はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「風の中のマリア」

2009-07-05 13:38:20 | 本・映画・ドラマ
百田尚樹さんの「風の中のマリア」を読みました。

きっかけは、TVで紹介されていたんだっけ?
というのは、既に忘れてしまったけれど、おもしろかった・・・一気読み(^^ゞ

主人公のマリアは、女性・・・でも、オオスズメバチの働き蜂として、
闘うためだけに生まれたメスの蜂。

知らない、虫の世界の生態系のお話も興味深かったし、とてもおもしろかった。
例えば・・・巣は、全てメスで構成されているとか、
同じ卵から生まれた蜂でも、育ち方によって、働き蜂と、女王蜂に分かれて
いくことだとか。
オスの生まれ方と、役割だとか。

そういう興味深い話を置いておいたとしても、マリアの、
メスに生まれたのに、恋もせず、子供を生むこともなく、
何故闘うことだけのために生まれてきたの?じゃないけれど、
何のために生まれてきたのか?
自分の一生は、これでいいのか?
みたいな自分への問いかけに、自分を少しかぶせつつ読んだから、
おもしろく、一気に読めたのかもしれない。

読後、静かな感動に包まれた。

命について、生きる意味について考えさせてくれる、いい本だと思った。

絵本にもできそうだし、アニメ化することもできそうだし、
そうすることで、幅広い年齢の人が楽しめるなら、そうして欲しいな~と
感じるほど、いい本だと思いました^^。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする