イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

パリ再び その1;観光客、いろいろ.......モデルポーズでお友達同士の記念撮影、パリならではの奇習??他

2019年04月23日 09時00分00秒 | ヨーロッパ
イースターも終わり、日常生活にもどります。
…といってもストックポート日報でお届けするのは先週まで一週間滞在したパリの話題です。

エッフェル塔。


今日の話題は観光客

パリはヨーロッパ屈指の観光地です。
どこに行っても人だらけ。
世界的な旅行シーズン(学校休み)だった2年前の夏よりは人出が少なかったかもしれません。

アンバリッドの軍事博物館まで凱旋門のそばに住む夫の妹のフラットから約35分歩きました。

行きかえりとも有名なエッフェル塔の下とトロカデーロ広場を通ったのですが.....



もーのすごーくいっぱいいた中国人のお嬢さんたちのモデルポーズが痛々しく悪目立ちしていましたよ。

私は興味津々でエッフェル塔を含む景観を楽しむふりをして観察を怠らなかったのですが、夫は「人のことをジロジロ見るんじゃないっ」と速足になるし、妹は「モデルによる撮影大会がパリじゅうで(皮肉)....ああ、やだやだ」とやはり目を背けるように見なかったことにして立ち去ります。

中国人(だと思います)観光客はほとんどが友達同士で脚を組み替えたり目線をカメラ(スマホ)に向けたり遠くを見つめたり、手を髪にあてたり腰に添えたりプロのモデルのように1ショットごとにポーズを変えて写真を撮りあっているのです。

服の着こなしも容姿も全くモデルには見えない人たちばかりでしたよ。

うーん、マンチェスターでもロンドンでも去年帰国した際の東京でも中国人観光客はたくさん見かけますが、モデルポーズはパリならではの約束事なのでしょうか、さすがにマンチェスターのショッピング街や秋葉原の電気街でやっている人は見なかったのですが...

見落としただけでロンドンのタワーブリッジやトウキョー・スカイツリーを背景にやっている人はいるのかもしれませんね。

背景はシテ島のコンシェルジェリーです。


東欧系の観光客らしいカップルの写真撮影風景です。
男性はプロの持つような重装備のカメラで派手なポーズを次々繰り出す恋人の写真を橋の上からセーヌ川上流に見えるエッフェル塔(右手上流に遠く見えていました)を背景に激写していました。

曇り日の比較的寒い日でした。
これまたプロのモデルには見えない白人女性、もこもこしたコートを足もとに脱ぎ捨て薄着でプロ意識を発揮していたようです。

パリの町というのがモデルのようにおしゃれなショットにおさまりたいという意識を引き出すのでしょうか。
その対極にあるような照れ隠しの日本人のVサインも私は好きではありません。(私が写す記念写真にはVサインはお願いしてやめてもらっています)

日本人の若い女性の写真に撮られる際にわざとする変な顔、イギリス人のティーンエイジャー(特に私が思うに容姿に自信のある少女たち)の舌をべええっと突き出すインスタグラム写真向きの習慣も理解不能ですが、衆目の中のモデル気取りをパリで次々と見せられると、「ああ、あれは写真に美しく写りたくて気合を入れるのは恥ずかしいと思っての行為だったんだな」と気づかされました。

エッフェル塔のふもとのお土産売り。


3通りの同じもの(1;エッフェル塔の模型各サイズとマグネット 2;安っぽい格安ベレー帽と毛皮のふわふわが塔頂についた正ちゃん帽 3;スマホアクセサリー)を同じ値段で、同じ仕様のキャンバス布に広げ、ほぼ5歩間隔で何百もの皮膚の色の濃い若い黒人男性が売っていました。

「ハロー、ニーハオ」などと声をかけてきますが英語はほとんど話せません。
全員お友達で商売仇?同じ組織に属する無認可商法のように見えました。

「なんで、みんな同じ場所でやる!?足の引っ張り合いでは?」と思ってみていたら、意外と売れているんです。
模型5個で1ユーロ!は会社などで全員にお土産をお配りする習慣のある日本人の需要にこたえるかもしれません。

かなり暑い日でしたがベレー帽を買ってその場でかぶっていく観光客がけっこういました。

普段からかぶっている人が旅行先でもかぶるのなら納得ですが、パリに来て地べたで売っているベレー帽をかぶり、パリジィェン気取りで写真に写る....う~ん、恥ずかしい。中国に帰ってから「パリで買ったのよ!」といってかぶるのが正しいお土産利用法だと思うのですが。

また行った、ルーブル美術館でモナ・リザの写真だけとってすぐに立ち去る人々....


(事情でルーブルに長居はできなくて返す返すも残念だったのですが)

もちろん凱旋門の周りにも....


いっぱいの観光客!

今回、シャンゼリーゼ通りも歩いてみました(近所ですから)


2年前は妹が「(ロンドンの)オックスフォード・ストリートみたいでウンザリ」と形容したのでいくのをやめました。

今年は妹が「アラブでいっぱいよ。ブランドものをガンガン買いまくってるから!」という偏見に満ちた表現をしました。

もしかして、フランスの地元の人にとって(夫の妹はイギリス人ですが)パリでえげつなくお金を使うらしいアラブ人というのは日本人にとって一部の中国人観光客のような目障りな存在なのかもしれません。

(ちなみに帰国の際マンチェスター空港で入国審査の長い長い列に一緒に並んだ若い中国人観光客の一団は英語も堪能で礼儀正しい洗練された人たちでしたよ)

それとわかるアラブ人はほとんど見ませんでしたが、やはり中国人がいっぱい。

ヴィトンなどのフランスの「トップ・デザイナー」店もありましたが、ナイキなどのスポーツウェアや H & M 、ギャップなどイギリスでも買えるヨーロッパやアメリカの「ハイストリート・ブランド」店がほとんどのただのショッピング街でした。

ロンドンの目抜き通りオックスフォード・ストリートにたとえた表現がぴったりです。

わざわざ外国から来た観光客が行くところかなぁというのが感想です。

おしゃれなパリジィアンやパリジィエンはシャンゼリーゼを歩いたりしないようですね。

イギリスでは見かけない、おちついたキャメルのコートやカラフルなジャケット、派手なスカーフのパリらしい装いの男性をオフィス街や高級住宅地、個人ブティークが並ぶ通り(シャンゼリーゼ以外の場所)でたくさん見かけました。
多くの女性はイギリスではあまり見ない、ブレザー型のジャケットを着ていたのがパリらしかったというのが町を歩いた感想です。

パリ、続きます


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