雨をかわす踊り

雨をかわして踊るなんて無理。でも言葉でなら描けます。矛盾や衝突を解消するイメージ・・・そんな「発見」がテーマです。

くるみ割り人形

2011-03-03 14:21:08 | 音楽
娘のバレー教室無料体験に行った。

昨今は少子化で、大変そうだった。

そのためか無料体験といっても真剣で、一時間半みっちりと稽古をつけてくれた。

買い手市場だからといって媚びたりアピールするのではなく、「しっかりまじめにやってます」ということを前面に出していた(アピールするにしても営業するにしてもそれが一番いいやり方だろう)。

そのためか、僕にとって舞踏という分野は未知だったためかはわからないが、衝撃は大きかった。

自身、身体を動かすことと、音楽にはそれなりに関心があるのに、それらを融合させた舞踏になぜこれまで関心を持たなかったのか不思議だった(母は盆踊りは好きだった)。

また先生も仰っていたが、一定の伝統があって、やることはすべて決まっているそうだった。

ひとつひとつ基本となる動作を習熟させていく。これしかやりませんが、世界中どこに行っても一緒です、といわれた。

確かに吉田都みたいな体形をしたひとがこれだけそろって動き出すと迫力があった。

しかしそれを上回っていたのが、娘のハッスルぶり。

何を根拠にしているのか、舞踏にはとても自信があるらしく、みんなの先頭を切っていた。
(みんなはきちんとしたステップを踏むが、娘はダッシュしているだけだから自然と先頭を切る結果になった)

そして先生の指示を全然実現できないのに、「はいっ、はいっ」と受け答えだけは一人前以上で、ほめられると、デレデレとその気になるのが親に似ていた。

またレオタード姿とトゥシューズもかわいかった。

本人も気に入ったらしく頼まれないのに創作ダンスを披露していた。

そういえばそこにいるのはみんなレオタードで、年頃の娘たちがみな惜しげもなくレオタードでいるため目のやり場に困った。

またいつもいないはずの男がいることに、年頃の小・中校生は恥ずかしがってるみたいだった。

無残なのは妻だった。

幼児の場合付添いの母親も一緒にやることになっているのだが、音楽で言うところの音痴だった。

手足それぞれが勝手にギクシャク動いて、前に進むようでいて後ろに下がり、手足はプルプル震え始めているのに、笑顔だけは保とうとするから、得体のしれぬ、新種の軟体動物かと思った。

くるみ割り人形がむなしく響いていた。


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