独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

TPPをつぶせ!

2014年01月12日 12時02分52秒 | 日本
TPPが空中分解しそうだという、うれしいニュースが産経新聞に掲載された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140112-00000058-san-bus_all
TPPは日本には何の国益ももたらさない。TPP推進論者からは、単にアメリカと仲良くするには加入しなければならないという根拠しか聞いたことがない。当のアメリカでさえ反対論が根強いことを知らないか、故意に隠しているのだ。
農業改革のためにTPPが必要だという人がいる。しかし、TPPによってどういう改革がどういうメカニズムで達成され、その結果日本の農業がどういう姿になるのか、具体的説明は聞いたことがない。おそらく、外圧があれば何かが変わるだろうという単純で古めかしい考えに取り憑かれた人たちなのだろう。

TPPの基礎にあるのは新自由主義であり、グローバリズムだ。最近ようやくグローバリズムに疑問を呈する人たち、例えば中野剛志氏などが、文藝春秋という表舞台に登場するようになった。
http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/949
経済規模や国情が著しく異なる国々を一つの原則でまとめようとする発想自体に無理があるのであり、グローバリズムが声高に叫ばれるようになった1990年代以降、世界には良いことが何もなかった。日本国民の収入は下がり続け、アメリカでは1%の富裕層だけが所得を伸ばして貧富の格差が拡大した。
グローバリズムは中国の一人勝ちをもたらし、中国の帝国主義的な野望が目を覚ました。何年か後に、経済力と軍事力でアメリカと肩を並べるようになった中国は、世界秩序に挑戦し、これを変えようとして欧米と対立すると予想される。第三次世界大戦が現実味を帯びて語られるようになるだろう。

新自由主義は社会主義より危険な思想かもしれない。その罪は重い。
TPPはその思想を環太平洋諸国に適用して、高度に自由化された貿易ブロックを形成しようとする試みであり、決して良い結果をもたらさないだろう。
空中分解は大歓迎である。


<2014年2月8日>

TPPはどこまで進展しているのか。
秘密のベールに閉ざされ、わかりにくいが、内部告発サイトの「ウィキリークス」が昨年11月時点での状況を暴露した。
グラフはそれをもとにした各項目の国別の賛否集計データである。
http://www.iza.ne.jp/izablog/tamurah2/3239525/

ベトナム、マレーシアなどの同意率は50%程度に過ぎず、アメリカでさえ70%だ。
TPP自体が潰れる可能性がある。
そのことに期待したい。



コメント
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