イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

買った、食べた、やっぱりくどくてそれでもクセになるおなじみのポットヌードル、季節の新作と古典作、デザインの妙に感心!

2022年12月13日 07時08分52秒 | 気になる製品、気になるデザイン

英国の今日この頃...、例年にない寒さ、空前のインフレーション、ストライキ、国民が最も興奮し羽目を外し消費に励むクリスマス直前の買い物ラッシュ...前回までのストックポート日報 を読んでいただければ、あいかわらずの概要がお分かりいただけると思いますが、今日の話題はポット・ヌードル pot noodle

期間限定の新作を発見!

その名もズバリ、Merry Pot Noel Chrismas Dinner !

ポット・ヌードルではなく、ポット・ノエル ( ちょっと苦しいけど noodle につづりが似ている Noel はクリスマスの古語)! 

 

そうだ、前回のポット・ヌードルについて書いた記事をぜひ読んでください、リンクを下に貼りました。☟☟今回はその続きです☟

体に悪そう、それでもたまには食べたくなる、英国製のカップヌードルの愉快なグラフィック

 

クリスマス・ディナーの定番、ロースト・ターキー roast turkey にされるターキーがサンタクロースの帽子をかぶってフォークを手にしているシルエットが泣かせるではありませんか。

容器の部分はサンタクロースの上半身です。

 

今回は、前回の記事の時と違って、メリー・ポット・ノエル風味の他、3種類をスーパーマーケットで買いました!(安売りセールになっていたものですから)

上ぶたはもちろんサンタクロースの顔です。

POT の「O」が全品共通のポットヌードルの形になっているのは当然として、サンタクロースの口としても表現されています。しかもサンタクロースの決めゼリフ(というか、それしか口にしない)ホーホーホー Ho Ho Ho の口の形になっています!

実は、蓋をはがす前は蓋の図柄(顔)と容器の図柄(胴体)がラインナップしていなかったのです。惜しい!蓋を開けて熱湯を注いで正しい位置に蓋をかぶせました。待つこと4分...

 

 

見た目はなんだかあまりおいしそうに見えません。

「グレイビーとスタッフィング風味」と書かれている通りの味で、やっぱりこってり。おいしかったです。グレイビー gravy とスタッフィング stuffing を食べたことのない人に説明するのは難しいのですが。

グレイビーは本来は肉汁でとろみをつけた甘辛い、肉にかけるタレ。スタッフィングはパン粉と玉ねぎ、ハーブ各種をこってり脂でまとめてターキーやチキンのお腹に詰めてオーブンでこんがり焼く詰め物のことです。(現在はどちらもほとんどがベジタリアン仕様で、動物由来の原料が一切使われていないインスタントを使うことが多いです)

なぜか...!ターキーの味はしません。スタッフィングに使われることが多いローズマリーの味がかなりはっきりとしました。(上の写真で箸置きに使ったのがうちの庭で摘んできたローズマリーです)

 

なんと、驚いたことにヴィーガン Vegan 承認マーク付きです!

 

「完全菜食主義者」と訳されるヴィーガンは、肉サカナ(+肉サカナ由来の食材)のみならず、乳製品や卵すら口にしない非常にストイックな食生活を送る人たちです。

ヴィーガンの人たちが、ターキーの絵が描かれているクリスマス・ディナー風味のポット・ヌードルを食べたがるのかどうか、非常に興味深いところです。ヴィーガンが食べられるのなら、ベジタリアン(正確にはタコ、イカ以外の魚介類は食べるペスカトリアン)のうちの夫が食べてもいいはずです。... この後、ふたたび行ったスーパーマーケットでまた見つけたポット・ノエル、もう二つ買ってきて夫に食べるよう説得してみました。...嫌がっています。

今回、一緒に買ってきた他の三種類の風味は...

左から; 巨大な赤いトウガラシを積んだトゥックトゥック(インドのタクシー)が目印の強烈に辛いカレー味のボンベイ・バッド・ボーイ Bombey bad boy

中華どんぶりと中国風の建物が目印で、日本で食べられるワンタンスープをくどくしたような味のチャイニーズ・チャウメイン Chinese chow mein 。チャウメインというのは中華そばのことです。

なぜ?ニンジャが目印の、ブタのあばら肉を焙る時にからめる赤いねっとりしたタレの味を思わせるスティッキー・リブ sticky rib。(スティッキー・リブは英国で人気の中華料理の前菜です)

.

..ボンベイ・バッド・ボーイは家中みんな大好きです。「肉の風味の表現がない」命名なため、オリジナル・カレー original curry (前回のポットヌードル記事参照)とともに特にベジタリアンの夫が好む風味です。

あれ、今回容器の裏側をよく見てビックリ!

全ての風味が「ヴィーガン承認マーク」つきではありませんか!?なーんだ。うちの夫にぜひ食べさせなければ!... 少なくとも肉のイメージが強烈な「スティッキー・リブ」は(たとえ肉由来の食材を一切使っていなくても)食べたがらないでしょう。

以前からずっと「肉なしの肉味」だったのかどうか調べられませんでした。

 

それと、中華料理屋でもらえる「おみくじクッキーfortune cockie」のように、容器のそれぞれ製品名の下に「予言(?)]が書かれているらしいのにも気が付きました。

ボンベイ・バッド・ボーイは「4分でワルになる TURN BAD BOY IN 4 MINUTES」チャイニーズ・チャウメインは「4分で幸運をつかむ HAVE GOOD FORTUNE IN 4 MINUTES」、スティッキー・リブは「4分で(武芸の)達人になる BECOME THE MASTER IN 4 MINUTES」。

日本のカップヌードルそのほかのお湯をかけてふやかすヌードルは3分待つのが普通だったように記憶していますが、このポットヌードルは4分なのです。

 

ポットヌードルの種類はこれだけではありません。

まだ食べたことのない数種類、必ず見つけ出して食べてみます。

 

めったに行かないスーパーマーケット、モリスンズ Morison's の、のクリスマスプレゼント用ポットヌードルと提携のどうやらオリジナル商品らしいポットヌードル用の陶器(フォーク付き)のカップを見つけました。(いらない!!)

左側は、ハインツのトマトスープ専門のカップのようです(これもいらない!製品名が前面に書かれていたらそれにしか使えないではありませんか!?)

 

クリスマス・クラッカー Christmas clacker 風のパッケージに入ったポットヌードル3個セットも見つけました。

ボンベイ・バッド・ボーイとポット・ノエルには特大の「キングサイズ」があるのです。

たぶん、「King サイズが3個」はクリスマスのおなじみのイメージ、キリストの誕生を祝って贈り物を持ってきた「三賢王」にかけてあるのだと思うのですが...。クリスマスディナーの前に両側から引っ張って破るとパンっと景気のいい音がするクリスマス・クラッカー には、食事中かぶっていることになっている紙の王冠がひとつずつ入っています。

 

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1 コメント

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犬と暮らせば (浅井洋)
2022-12-13 11:35:14
キャー ウレシい
 世の中 文化の伝わり方 が
どんどん 変わって行く  のが 凄いですね

 お願いだから 1日 1味に して 頂かないと
僕の 頭には 面白いしか のこらず
一つ一つの 味と 工夫が 残らないのです

 でも 楽しく 読ませて 頂きました
ありがとう ございます
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