独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

水平線の向こう側を見る方法:DARPAのパラセイル・マスト

2017年08月17日 09時13分56秒 | 軍事
当たり前だが、地球は丸い。
だから、水平線の向こう側の海面近傍を見ることができない。
海面から2mの高さから水平線までの距離は約5kmである。
海面から20mの高さからでも、水平線までの距離は15km程度にすぎない。

海面すれすれに接近してくる敵ミサイルを15kmの距離で補足するのではおそすぎる。
マストを高くすれば遠くまで見えるが、小型艦船の場合限界がある。

そこでDARPAは考えた、らしい。
パラセイル・マストである。
正確には、水平線の向こう側を見るということではなく、水平線までの距離を拡大する方法である。

パラセーリングというマリンスポーツがあるが、原理はそれと同じだ。人間の代わりにカメラやレーダーを積載すればパラセイル・マストになる。

DARPA demonstrates TALONS parasail mast system
DARPAがTALONSと名付けたパラセイル・マストのテストに成功した

Aug. 16, 2017
https://www.upi.com/Defense-News/2017/08/16/DARPA-demonstrates-TALONS-parasail-mast-system/7091502908136/
Towed Airborne Lift of Naval Systems (TALONS)
低コストのパラセイル・マストにより艦船の通信範囲と目標物の検知・追尾・識別の能力を改善することができる。


動画
https://youtu.be/Li9UKaz6p4w

そこで、私はひらめいた。
電動式自在マスト
大きさは200リットルのドラム缶程度。
レーダーと複数の監視カメラを内蔵する。
上部に浮上用の大きなプロペラ、側面に4個の姿勢制御用小型プロペラ。
モーター駆動。
ケーブルで接続するから電力は無制限に供給できる。
姿勢をコンピュータで制御し、風に逆らって常時船の真上に位置する。
最大高度は1000m。


h=1000m とすると、水平線までの距離は ルート13h = ルート13000 = 114km
つまり、自在マストにより114kmまで見ることができるようになる。
これにより、敵ミサイルが音速で飛来するとしても、5分間の対処時間を確保できる。

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