イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

壁面に増え続ける、マンチェスターの不屈のシンボル、ハチ!

2017年06月29日 09時00分00秒 | マンチェスター

5月22日のイスラム過激派の青年による、マンチェスターの爆撃テロ事件は、22人の尊い命が奪われた衝撃的な出来事でした。

その後、ロンドンブリッジでのテロ、ロンドンの高層住宅大火災など、イギリスではいたましい事件が続き、連帯を強め、事件の衝撃からたちなおりつつあるマンチェスターの全国的な注目度はぐっと低くなりました。

それでも!前回お届けした時よりさらに、連帯のシンボル、ハチをテーマにしたストリート・アート、特に壁画(ミューラル)は確実に増え続けています。

前回の記事のリンクです。↓
ハート、ハチ・・・ストリートアートアートに描かれた不屈のシンボル、マンチェスターは負けない!

オルダム・ストリート Oldham Street のカフェの側面。


最近の作品です。
「I love Manchester.」サインがハチミツで描かれているところが、なんというか…細かいですね。
以前は、斜めに横切って近道するのに重宝されていたらしい、横の空き地は現在、写真で見たらわかるように金網で囲われています。

ハチの壁面に接して建物の建設が始まるようです。
ハチのモチーフは、テロ事件を悼む一過性の時事的なテーマなのかもしれません。

この空き地に新しい建物がたったらおそらくは見えなくなってしまうのでしょう。

下は、去年の夏に撮った写真です。


真っ白のキャンバスでした。

1年近くも空白状態・・・やっと埋まったところです。


目立たない・・・たった一匹。


この丸っこいふわふわのミツバチは、「マンチェスターのハチ」とはちょっと種類の違うバンブルビー bumblebee(日本にはあまりいない、マルハナバチというそう)です。

久しぶりに行ってみた、ティブ・ストリート Tib Street で見かけました。
とり壊した後の建物の仮囲いに描かれた、ストリートアートの典型的な存在意義(=一過性アート)を体現する力作!


あら、これもバンブルビー。
メタリックなハチの巣の表現が上手ですね。

実はいつからここにあるのか、よくわかりません。テロ事件の前に描かれたのかもしれません。

確か、この場所には老舗のアダルト・ショップがありました。
10年以上前に閉店して、長く空き家で、荒れ放題・・・数年前に崩壊寸前の危険な状態だったのがいつの間にか取り壊されていました。

20年前、この辺りは、エッチな店の林立する、いかがわしいエリアだったのです。
おしゃれでアーティスティックな店がどんどん進出してくる中、エッチな小物を売る店のうち、ごく少数は今でもかろうじて目立たず営業を続けていますが、この場所にあったエッチな雑誌屋はインタ―ネット普及のあおりを早くも受けて、つぶれました。


マンチェスターのシンボルであり、マスコットであるハチのモチーフについて書いた、ずいぶん前の記事があります。
リンクを下に貼りました。↓ぜひ読んで下さい。

マンチェスターのマスコット、ハチ(ユルキャラは断固として不要)



おまけです。


通りを横に入ったところのごっちゃごちゃしたところにある、ゴミ捨て場のまわり。





自然発生的、ゲリラ的に出現したと思われる「ごちゃごちゃアート」(命名、私)。

以前にも、別な場所のごちゃごちゃアートをお見せしました。これでじゅうぶん一派を成す、ストリートアートの支流と言えるかもしれません。



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6 コメント

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壁面絵画は (八幡@やんやーやマクビティーズ)
2017-06-29 12:20:58
どうやら日本では発達しない文化かもしれません。
本来なら、フクシマもなんらかの連帯を呼びかけても良いと思うのですが、せいぜい政府が誤魔化し程度にタレントを使ってテレビCMを流す程度です。
「がんばれ、東北」とトラックに書かれていたのは一時期観ましたが、いまはみかけません。
なんとなく寂しいですね…。
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壁面絵画と政治 (江里)
2017-06-29 16:32:30
八幡君、それ、非常に興味深いです。
フクシマって放射能の件?連帯って日本政府に対して?
そりゃあ、難しいのでは?
マンチェスターのような商業観光としではない、北アイルランドのさびれた町などではどこでも、攻撃的で熱い反体制、宗教、蜂起呼びかけ壁画が見られるそうです。マンチェスターのようにプロの画家が描いたわけではないので、稚拙ですが、殴り書きとかじゃなく、手が込んでます。ミューラルの本来あるべき原点。フクシマが参考にすべきは、そういうタイプ。あー。難しいですね。いろんな意味で。

日本には、絵になる、レンガづくりの空白の外壁ってないですね。いつまでもまち中に残る空き家建築もあまりなさそう。
マンチェスターのような環境にしっくりタイプも日本では難しいですね
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フクシマは (八幡@やんやーやマクビティーズ)
2017-06-30 00:54:07
政府が、福島のものを買おう!というキャンペーンをしてました。
私は空間ガイガーカウンターを持っているのですが、福島の桃にかざしたら、空間用なのに針がきゅーーーっと上がりました。
そんなものをばら撒いてでも、自治体の破産を防ぎたいのが日本政府の本心のようです。
国中に薄く広く放射能を広めちゃえば分からなくなるって腹もあるようです。
だから、マンチェスターのハチとは全く違うキャンペーンです。
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それ、 (江里)
2017-06-30 05:20:58
みんな知ってるの?壁画で解決できることではないじゃない。
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みんなは (八幡@やんやーやマクビティーズ)
2017-06-30 16:43:11
知らないと思います。
いちおう当日使っていたミクシィで投稿はしましたが、ミクシィって拡散出来ないから、内輪かたまたま見た人だけが目にしたと思います。

日本政府は「風評被害」といって、フクシマのものを買わないのはウソに騙されているんだ、という論調をメディアに流させてます。
でも、こちらも小さい子供を抱えて必死ですから、七万も出してガイガーカウンターを買って真実を知る努力をしたわけです。

数年経ったいま、最近の「放射能検査済み」といわれるフクシマの食べ物は、あまり高くありません。東京の空間線量よりやや高いくらいです。
しかし未だに時々大量の放射能を外にばら撒く東電のやり方を見ていると、安心なんて到底できません。
安倍首相の「アンダーコントロール」はウソです。
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日本の実家 (江里)
2017-07-01 16:29:16
両親は「食べて応援」をやっていました。ユーチューブで、日本人が投稿した、日本語字幕付きのフクシマの放射能に関するドイツのドキュメンタリーを見た後だったので「食べて応援」はやめて。と諭しました。わかったといっていましたがやめてないと思います。もう、減ったのね。放射能。
私の両親は高齢で、影響もほとんどないと思われますがちいさいお子さんがいたら敏感になるのがわかります。政府何やってる?もっとガイガーカウンタ―(個人で持てるなんて!)検査してください。七万も出したんだから。
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