはり、ある程度の時間でページをめくるという感触がほしいのです。
読んでいる実感というのでしょうか。

だから、読み始めるのに躊躇しましたが、久しぶりなので読んでみました。
すると、初めの話題でひきつけられて、暫く読みふけりました。

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川路利良がフランスで警察制度を学んだ話が書いてありました。

面白かったのは汽車に乗っていて便意をもよおし、我慢しきれず新聞紙を敷き、周りに見えないように毛布を被って用を足したということです。そして、その排泄物を窓から放り投げたら、それが鉄道の工事人に当たり、怒ったその人が新聞社に話したら、翌日の新聞に載ってしまったということでした。新聞紙が日本のものだったので、犯人が日本人だろうと想像されたとのことですが、捕まったという話までは書いてありませんでした。

この一行は、フランス語が誰一人できず、大変苦労したようです。
川路は、夜な夜な街を徘徊し、警察官に道を尋ねました。5人に3人くらいの割で、ホテルまで送ってくれたとのことです。
川路は警察がどのくらい親切なのかを知りたかったと言っています。フランス語はもちろん、ヨーロッパの言葉は全くわからないので、メモ用紙にそのことを書き、ホテルの地図を書いたものを持って、警察官に示したようです。

その二つのエピソードを読んで、川路のパリでの印象が焼付きました。
エピソードというのは、大切ですね。このほんの出だしの文章だけで、日本の警察制度はフランスから学んだということがわかりました。

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私は、翔ぶが如くは、読んだことは読んだのですが、途中つまらなくて、何度かやめようと思いましたが、意地で読み終えた気がします。
最後は西南戦争の話だったかな?大久保が暗殺されたところまでだったかなという記憶があります。

また、読んでみたくなりました。













コメント
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