絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

Uさんの県展制作 2

2011-04-18 | 絵画指導
今日は、1時間半ほどかけて、ここまで描きました。



初めてなので、全くやり方が分からない状態です。
絵具も持っていないので、私の道具を貸しました。

本人の専門は、デザインですから、絵を描くのは、高校の授業以来でしょうか。
美術部でもなかったのですから、こんな大きな絵を描いたことがありません。

さあ、どうなるでしょうか。

私はデッサンをするのと同じやり方で、描かせようと思います。



ほとんど、一色の明暗で、色塗りをしていきます。

といっても、イエローグレー、ラベンダー、ウルトラマリンライト、白、黒、を使いました。

白黒は、明るさの調節です。イエローグレーとラベンダーを混ぜると、こんなような色になります。
どちらの色も目立ち過ぎないように、グレー調にします。派手になり過ぎるのを防ぎます。
(青過ぎないように、黄色すぎないようにという配慮です。)
ただの、白黒の灰色では、味気ないので、このように二つの色を混ぜます。

裏技かな?

灰色という色は、なんとなく青っぽかったり、黄色っぽかったり、赤っぽかったりします。
その微妙な色がただの冷たい灰色とは違って感じさせます。それを意識しています。

実は、何色でもよいのです。私の師匠の古川先生は、形を取るのに、バーミリオンを使ったと聞きました。
隠し味になるそうです。そして、明暗には、青を使ったとも聞きました。
しかし、その使い方は、一言では言えないでしょうね。

私は、いま説明した以外に、緑を使う事もあります。緑と白黒です。
それでも、形を取るときと、軽い明暗を付けるときには、良いと思います。
ただし、派手にしないで使います。

要するに、一色で木炭デッサンするのと変わりません。
描き込むにしたがって、段々と本物の色に近づけます。
この絵の場合は、こげ茶色っぽい感じになるでしょう。







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Uさんの県展制作

2011-04-18 | 絵画指導
受験生のUさんに、石膏デッサンを休憩させて、県展制作をやってみます。
一週間でできるかどうかチャレンジです。

まず、先日取材した、写真を元に、50号に引きのばしました。
拡大の方法は、写真と絵に縦と横の線を引き、それを一コマづつ
写す方法です。

そして、今日は、その鉛筆の線の上を絵具で、なぞってみました。

 

続いて、明暗を見て、暗い部分だけを薄く絵具で塗りました。
水をたっぷりつけて、軽く絵具を付ける方法です。



ミケランジェロのフレスコの描き方と似たような方法ですね。
まず、形を写し取って、その後で、明暗表現をしていくのですから。



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