はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「新章 神様のカルテ」

2024-08-21 23:41:19 | 本・映画・ドラマ
夏川草介さんの「新章 神様のカルテ」を読みました。

映画化された「神様のカルテ」シリーズの5作目らしい。
おそらく、全部読んでいるはずなのだけれど~。

栗原一止は、夏目漱石を敬愛する内科医だ。
信州・松本平で「24時間、365日対応」を掲げる本庄病院から信濃大学医学部に入局し、
早二年が過ぎた。消化器内科医として勤務する傍ら、
大学院生としての研究も進めなければならない。
そして「引きの栗原」は健在で、
患者より医者の数が多いはずの大学病院で相変わらず多忙な日々を送っている。
第四内科第三班の実質的な班長を務めている一止は、
正義感に燃える研修医たちに共感しながらもいさめ、
矛盾だらけの大学病院という組織にもそれなりに順応しているつもりであった。
しかし、治療行為も万策尽き、
最後のひと時を夫と子供とともに自宅で過ごすことを希望する29才の末期膵癌患者をめぐり、
局内の実権を握る准教授と衝突してしまう。
内科医・栗原一止を待ち受ける、新たな試練!


涙なくしては読めない物語。
でも、、、栗原一止先生は、少々(?)変わり者かもしれないけれど、
とにかく、人間味あふれるいい先生で、こんな先生が近くに居てくださったらな~と
思わずにはいられない。
「ととー」と、父を慕ってくれる、愛娘:小春ちゃんの存在も、
優しく見守るように、居てくださる、頼もしい奥様と、
住居を共にしている、同居の方々は、、みな、個性的で優しい。
栗原先生の、同期の先生方も、みないい人ばかり。
そんなことあるー?って突っ込みを入れたくなる私もいるけれど、
いい人の周りには、いい人が集まるものなのかも^^と思うことにして。

一止先生は、日本酒が大好きで、物語の中でも、様々な銘柄が出てきていました。
実に、おいしそうに味わってらっしゃる感じがして、
その銘柄探して、飲んでみたくなりました(^^ゞ

今回は、大学病院の役割とは?みたいなことについて
考えさせられました。

一止先生たちの、これから…も、読んでみたいです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本「星を編む」

2024-08-14 15:54:49 | 本・映画・ドラマ
凪良ゆうさんの「星を編む」を読みました。


前に読んだ「汝、星のごとく」の続編だったとは!
全然知らずに読み始めました。
途中で、既読感に包まれ、、、検索してみて、続編であることを知りました(苦笑)
なんてことでしょう!
思えば、装丁がとても似ていたから、その時点で気づきそうなものだったのに^^;

2023年本屋大賞受賞作 『汝、星のごとく』の続編。

花火のように煌めいて、
届かぬ星を見上げて、
海のように見守って、
いつでもそこには愛があった。

ああ、そうか。
わたしたちは幸せだった
のかもしれないね。

『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語
「春に翔ぶ」--瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。
彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?
「星を編む」--才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。
漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。
「波を渡る」--花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。
『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。


3つめの「波を渡る」は、読んでいて、静かに涙が流れる感じで読みました。
とても感動しました。
家族とはなんだろう?
自由であることとは、なんだろう?
なんてことを考えつつ、登場人物たちが、みんな優しく、でも、自分のありのままで
居ようとする姿に、感動したのかもしれない。

北原先生と、妻:暁海さんが、幸せなその後を過ごされていて、ほんとによかった。

凪良ゆうさんの書かれる文章は、とても美しい。
そして、心に沁みこんでくる。
なんてことも、改めて思い出しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本「成瀬は天下を取りにいく」

2024-08-09 18:01:52 | 本・映画・ドラマ
宮島未奈さんの「成瀬は天下を取りにいく」を読みました。

話題になっていたので、楽しみでした^^

2024年本屋大賞受賞作!
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。
2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!


成瀬が中学2年生の夏休み~高校3年生の夏休みまでを書いた物語。

芯がぶれなくて、まっすぐで、、、成瀬は、なんて素敵な魅力的な人なんだろうと思った。
現実に存在すれば、「変わってる」とか「超マイペース」とか言われてしまうかも
しれないけれど、これからの成瀬が、どんな風に大人になっていくのかが、
すごく楽しみな気がします。

私も、もしかしたら、、、高校生の頃は、、、人は人、私は私っていう気持ちで
過ごしていたような気もするのだけれど、だんだん、、、そういう気持ちが
減ってきてしまったなぁ~~~なんてことも、ちょっぴり懐かしい気持ちで
思い出したりなんかして(苦笑)

また、そういう気持ちを、、、少しは思い出して、日々過ごせると、
これからの人生、、もっと楽しめるかも。
そんな気持ちになることができました^^
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本「赤と青のガウン」

2024-07-27 12:30:05 | 本・映画・ドラマ
彬子女王の「赤と青のガウン」を読みました。


先月の初めくらいに、見ていたテレビ番組で紹介されていて、
心惹かれ、読んでみたいと思いました。

女性皇族として初めて海外で博士号を取得された彬子女王殿下による英国留学記。
英国のオックスフォード大学マートン・コレッジでの、2001年9月から1年間、
そして2004年9月から5年間の留学生活の日々――。

