宮下奈都さんの『羊と鋼の森』を読みました。感想など綴ってみたいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/c9/ce55d7320ea887fa5a1761584d461a14.jpg)
本屋大賞に選ばれたということしか知らなくて、どんなお話?ということも知らずに手に取りました。
高校生の男の子、、どんな風に生きていきたいなどと、考えもしなかったような外村くんが、
ある日、一人のピアノ調律師さんが、調律しているピアノの音を聞いて、森の木々が揺れる匂いがした…と感じた。
その時から、調律師になりたいと思い、一人前の調律師に成長していく物語。
宮下さんの本は初めてだったけれど、この人の書く文章は好き。だと思った。
これは、たぶん、直感的なもの。
空気感というか、澄んだ感じがする。どこが?どんなふうに?と聞かれるとうまく答えられないけれど。
先日、京都まで電車で行った時の、電車内で、乗り換えのタイミングもうっかり忘れてしまいそうなほど、
ぐいぐいひきつけられて、読みました。
私は、ピアノこともよくわからないし、ましてや調律のことなんて、もっとわからない。
だからなのかもしれないけれど、とても興味深く読みました。
外村くんが、人生を決めてしまうほどの出会いだった、一人の調律師さん(板鳥さん)がと話した時に、
どんな調律を目指しているんですか?と、質問した時だったかに、
原民喜という作家さんの言ってた言葉に、こういうのがあって、その『文体』というのを、「音」に
おきかえたような感じ??(と言ったのだったかまでは覚えていないのだけれど)と言われた言葉が、
心にぐっときたので、電車内だったけれど、手帳に書き留めたのでした。
その言葉は…
『明るく静かに澄んで懐かしい文体。少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体。
夢のように美しいが、現実のように確かな文体』
というものでした。
きっと、宮下さんも、そういう文体を、、書きたいと思われているんだろうなぁと、感じました。
私は、趣味でマンドリンを弾くので、上手くなりたいとは思いつつも、どんな音を出したいのか?と
きかれると、、、もしかしたら、表現すると、こういう感じなのかもしれないなぁと感じたから、
書き留めたくなったのかもしれない。
何を目指して生きているのか?とか、
どうありたいと思っているのか?とか、日頃、、よくわからないままに生きているけれど、
何気ない出来事で、あぁ!そういうこと!!と、気づくこともあったりして、
そういうことが、淡々とつづられているので、心に沁み入ってくるように、
夢中で読んでしまったのだろうと思う。
宮下奈都さんの本、他のも読んでみたいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/c9/ce55d7320ea887fa5a1761584d461a14.jpg)
本屋大賞に選ばれたということしか知らなくて、どんなお話?ということも知らずに手に取りました。
高校生の男の子、、どんな風に生きていきたいなどと、考えもしなかったような外村くんが、
ある日、一人のピアノ調律師さんが、調律しているピアノの音を聞いて、森の木々が揺れる匂いがした…と感じた。
その時から、調律師になりたいと思い、一人前の調律師に成長していく物語。
宮下さんの本は初めてだったけれど、この人の書く文章は好き。だと思った。
これは、たぶん、直感的なもの。
空気感というか、澄んだ感じがする。どこが?どんなふうに?と聞かれるとうまく答えられないけれど。
先日、京都まで電車で行った時の、電車内で、乗り換えのタイミングもうっかり忘れてしまいそうなほど、
ぐいぐいひきつけられて、読みました。
私は、ピアノこともよくわからないし、ましてや調律のことなんて、もっとわからない。
だからなのかもしれないけれど、とても興味深く読みました。
外村くんが、人生を決めてしまうほどの出会いだった、一人の調律師さん(板鳥さん)がと話した時に、
どんな調律を目指しているんですか?と、質問した時だったかに、
原民喜という作家さんの言ってた言葉に、こういうのがあって、その『文体』というのを、「音」に
おきかえたような感じ??(と言ったのだったかまでは覚えていないのだけれど)と言われた言葉が、
心にぐっときたので、電車内だったけれど、手帳に書き留めたのでした。
その言葉は…
『明るく静かに澄んで懐かしい文体。少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体。
夢のように美しいが、現実のように確かな文体』
というものでした。
きっと、宮下さんも、そういう文体を、、書きたいと思われているんだろうなぁと、感じました。
私は、趣味でマンドリンを弾くので、上手くなりたいとは思いつつも、どんな音を出したいのか?と
きかれると、、、もしかしたら、表現すると、こういう感じなのかもしれないなぁと感じたから、
書き留めたくなったのかもしれない。
何を目指して生きているのか?とか、
どうありたいと思っているのか?とか、日頃、、よくわからないままに生きているけれど、
何気ない出来事で、あぁ!そういうこと!!と、気づくこともあったりして、
そういうことが、淡々とつづられているので、心に沁み入ってくるように、
夢中で読んでしまったのだろうと思う。
宮下奈都さんの本、他のも読んでみたいと思います。