前回が「フェアリーケーキとカップケーキの違い」の話題でしたので、今回はマフィン muffin。
マフィンとカップケーキの違い、ご存知でしょうか。どちらも、19世紀のアメリカ起源、世界中に広がっています。
実は、違いはあまりはっきりしていないようです。
あえて言えば、マフィンはチーズ味など、甘くないものも含み、アメリカでは朝食に食べられることもあるとか・・・初耳です。
アメリカにはドーナツをコーヒーで流し込んで朝食にする習慣もあるそうですから、納得。
カップケーキはあくまで、ケーキ。小型のケーキ。たいてい、アイシングやクリームでデコレーションされています。
生地もマフィンより細かく、ふわっとしているところがイギリス固有のフェアリーケーキ fairy cake と混同されがちな理由でもあります。
これが、イギリスで一般的なマフィン。

アメリカでも、日本でも、マフィンといえば、これでしょう。
カップケーキよりもっこり、むっちりしています。大きさはだいたい同じ。(イギリスのフェアリーケーキより明らかに大きいですね)
チョコレートチップ入り。

今では、イギリスでもマフィンといえばこのタイプ。
アメリカから来た、写真のような焼き菓子のことです。
マフィンには、もうひとつのタイプがあります。
20年ぐらい前までは イギリスで「マフィン」といえば、これ!のみ だったらしいのです。

4個入り。

発売元、大手スーパーのテスコは「トースト用マフィン toasting muffins」と呼んでいるようです。
一般には、上の アメリカから来た[焼き菓子マフィン]と明確に区別するために、イングリッシュ・マフィン English muffin と呼ばれています。
半分に切って・・・

トーストして・・・

バターとジャムかマーマレードを塗って食べます。

朝食に食べる、トースト用の「パン」と同じです。
食パンよりきめが細かく、むちっとしています。
昔からヨーロッパ中にあった丸い平べったいパンのことを昔は英語で「マフィン」といったんだそうです。
アメリカで発展した焼き菓子マフィンは 膨張剤(バーキングパウダーなど)をいれて膨らました、元はといえば「パンの変形」で、甘く味付けされてお菓子として食べられるようになったのは、ずっと後になってからなんだそうです。
以前はイギリスで「アメリカン・マフィン」と呼ばれていた、もっこりタイプは、今ではたいてい ただの「マフィン」で通っています。
イギリス固有のひらべったいタイプが「イングリッシュ・・・」や「トースト用・・・」の名を冠して呼ばれる逆転現象、アメリカ文化の浸透、おそるべし!
ついでですが、イギリスではバター(あるいはマーガリン)とジャム(あるいはマーマレイド)のどちらも一緒に塗って食べるのが普通です。
超肥満大国イギリスの真実!
…あの、慣れるとくせになりますよ。ジャムだけでは物足りなく感じるのが不思議です。
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天下のマクドナルドのモーニングメニューは、マフィンですが平たいパンですね。
そういえば、僕も何年か前は近くの喫茶店でドーナツとコーヒーを買って会社で朝ごはんとして食べていました。
というのも、好きだったアメリカのテレビドラマのマイアミバイスで出てくる狙撃手が朝飯にカラフルなドーナツをかじっているのを見たからでした。
でも、日本人の私には長く続ける習慣にはなりやせんでした。
やはり納豆とご飯、味噌汁が合っているようです。
日本でももしかしたら、ミスタードーナツがドーナツの朝ご飯を提唱していたことがあるかもしれません。定着しませんよね。毎日はまあ、無理です。