≪赤と青のガウン。
それは、私が博士課程を始めたときからいつか着る日を夢みてきたものだ。
五年間の留学生活中、何人もの友人が博士課程を無事修了し、
オックスフォードを旅立っていく様子を何度も見送ってきた。
晴れ晴れとした表情でこのガウンを身にまとい、
学位授与式が行われるシェルドニアン・シアターから出てくる友人たちの姿は、
誇らしくもあり、またうらやましくもあった。
オックスフォード大学の厳しい博士課程を成し遂げた者しか
袖を通すことを許されない赤と青のガウンは、
くじけそうになったときにふと頭に浮かび、
オックスフォードに来たときの自分に立ち返らせてくれる「目標」だった。≫(「あとがき」より抜粋)


プリンセス彬子さまの、お人柄が垣間見え、とても興味深く読みました。
素敵な方。
他にも執筆されているようですので、そちらも読んでみたいと思いました。

目次が、全部、漢字4文字で書かれているのに、まず、驚きました。

知っているのもあれば、何これー?みたいなのもあって、新鮮でした。

日本に居る時は、一人で町を歩かれることなどないのでしょうから、
英国での生活は、さぞかし、驚くことたくさんだったのだろうなと、
あれこれ想像しながら読みました。
これからの執筆も、楽しみにしたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本「変な家」

2024-07-20 14:13:09 | 本・映画・ドラマ
雨穴さんの「変な家」を読みました。


「最も売れた本!」と書かれているし、映画化もされているのに、
私は、この本の存在を知らなかった
貸してくださったのを、ありがたく読ませていただきました(^-^)♪

2024年3月15日より映画公開、大ヒット上映中!
雨穴デビュー作『変な家』ついに文庫化!

知人が購入を検討している都内の中古一軒家。 開放的で明るい内装の、
ごくありふれた物件に思えたが、間取り図に 「謎の空間」が存在していた。
知り合いの設計士にその間取り図を見せると、
この家は、 そこかしこに 「奇妙な違和感」が存在すると言う。
不可解な間取りの真相とは!?
突如消えた元住人は一体何者!?
YouTubeで話題となった 「変な家」の全ての謎が解き明かされる完全版、ついに文庫化。
本書のキーマン・設計士栗原による文庫版あとがきも収録。


家の間取りが、最初に、ばばーんと載っていたので、しばし眺めて、
ぞわっとしました。
子供部屋なる部屋は、、、監禁用の部屋だと気づいてしまったから。

その後は、推測をベースに物語が展開するのだけれど、
読みやすくて、ほぼ一気読みしてしまった。
でも、、最後まで読んで、
何が本当で、何が嘘なのかわからない感じになると、
ぞわっとする感じが、広がりました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本「君を守ろうとする猫の話」

2024-07-20 10:57:08 | 本・映画・ドラマ
夏川草介さんの「君を守ろうとする猫の話」を読みました。


お前なら、きっと本を取り戻せるはずだ。

幸崎ナナミは十三歳の中学二年生である。
喘息の持病があるため、あちこち遊びに出かけるわけにもいかず
学校が終わるとひとりで図書館に足を運ぶ生活を送っている。
その図書館で、最近本がなくなっているらしい。
館内の探索を始めたナナミは、青白く輝いている書棚の前で、翡翠色の目をした猫と出会う。

なぜ本を燃やすんですか?

「一番怖いのは、心を失うことじゃない。
失った時に、誰もそれを教えてくれないこと。
誰かを蹴落としたときに、それはダメだと教えてくれる友達がいないこと。
つまりひとりぼっちだってこと」


読んでいて、既読感があった。
なぜ?って思ったら、シリーズ2作目だそうで、1作目は、
この本の中で、本屋さんの店主さんである林太郎が、子供の頃に、
同じような冒険をする1作目「本を守ろうとする猫の話」と、
雰囲気が似ていたから。

本離れが進んでいるこの頃なので、そうなると、
こんな世の中になってしまうよーという警告をしたい感じの物語なのかな。
守りたいものがあると、人は強くなれるのだ。。なんてことを思った。

夏川草介さんの物語は、やっぱり優しい(^-^)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本「魔女と過ごした七日間」

2024-06-24 18:02:45 | 本・映画・ドラマ
東野圭吾さんの「魔女と過ごした七日間」を読みました。


その夏、信じられないことばかり起きた。
「ラプラスの魔女」シリーズ!

