雨をかわす踊り

雨をかわして踊るなんて無理。でも言葉でなら描けます。矛盾や衝突を解消するイメージ・・・そんな「発見」がテーマです。

聖夜2

2007-12-24 19:32:16 | 雑談(ジョーク)
また聖夜がやってきたので、箱根神社に行った。

みんなが初詣に行く一週間前にお参りすれば、宝くじが当たる確率が3%ほど増すのでは、と考えたからではない。また、クリスチャンでもないのにX'masを楽しむ軽薄な日本人に嫌気がさしてのことでもない。

単に空いていると思ったからだ。X'mas にまさか神道の神社に行く人なんていないと思っていた。神社の古木が屹立する中で、1年を振り返りつつ、新年を恭しくかつ神妙に迎える準備をしようと思ったのだ。

と思ったら、ひとがたっくさんいた。

特に箱根駅伝の山登りといわれる辺り(=旅館街)には、アベック(「アベック」という言葉を選んだあとあまりに古臭すぎることに気づいた、しかもそれが自然に出てきたことに今愕然としている)が30円のアイスに群がる蟻の群れのようにたくさんいた。

なんだかすごく「(い)やらしい」感じがした。そう考えるあなたが一番やらしいといわれそうだが、なぜか女の子が頭に大きなリボンをつけて、「今年のクリスマス・プレゼントはあたしよっ」といっているようにみえた。

そんな邪心を追い払おうと、関所に行こうかと思った。

箱根の関所は江戸時代厳重になり、それ以前からもそうだが、上方からの人間にとって関東は異国の地だった。

関所の東が「関東」であり、それ以前は「箱根の坂の東」で「坂東」といった。

その厳しさにあやかりたいと思ったわけだ。

が、時刻はお昼を廻りお腹が減っていたので、ナビの目的地設定に、「しずく亭」を入力した。

ここのご主人の麦とろを食べさせる工夫というのは、そのトッピングを全部使わないと分からないと思うが、そのトータルでの旨味とこだわりが僕に何かを与えてくれた。

しかし本当の厳しさは、帰路に待っていた。箱根山の路はせまく、観光バスとのすれちがいにはかなりヒヤヒヤさせられた(無事帰着したあと普段走っている路地が広く感じられた)。

ホッとして、ポタジェララで天然酵母パンを食べた。