私は新聞社には何の縁もゆかりもないが、新聞社が潰れるのは困ると思っている。マスゴミという言葉があり、朝日、毎日などの左翼新聞への反発は凄まじいが、それでも潰れるのは良くない。というか、朝日、毎日だけが潰れるなら特に問題はないが、新聞業界に共通する病気を治療しない限り、そうは問屋がおろさないだろう。
情報は国家の力の源泉の一つであり、新聞社を潰せばいいというものでもない。
新聞は世界的にも斜陽産業である。ネットに押されて購読者が減少している。
ネットで無料でニュースを読むことができるから購読が不要ということだが、ネットに流布する記事は、もとを正せば新聞記事だ。新聞社がぜんぶ潰れたら、ネットで新聞を読むこともできなくなるではないか。
新聞記者が全員失業したら、取材する者がいなくなり、情報発信が途絶えるではないか。
新聞社が生き残るには抜本的にビジネスモデルを再構築するしかない。
新しいビジネスモデルでは、紙を離れて、電子ペーパーに移行することになるだろう。
ソニー、世界最薄・最軽量のA4相当13.3型電子ペーパー端末を商品化
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20131107_622558.html
ソニーは、A4サイズ相当の13.3型電子ペーパー端末「DPT-S1」を商品化し、企業や大学向けに販売すると発表した。発売は12月3日。市場推定価格は9万8000円前後。
「DPT-S1」は、E-ink製の13.3型(1200×1600ドット)フレキシブル電子ペーパーと、電磁誘導方式ペン入力対応タッチパネルを採用。16階調のグレースケール表示で、細かい文字もくっきりと紙文書と同じような文字サイズとレイアウトで読むことができるとともに、9型以上の製品としては世界最薄(厚さ約6.8mm)、最軽量(約358g)を実現したとしている。 (以下省略)
この記事を見て、新聞に応用すればいいのに、と思った。
ネットで新聞を読むのは、操作が煩雑で、目が疲れやすく、読みにくい。タブレットは新聞を読むには小さすぎる。
A4相当の軽量な端末に、Wi-Fi、あるいはCSなどのテレビ電波、を通じて新聞を有料で配信すればいいのに、とは以前から思っていたのだが、このソニーの製品はその方向に一歩前進したと言える。
電子ペーパーは反射型であり、バックライトが不要だから消費電力が少なくて電池の持ちが格段に優れている。
新聞記事は週刊誌のような編集にすれば、1ページ分がA4画面にそっくり収まる。
目次からお目当ての記事に飛べるようにする。
タッチパネル方式でページをめくることができるようにする。
写真や文字を拡大表示できるようにする。
朝5時には契約した家庭の端末に新聞社から自動配信されるようにする。
重大ニュースがある場合、随時配信することで、テレビに負けない速報性を確保できる。
迷惑配信を防止するためのフイルター機能が重要だ。
ユーザーは端末の電源スイッチを押すだけで新聞が読めるわけで、煩雑な操作が不要である。
端末の概念も変えた方がいい。つまり、手に持つのは表示装置だけとし、受信装置、CPU、メモリー、無線LAN、充電器、などは固定式の新聞スタンドに収容する。表示装置には無線LAN(またはブルートゥース)アダプターとバッテリーが付属するだけにすれば、最新のタブレットPCより大幅に軽量化できるはずだ。
紙が不要になり省資源で環境に優しく、配達人が不要だから省力である。
印刷工場が不要になるから、新聞社は新聞制作・販売のコストを大幅に下げることができる。
新聞販売店は端末の販売促進や地域の折込広告の自動配信などの業務に切り替えることで生き残れるかもしれない。
新聞の駅売りなどはタブロイド紙に譲るか、小規模の紙媒体を残すか、どちらかを選択すればいい。
日経新聞がすでに一部の記事で実施しているように、詳細は有料会員しか読めないようにすることで「ネット離れ」をおこすことができる。それと同時に、自動配信の料金を月1000円程度に下げれば端末加入者は激増するはずだ。
ソニー端末の問題点はモノクロだということだ。