AIによる監視システムが強化された日本。
指名手配犯捜しのスペシャリストだった元刑事が殺された。
「あたしなりに推理する。その気があるなら、ついてきて」
不思議な女性・円華に導かれ、父を亡くした少年の冒険が始まる。


久しぶりに読んだ、東野圭吾さんの本。
読むのを止められない感じのおもしろさだった。
予想もしなかった犯人で、、そこにたどり着くまで、
止められなかった、、というわけです。

いずれ、映画化されるかも(^-^)と期待しつつ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本「道長ものがたり」

2024-06-02 14:23:20 | 本・映画・ドラマ
山本淳子さんの「道長ものがたり」を読みました。


道長は、一家の末っ子だった。
元は最高権力者に就く立場になかった彼に訪れたのは〈幸ひ〉と呼ばれた天運––––。
兄たちを襲った立て続けの死や政治的ライバルの自滅があったからこそ掴んだ頂点の座だった。
だが死者や敗者、つまり他人の不幸を踏み台に極めた栄華ゆえ、
道長はしばしば怨霊に取り憑かれ、病に伏した。
読者は「怨霊」の存在に戸惑うかもしれないが、
著者は「それを非科学的と嗤っては道長の心を覗けない」と釘をさす。
では、はたして道長はどんな思いで生き、そして死んでいったのか。
自身の手による『御堂関白記』や同時代の貴族による『小右記』『権記』など
一級資料のほか、『紫式部日記』『枕草子』など女房たちの実録、
道長の死後に成立した『栄花物語』『大鏡』など歴史物語もひもときながら、
一人の人間の心の〈ものがたり〉を照らしていく。


私にしては珍しく、1か月くらいかけて、ゆっくり読みました。
歴史のこと、ほぼ知識がない私なので、この人はどういう人~?と、
調べたりしながら読み進めていたので、時間がかかってしまったのかも。

大河ドラマで感じる「道長」と、この本の中で感じる「道長」には、
だいぶ差があるのだけれど。。。

でも、いろんなことを知った上で見る方が、「光る君へ」を、
もっと楽しめそうな気がする。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本「まいまいつぶろ」

2024-05-17 15:30:51 | 本・映画・ドラマ
村木嵐さんの「まいまいつぶろ」を読みました。


9代将軍、徳川家重の生涯を描く物語。
感動の歴史小説。。でした。

暗愚と疎まれた将軍の、比類なき深謀遠慮に迫る。

口がまわらず、誰にも言葉が届かない。
歩いた後には尿を引きずった跡が残るため、まいまいつぶろ(カタツムリ)と呼ばれ蔑まれた君主がいた。
常に側に控えるのは、ただ一人、彼の言葉を解する何の後ろ盾もない小姓・兵庫。
だが、兵庫の口を経て伝わる声は本当に主のものなのか。
将軍の座は優秀な弟が継ぐべきではないか。
疑義を抱く老中らの企みが、二人を襲う。
麻痺を抱え廃嫡を噂されていた若君は、いかにして将軍になったのか。

第九代将軍・徳川家重を描く落涙必至の傑作歴史小説。


人生、どんな人と出会い、どんな人の近くに居るかによって、
人生の豊かさが大きく変わるんだろうな、、なんてことを、読みながら、
とても思いました。

心通じ合っていた、正室の比宮が、若くして亡くなってしまったのが、
とても心痛かった。
この時代を生きた人たちは、理不尽なことがとても多くて、
生きにくい時代だったのかもしれない。それでも、
心通う真の友と呼べる人と出会えたことは、幸せなことだったのではないか。

なんてことが、じんわり胸に沁みました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アニメ「響け!ユーフォニアム」

2024-05-07 18:28:25 | 本・映画・ドラマ
この4月から、「響け!ユーフォニアム3」の放送が始まっている。
1つも見たことがなかったので、シーズン1、シーズン2、と、劇場版4つ(かな?)を、
何日かかけて、一気に見ました(^^ゞプライムビデオで。

北宇治高校の吹奏楽部が、コンクールに挑戦する物語。
シーズン1は、主人公:黄前久美子が1年生の京都府大会~関西大会まで
シーズン2は、全国大会
シーズン3は、3年生になってからのお話(現在進行中)
劇場版では、シーズン1、2の総集編のようだったり、ドラマ版では描かれていなかった
部分が描かれていたり。2年生の時の挑戦の物語だったりが描かれていた。



宇治市の高校の物語ということで、町の様子やお祭りなども描かれていて、
住んでいない私だけれど、何度か訪れたことがあるというだけで、
とても親近感が湧いて、楽しめました。

高校時代に、熱く部活を経験したことがない私は、もしも部活を経験していたら、
こんなだったのかなぁ?私は、誰に似た感じのタイプだったんだろう?
なんて想像を膨らませながら、一緒に青春~した感じの気持ちになることができました。

制作が、京都アニメーションだというのも、応援する気持ちが大きくて、
シーズン3の今後の展開を、楽しみに見よう~!と思っています。

昔々、吹奏楽部だった相方氏も、、とても楽しんで観ていたようでした。

シーズン1で、コンクールに出場するために練習していた曲「三日月の舞」は、
たくさん聴いたし、物語の中で苦労して作り上げていたから、
出だしのトランペットのトコを聞いただけでも、じんわり涙が出てしまうほどに、
胸がいっぱいになります(^^ゞ

いい作品だと思います(^-^)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする