イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

クリスマスの期待にワクワク、アドベントグッズは子供だけのものではない!飲めない私がはしゃいで買った12月限定ビール

2019年12月03日 22時35分17秒 | 気になる製品、気になるデザイン

昨日のアドベント・カレンダーの話題といっしょにのせるべきだった写真です。


ホッグス・バック Hog's Back (ブタの背中)という魅力的な名前のエール醸造所のオリジナルのエールブランドの、アドベント・エール ADVENT ALE という、12月限定版、雪景色ラベルのエールです。

私はアルコール類を一切飲まないのですが、ラベルにひかれて勝手に購入、夫にあげました。

夫には12月になって飲むように言っていたのに11月の終わりにあけてしまいました。

ホッグス・バックのエールの500ml瓶は、スーパーマーケットで一年中 手に入ります。

カンパニー・ロゴのこの背中に醸造所をのせた横目使いのブタのイラストがラベルにプリントされています。

雪景色ではない、スタンダード版。


手もとに通常のボトルがないので、ホッグス・バックのウェッブサイトから勝手に借りたイメージです。

あらまあ、醸造所の地元パブに行けばこれだけ多彩なホッグス・バックのエール各種が楽しめるようです。


パブのカウンタ―に取り付けられたポンプの取っ手のラベルの写真も借りちゃいました。

常温で供するアルミの樽入りエールは新鮮さが命なので、地元のパブにしか卸さないのが鉄則です。
瓶入りは全国どこでも販売されています。

アドベント版には雪景色に雪だるままで描かれて雰囲気アップ。


イギリスではめったに雪は降らないのですが。



もちろん、ホッグス・バックの楽しい名前の由来も調べました!
イギリスには歴史のある特に動物や樹木由来の魅力的なおかしな名前のパブがたくさんあるのですが、これもなにか故事や歴史的事実に由来する名前の醸造所か?!

ホッグス・バックは醸造所のあるイギリス南部のサリー Surrey の村の名前だそうです。

なだらかな丘陵地のてっぺんの長い狭い尾根に位置する村なのでホッグス・バック!!
行ってみたい!
素敵な場所のようです。


去年私がタットン・パークで撮ったブタの写真です。








コメント (6)
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秒読み開始!クールなサンタと子供たちのお楽しみ、もういくつ寝ると...グローバリゼーションがらみの罪悪感!

2019年12月03日 09時00分00秒 | 気になる製品、気になるデザイン

12月1日に投稿すべき内容なのですが.....

庶民派スーパーマーケット、アスダ Asda で見かけた、子供用クリスマス・ジャンパー Christmas jumper


ジャンパー jumper というのはイギリス英語でセーターのことです。
これは「トレーナー」ですね。(トレーナーは英語はスェット・シャツ sweat shirt といいます)

クリスマス・モチーフのティーシャツもトレイナーもひとくくりに「クリスマス・ジャンパー」と呼ぶようです。

私が今年、一番気に入ったクリスマス・ジャンパーのデザインです!

「アドベント」がらみのくだらないダジャレも気にならない!!

ラドベントradventは アドベント advent にかけたシャレなのはわかりますが、何か意味があるのか、スケートボードと何か関係があるのか上の息子(バルセロナ在住、スケーターです)にききました。

「ラド」というのは Radical(過激な)の略で、特にスケーターがアウトロー的なことを賞賛する意味で頻繁に使う表現だそうです。
スケーターが何でもかんでも「ラドラド」を連発するのは揶揄の対象でもあるとか。

さて、アドベント。

アドベント・カレンダー Advent calendar を12月1日に買いました。


話題のディズニー映画、フローズン FrozenII!
私用です!(息子に横取りされないように思いっきり女の子っぽいものを選びました)

17歳の息子にも買ってやりました。


アドベント・カレンダーというのはチョコレートが25個入った、壁にかけられるようになった絵入りの薄い箱です。

大人向き、高級志向のアドベントカレンダー・も種類は少ないのですが売られています。



その日の日付の書いてある小さなミシン目で囲われた窓を開けるとひとつづつ小さなチョコレートが出てきます。


12月2日の窓を開けて、ジンジャーマンの形のチョコレートを取り出すと箱の底に「あと23回寝るとクリスマス」と書かれています。

前日、1日はトナカイの形のチョコレートが出てきました。

2人の子供たちが小さいときはちゃんと12月になる前に違うデザインのものを一つずつ買い与えたものです。
12月1日の朝、最初の窓を探して開けることに意義があるのです!

そう、12月になると、アドベント・カレンダーはたいていどこの店でも半額になるのです。

アドベントというのは、もとは「キリストの降誕4週間前」という宗教的な意味だそうですが、今では(宗教と縁のない一般の人にとっては)12月1日からクリスマス当日25日までのカウントダウンのことです。



開発途上国を支援するチャリティ団体、オックスファム Oxfam のオリジナル・アドベント・カレンダーです。


上はミルクチョコレート入り。

こちらは大人向きのダークチョコレート入り。


どちらも絵柄は同じですね。

カカオのなる大木の下でキリストの降誕劇が繰り広げられています。

子供にウケそうな楽しい色彩のミルクチョコレート版のイラストを見るとあらら、降誕劇の登場人物(聖家族と三賢王)はじめ、楽しそうにクリスマスを祝う人々すべてがドレッド・ロック(縮れ毛をソーセージ状によじった髪形)の黒人ばっかり。車いすの人もいる。

カカオ(チョコレートの原料)とコーヒーが栽培されるのは暑くて貧しい国がほとんどですね。
数百年の間、西洋諸国の搾取の対象になってきた国々です。


オックスファムが熱心にプロモートするコーヒーやチョコレート製品にはすべて 現地の生産者と正当な価格で取引し、労働者の労働環境を整えて正当な賃金を支払って製造されたことが証明された製品にのみ与えられる「フェア・トレード Fair Trade 」マークが付けられています。

正価4ポンド99ペンス(705円)は...高いです。
オックスファムのクリスマス・ギフト用品はクリスマス後、値下げになりますが、アドベントカレンダーが3ポンド以下に下がることはありません。

公正な世界を築くための義援金と思えば、高くはないはずです。

(...と言っておいて私が買ったのはフェア・トレードマークのないメーカー品....)


ああ、私が買ったフローズンIIとサンタクロースのアドベントカレンダーはそれぞれ....1ポンド...でした。

強烈な罪悪感。

ココア豆の含有率は20%。
アフリカの労働者が搾取されていないことを祈る....


クール・サンタの好例;

スーパー、セインズベリーの「yo」


チャリティショップ、で見かけた「ダブ Dab」


どちらも黒人のヒップホップカルチャーから発展した「クール cool」な題材のサンタ!

一番上の「ラドベント」のスケートボード・サンタクロースのセリフ、「クロウサム Claus'ome [Skillz !] 」も 「オーサム Awesome (すご~い)」にかけたジョークです。
「オーサム」は若い男の子が「すげー!」「カッケー!」といった意味でよく使うクールなセリフです。
(若い人しか発言してはいけない言葉)




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クリスマスバージョン!フランス経由、イギリス伝統のあま~いケーキ...ブレクシット決定のにがい記憶!!

2019年12月01日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
久しぶりに、実に久しぶりにミスター・キップリング Mr. Kippling 社製のイギリス伝統のお菓子です。



フロスティー・ファンシーズ Frosty fancies

一年を通じて販売されている一口大ケーキ、フレンチ・ファンシーズ French fancies のクリスマス限定版なのです。

フロスティー frosty は「霜が降りた」という意味で、キラキラ白銀のイメージです。クリスマスムードたっぷり。
大人の女性の購買欲をそそる美しいパッケージです。



でも よく見たら、トナカイの鼻に丸いお団子がくっついています。
子供に喜ばれるクリスマスのキャラクターの代表格、ルードルフ(=赤鼻のトナカイ)のつもりらしいですね。

鼻を赤くせず、ブルーとゴールドで大人っぽく色調を統一しているデザインがすぐれています。

これがオリジナルのフレンチ・ファンシーズ。


あああ、☝オリジナルのフレンチ・ファンシーズの写真は3年前のブレクシット決定の国民投票翌日に掲載したストックポート日報からの転載です!

当時「ブレクシット Brexit」(イギリスのヨーロッパ連合=EU からの離脱)という言葉はまだ使われていませんでした。

読み返してみて、国民投票の結果(国民の短慮)への怒りが新たに!!
しかも、当時の私の怒りに油を注ぐ、パッケージに書かれた商品名がフレンチ・ファンシーズからブリティッシュ・ファンシーズ British fancies に換えられているという笑えない右翼的ジョーク。

記事中にも書かれているように、私がその箱を買った時点で盛り上がっていたサッカーの欧州選手権大会と女王陛下の90歳の誕生日祝いにちなんだジョークだったはずです。
別に右翼的でも国粋主義者的でもない、ほほえましいイギリス応援ムードのジョークだったはずなのです。

とにかく、懐かしい記事です!フレンチ・ファンシーズについて、というより、EU離脱決定について私の個人的な意見を吐きまくった3年前の記事のリンクです。

(かなり過激な言葉を使っていたのを投稿後数日たって落ち着いてから恥ずかしくなって書き直してあります。コメント欄の読者の皆様とのやり取りも読んでください。)

もううんざり、愛国的なパッケージデザイン!中味はかわいい、フレンチ・ファンシー・ケーキ



純白できれい、フロスティ・ファンシー!


パクっと一口で食べられる大きさです。


アイシングにはバニラ風味がついています。
ミントの味のほうがフロスティーな感じが出てよいと思うのですが、シンプルにトロンとした強烈な甘さを追求したのかもしれません。

ポコンとしたかわいいふくらみにはサクサクしたアイシング・シュガーが入っています。


甘いもの好きなうちの息子でさえ、ひとつで充分という物凄い甘さです。
おいしいのですが。

忘れていましたが、ハロウィーン限定版もありました。

ひさしぶりにキップリング社製イギリス伝統のお菓子、季節限定ハロウィーンと秋の風物詩版!
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