カラー表示ができなければ新聞用にはならない。
ネットで検索してみると、技術的にはカラー電子ペーパーがすでに実用段階だということがわかる。
例えば、
カラー表示、動画にも対応した電子ペーパーがジャパンディスプレイにより開発される
http://smhn.info/201211-color-movie-paper-display-japandisplay
富士通が開発中の次世代カラー電子ペーパーモジュール
http://www.youtube.com/watch?v=JnVSHuLR3Cs
カラー電子ペーパー搭載「Kindle」が登場へ?! Amazonがフルカラー電子インク開発企業Liquavista社を買収
http://taisy0.com/2013/05/14/16477.html
上記の情報を読む限り、技術開発競争において、ジャパンディスプレイの反射型液晶ディスプレーが勝利すると予想される。超低消費電力であるとともに動画再生が可能ということで優位に立つ。動画付き新聞も夢ではない。
サムスンや中国企業などに技術を盗まれないよう、徹底した防護処置を講じていただきたい。
<2015年1月5日>
有機ELのほうが上記「電子新聞」のディスプレーとしては適しているかもしれない。実用化されればの話だが。
ソニーとパナの統合新会社が事業開始 有機ELを開発
2015.1.5
http://www.sankei.com/economy/news/150105/ecn1501050028-n1.html
ソニー、パナソニックの有機EL開発機能を統合した新会社「JOLED(ジェイオーレッド)」が5日、事業を始めた。タブレット端末やノートパソコンに使う中型有機ELディスプレーを開発し、2017年ごろの量産を目指す。
新会社はソニーやパナのほか、産業革新機構やジャパンディスプレイも出資し、資本金は81億円。
有機ELはバックライトが不要なため、液晶より軽くて薄い次世代ディスプレーとして期待が大きい。ただ、品質の安定や採算性が課題となっていた。
新会社は、印刷技術を応用するパナの独自技術と、ソニーの持つ高精細な半導体技術を結集し、量産技術の確立を急ぐ。
情報は国家の力の源泉の一つであり、新聞社を潰せばいいというものでもない。
新聞は世界的にも斜陽産業である。ネットに押されて購読者が減少している。
ネットで無料でニュースを読むことができるから購読が不要ということだが、ネットに流布する記事は、もとを正せば新聞記事だ。新聞社がぜんぶ潰れたら、ネットで新聞を読むこともできなくなるではないか。
新聞記者が全員失業したら、取材する者がいなくなり、情報発信が途絶えるではないか。
新聞社が生き残るには抜本的にビジネスモデルを再構築するしかない。
新しいビジネスモデルでは、紙を離れて、電子ペーパーに移行することになるだろう。
ソニー、世界最薄・最軽量のA4相当13.3型電子ペーパー端末を商品化
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20131107_622558.html
ソニーは、A4サイズ相当の13.3型電子ペーパー端末「DPT-S1」を商品化し、企業や大学向けに販売すると発表した。発売は12月3日。市場推定価格は9万8000円前後。
「DPT-S1」は、E-ink製の13.3型(1200×1600ドット)フレキシブル電子ペーパーと、電磁誘導方式ペン入力対応タッチパネルを採用。16階調のグレースケール表示で、細かい文字もくっきりと紙文書と同じような文字サイズとレイアウトで読むことができるとともに、9型以上の製品としては世界最薄(厚さ約6.8mm)、最軽量(約358g)を実現したとしている。 (以下省略)
この記事を見て、新聞に応用すればいいのに、と思った。
ネットで新聞を読むのは、操作が煩雑で、目が疲れやすく、読みにくい。タブレットは新聞を読むには小さすぎる。
A4相当の軽量な端末に、Wi-Fi、あるいはCSなどのテレビ電波、を通じて新聞を有料で配信すればいいのに、とは以前から思っていたのだが、このソニーの製品はその方向に一歩前進したと言える。
