イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

英国の新年と災害事情...今年もよろしくお願いします

2024年01月07日 06時56分51秒 | 英国の、生活のひとコマ

明けましておめでとうございます。

ごぶさたしていました。...関西では15日まで、ギリギリ松の内セーフです!

写真はうちのネコ、黒白ブチのリヴィー(母)と灰色ブチにハゲが残るティブ(息子)です。

話題は、イングランドの年始です。

うちでは、大晦日のどんちゃん騒ぎも「お正月の慶事」も何もしませんでした。娘はインターネット・ゲーム仲間と落ち合って、テムス河岸の新年カウントダウンと花火の打ち上げ見物に参加するためにロンドンに行き、2日に運行が不規則な電車で帰宅しました。

 

私と夫はテレビを見てクリスマスの残り物で食事をして、日本や英国内の友人、親戚と年始の挨拶をインターネットで交換、のんびり過ごしました。

さて、1月6日(土曜日)はクリスマスの日(12月5日)から数えて12日目のエピファニー、クリスマスの飾りつけをかたづける日でした。

気にする人は今あまりいないようですが、その日をすぎてからかたづけるのは縁起がよくないそうです。1月2日にかたづける家庭も多いようですね。

私は定例どおり1月6日にかたづけました。それ以前の1月2日の初出勤の日に気を引き締めてビシッと年末年始気分にけじめをつけたお店やオフィスも多いはずです。

先週いっぱい、休暇をとっている人もけっこういたようです。学齢の子供がいれば長期休暇中は親のどちらかが代わりばんこに有休をとるのが普通ですから。

明日(火曜日)新学期の初登校の公立学校が多いのではないでしょうか。

「なぜ月曜日に始まらない?」と思いますよね。月曜日は学校の職員の長期休暇明けの初出勤日だからです。児童生徒が初登校する前日に設備のメインテナンス(安全チェック)や職員のミーティングをやるのです。日本人の父兄としては「そんなこと休みのうちにやっておけよ!」と思うのですが、長期休暇は職員の法的権利なので絶対に1日たりとも削ってはいけないものだそうです。

1月1日、年明けにまず耳にした日本のニュースは能登半島の大地震。

亡くなられた方のご冥福をお祈りします。住まいを失くされた方は本当にお気の毒です。お正月を避難所で過ごされた方が寒い思いをされていないか心配です。

英国では地震や津波の心配はないのですが、毎年この時期に繰り返すのが水害による甚大な被害です。

イングランドのみに限らず、英国全域での水害がかなり広範囲に影響を及ぼしています。日本でも報道されているようですね。

年末年始に雨ふりが続きました。冬の雨ふりは今に始まったことではありません。日本の地震、津波と違って、洪水そのものによる死者が出た例はほとんど聞かないのですが、毎年毎年おなじことの繰り返し...地震と違って河川の氾濫なんて何とか行政がコントロールできないのか...いつも疑問に思っていました。

絶対にできないわけではないけど、間に合わないようですね。特に地球規模の異常気象の影響で、雨の降り続く日数がここ10年ほどけた違いに多くなっているようですから。

暑い国では夏に異常な猛暑と森林や牧草地の自然発火がおこり、夏が暑くない英国では冬にかつてない規模の水害が国中で起こっているというわけです。

地球規模の異常気象は自然現象ではなく、人間の経済活動によって引き起こされた人災です!

食い止めるためにできることがあれば何でもやらなければ!...私の今年の「新年の抱負」(の一部)は、節電、リサイクルの徹底と本当に必要なモノ以外買わない...です!

今まで、ニュースで聞くことがなかったもう一つの疑問も一部解明しました。

洪水の水はきれいなのか?

きれいじゃなかったようです。昔(江戸時代?)日本で大水が出たらコレラが発生...なんて話を聞いたことがあったのですがあれは汲み取り式便所にたまったキタナイものが流れ出ちゃったからなんですよね。

英国の多くの水害地でも下水が逆流して噴出するそうです。

朝食を食べながら「(ショロプシャーの)クルマや通りに面した家々の窓ガラスに糞尿の飛沫が」というショッキングなレポートを朝のニュース番組で耳にしました。「洪水、糞尿」レポート...今まで聞いたことがなかったのが、なんとも不思議です。

これ、私が住んでいる経済技術先進国の英国の話...ですよ。

ゴムボートでイヌを抱いたお年寄りを救助している消防隊や、防水着で腰まで水に浸かって視察をするチャールズ皇太子(当時)などのニュース映像を見るたびに、「冬の風物詩」のようなのどかな風情を感じてしまっていた英国の洪水なのですが、今年から見方が変わりました。

昨日、市が管理している公共の場所の大きな原木のクリスマスツリー3本がフェアリーライトを煌びやかに点灯したまま残っているのをクルマで通りかかって見かけました。(1月6日をすぎています!)

お役所は週末お休みなんですね。今日かたづけるのでしょう。縁起をかついで金曜日にかたづければよかったのに!

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
犬と暮らせば (浅井洋)
2024-01-09 09:19:49
可愛い 猫が 2匹
 生活の中心が 猫に 成ってるのかと
僕は 犬2匹が 居ないと
 平和公園に居る 外人さんと 話しかける
  キッカケが つかめないので
 お犬 様 様 に 感謝してます
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浅井さんへ (江里)
2024-01-12 10:06:17
もし、イヌ連れでなく、海外からの観光客が多い平和公園で外国人と話すきっかけを作るにはどうすればよいか...考えてみました。
浅井さんがシブいお着物をお召しになるのはどうでしょうか。男性の着物姿を目にすることはめったにありませんので注目度も高いかと...
「いっしょに写真を撮ってほしい」という外国人女性が激増ではないでしょうか。
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犬と暮らせば (浅井洋)
2024-01-14 17:44:07
確かに 着物を着て 歩いている方は 居ますね
 男性で2名程 でも 話してませんね
英語が 上手な方で 話したいな と 思ってる
 方は 1人居て ウロウロして たまに 話すのきくと 英語の発音は良いですね
 でも「公認ガイド」さんに 
遠慮してるみたいです 中学 高校の英語の先生の退職先として 人気が 有る様です
 僕は 皆さんと 同じ 説明は ナカナカ出来ないのですよ 原爆資料館も 入った事ないし 入りたくも無いのですよ 父母も 「忘れるように」と言ってましたから
矛盾してますね 僕が 本来 相当 矛盾した 男ですから
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浅井さんへ (江里)
2024-01-15 07:26:48
あら、お着物、効果ありませんか。イヌがいちばんですね...やっぱり
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