独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

一時しのぎの難民対策ではダメ

2007年06月04日 21時03分53秒 | 日本
4人の脱北者を韓国に引き取ってもらえることになり、日本政府はほっと胸をなでおろしているようだ。目先しか見ない日本の政治屋らしい対応と言える。
少し先のことを予想し、あらかじめ対策を準備しておくことができないのが日本人の悪い習性だ。
何か起きるとあわてて泥縄の対策でお茶をにごす従来方式では、近い将来起きるであろう極東大動乱に対処できない。

先日も書いたが、予想される動乱のシナリオはいろいろある。
金正日の死亡に伴う北朝鮮の内乱、中国の北朝鮮侵攻、米軍による核施設爆撃とそれに引き続いて起きる第二次朝鮮戦争、中国の台湾侵略などだ。
さらに中国内部の動乱と体制の崩壊もあり得ない話ではない。すぐ近くに不安定な13億人の巨大国家が存在することを忘れてはならない。

動乱に伴って中国、韓国、北朝鮮から想像を絶する大量の難民が日本に押し寄せる可能性がある。難民を一旦上陸させてしまうと、強制送還しようにも受けいれ側が大混乱におちいっていて、送還できないだろう。かってのベトナムからのボートピープルがそうだったが、幸にも数が少なく大事には至らなかった。
やむなく全部受けいれたら、日本人は数において難民に圧倒され、日本が日本でなくなる日がくるかもしれない。日本という国家が消滅するかもしれない。

このようなジレンマにおちいる事態が予想されるわけだが、我が国の国民にも政治屋にも心の準備や覚悟ができていない。だから、たった4人の難民が流れ着いただけで大騒ぎになるわけだ。そして「人道」という名の「重圧」のもとで泥縄の対応を選択することになる。現在は平時であり、脱北者を韓国へ送還するという選択肢があるから問題はないが、これをきっかけに、動乱時の対処方針を明確に決めておくことが重要ではないか。

さらに、沿岸警備強化のための対策、中でも海上保安庁の拡充が急がれる。しかし、より重要なことは、海上で難民船を発見したときどう対処するのか、その基本的な方針を明確にしておかなければ第一線で混乱が生じる。その場で射殺または撃沈するのか? 追い返すのか? それとも日本まで曳航して難民キャンプに収容するのか?
日本へ行けばなんとかなる、という意識を近隣国の住民が持っているとするなら、それを払拭するような強硬策が必要だろう。「人道」とどう折り合いをつけるのか、日本の覚悟が試される時がくるかも知れない。

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