電子ペーパーは反射型であり、バックライトが不要だから消費電力が少なくて電池の持ちが格段に優れている。
新聞記事は週刊誌のような編集にすれば、1ページ分がA4画面にそっくり収まる。
目次からお目当ての記事に飛べるようにする。
タッチパネル方式でページをめくることができるようにする。
写真や文字を拡大表示できるようにする。
朝5時には契約した家庭の端末に新聞社から自動配信されるようにする。
重大ニュースがある場合、随時配信することで、テレビに負けない速報性を確保できる。
迷惑配信を防止するためのフイルター機能が重要だ。
ユーザーは端末の電源スイッチを押すだけで新聞が読めるわけで、煩雑な操作が不要である。
端末の概念も変えた方がいい。つまり、手に持つのは表示装置だけとし、受信装置、CPU、メモリー、無線LAN、充電器、などは固定式の新聞スタンドに収容する。表示装置には無線LAN(またはブルートゥース)アダプターとバッテリーが付属するだけにすれば、最新のタブレットPCより大幅に軽量化できるはずだ。
紙が不要になり省資源で環境に優しく、配達人が不要だから省力である。
印刷工場が不要になるから、新聞社は新聞制作・販売のコストを大幅に下げることができる。
新聞販売店は端末の販売促進や地域の折込広告の自動配信などの業務に切り替えることで生き残れるかもしれない。
新聞の駅売りなどはタブロイド紙に譲るか、小規模の紙媒体を残すか、どちらかを選択すればいい。
日経新聞がすでに一部の記事で実施しているように、詳細は有料会員しか読めないようにすることで「ネット離れ」をおこすことができる。それと同時に、自動配信の料金を月1000円程度に下げれば端末加入者は激増するはずだ。
ソニー端末の問題点はモノクロだということだ。
カラー表示ができなければ新聞用にはならない。
ネットで検索してみると、技術的にはカラー電子ペーパーがすでに実用段階だということがわかる。
例えば、
カラー表示、動画にも対応した電子ペーパーがジャパンディスプレイにより開発される
http://smhn.info/201211-color-movie-paper-display-japandisplay
富士通が開発中の次世代カラー電子ペーパーモジュール
http://www.youtube.com/watch?v=JnVSHuLR3Cs
カラー電子ペーパー搭載「Kindle」が登場へ?! Amazonがフルカラー電子インク開発企業Liquavista社を買収
http://taisy0.com/2013/05/14/16477.html
上記の情報を読む限り、技術開発競争において、ジャパンディスプレイの反射型液晶ディスプレーが勝利すると予想される。超低消費電力であるとともに動画再生が可能ということで優位に立つ。動画付き新聞も夢ではない。
サムスンや中国企業などに技術を盗まれないよう、徹底した防護処置を講じていただきたい。
<2015年1月5日>
有機ELのほうが上記「電子新聞」のディスプレーとしては適しているかもしれない。実用化されればの話だが。
ソニーとパナの統合新会社が事業開始 有機ELを開発
2015.1.5
http://www.sankei.com/economy/news/150105/ecn1501050028-n1.html
ソニー、パナソニックの有機EL開発機能を統合した新会社「JOLED(ジェイオーレッド)」が5日、事業を始めた。タブレット端末やノートパソコンに使う中型有機ELディスプレーを開発し、2017年ごろの量産を目指す。
新会社はソニーやパナのほか、産業革新機構やジャパンディスプレイも出資し、資本金は81億円。
有機ELはバックライトが不要なため、液晶より軽くて薄い次世代ディスプレーとして期待が大きい。ただ、品質の安定や採算性が課題となっていた。
新会社は、印刷技術を応用するパナの独自技術と、ソニーの持つ高精細な半導体技術を結集し、量産技術の確立を急ぐ。
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