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純粋なシン・ゴジラへの疑問(追記 科学で見る星座占いと、HoI2空挺部隊)

2017-05-30 04:28:00 | Weblog
当ブログがシン・ゴジラを毛嫌いしていることは周知の事実である。

しかし、純科学的にどうしても納得のいかない点がある。

ゴジラが血液を介して放熱をしている←わかる
血液を止めればゴジラの原子力システムは崩壊する←わかる
その結果スクラムを起こしゴジラは活動を停止する←は?

いや、その、あれだ。
普通にチェルノブイリや福島のように、冷却系が破損したことからメルトダウンが始まると思うぞ。うん。

その意味では、主人公の血液凝固剤投入作戦の固執について上司が「根拠がなさすぎる」というのはもっともな意見である。

「ゴジラへの核攻撃を止めさせました、ゴジラ活動停止しました、ただし、東京でメルトダウン起きました。」

が、一番妥当性のある結末のはずだ。
まあ、あんな世界観や主人公達のストーリーならば、それのほうが世のため人の為というはずだがな。


生物、原子力系なのに、血液が止まるだけで外気温関係なく-180℃程度まで凍結する事実は、ゴジラの核関連以外においてまことに不思議な事象であり、万が一作中でいわれているように「人智を超えた存在」というならば、ただその一点に尽きると思われる。しかしそれは、付随して「予測して行動」していた主人公率いる科学者チームもまた「人智を超えた存在」ということになるが、彼らはどうあがいても「人間」として描かれていた。重箱の隅をつつくようだが、ここにまた矛盾が生じる。
シン・ゴジラは、
①一億総特攻に共感可能な危険な思想、
②日本が、社会が、の理解不能な世界観、
そして、
③ストーリーの甘さ、
が挙げられる。セカイ系監督にゴジラはちょっと無理だったかな。

まだ、映画「コンタクト」の主人公の「人間と科学者のゆらぎ」の考察のほうがはるかに先進的かつ発展的である。



追記

1.科学で見る星座占い

星座占いに関しては、基本的に科学的観点から見ればナンセンスなものであるといえる。
こと、「今日のラッキー星座は○○座」ほど無意味なものもなかろう。
ただし、「○○座の人は□□の傾向がある」という事は、あながちウソでもないかもしれない。

先に断わっておくが、これは科学的根拠に基づく統計ではなく、科学的根拠による推論である。

すなわち、星座は誕生月日によって決まる。
しかしながら、1年間で生まれた子供は、最大1年の成長差があるにも関わらず、「同一学年」として扱われ、この扱いによる教育が早ければ早いほど、「発達の差」は顕著に存在してくるのである。

速い話、実質3歳と4歳で幼稚園で共同生活および体育的活動を行ったとして、成長度合いが単純25~33%も違うのだから当たり前の話である。
これは、スポーツ選手の誕生月や、あるいは欧米などで(欧米では年度が替わる時期が異なるので日本とは異なる)早生まれに発達障害が多いという論文からも、一理ある話だ。

結果として、1年間の開きがあるものを幼少時から同一過程として教育することによって、「誕生月日」が性格に少なからず影響を与える話は大いに有り得ると考えられる。先の発達障害論文はその最たるものであろう。

とはいえ、血液型と同様、それがすべてではないことも周知の事実である。
発達障害に関して言えば、単なる教育(一時は親の育児放棄論もあったほどだが)のみならず器質(遺伝的性質)による部分も指摘されており、あくまでも「傾向を把握するうえでの複数ある選択肢の一つ」、という長い前置きが必要ではある。


2.HoI2空挺部隊

映画「空の神兵」を見れば顕著な通り、空挺部隊はすさまじい精鋭部隊である。それはHoI2でも同様で、ユニット製造には多大な工業力と時間とが必要となってくる。
しかしその精鋭度合いに対して、カタログスペックは非常に弱い「軽歩兵」である。
空挺部隊とその装備の性質上、これはまさに史実を反映した、相応の評価である。
従って空挺部隊は精鋭だからと急を要する戦線に派遣しても、あまり役には立たない。
HoI2的に割り切って考えれば、航空機やその指揮統制値の充足も空挺降下には必要なので、「ものすごく手間がかかるが、ものすごく足の速い民兵に毛が生えた程度の戦力」と捉えたほうがよろしい。
ではそういったユニットに使い道はあるのだろうか。
もちろんある。
例えば、包囲を閉じようにも後1プロヴィンスがどうしても時間的・戦力的に間に合わない時、一時的にでも空挺降下で敵を包囲して敵に包囲・物資切れのマイナス補正をかけてからの一斉攻撃を仕掛ける、その最初の一手だったり、
あるいはアフリカの奥地で既に戦闘には勝利しているがあまりのインフラの悪さに1プロヴィンス先に進むのに数か月かかる場合にあっという間に塗り絵完了という時、
などである。
前者はかなりマトモな使い方だが、後者は贅沢な使い方ともいえるだろう。
また、マルチプレイでは有名になった、「義号作戦」的に扱うことも一つのやり方だ。
敵後方の航空機基地、相手が人間ならば管理が楽なように1つの航空基地に空軍を集結させていたりする。そして戦線に隣接していなければ(また部隊を選定する手間を考えれば)安全な後方の航空基地プロヴィンスにわざわざ陸上部隊を置く必要はない。
しかしHoI2の戦闘規定上、一度でも地上に航空部隊がいる状態でそのプロヴィンスが別の勢力に占領されると、すべての航空部隊が破壊されたとみなされ、消滅する。
これを用いて敵後方の航空基地に孤立無援の空挺部隊を降下させ、敵の空軍をほぼ撃滅する(対価はわずかに軽歩兵スペック師団1個のみ)という神の一手が完成するわけである。
これもトリッキーといえばそうであるが、立派な使い道である。

挺進改め、挺身部隊であるな。
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