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イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

母の日の自主隔離、社会的距離の確保、天気の良い日に庭仕事、狭いながらも庭のある幸せ

2020年03月23日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日は母の日 Mathering Sunday でした。

本文とあまり関係のない写真です。


生活感あふれる写真をいくつか...

ものすごくいい天気の日曜日でした。
久しぶりに屋外でひなたぼっこをするうちの老ネコホレイシオ。

17歳のうちの息子が生まれて初めてガーデニングをしました!!


「母の日」のプレゼントがわりにヴィオラの移植を手伝わせたのです。
片時もスマートフォンから目を離さず1時間以上かけてたった8株花壇に植えて、注文通り肥料をすき込み水やりも(自分が植えたヴィオラだけ)やってくれましたが2株残してくたびれた、と言って家に入ってしまいました。



月曜日に登校したら先生が欠勤、休講になっていたので帰宅、それ以後一歩も家を出ていません。
「家を出ていない」どころか、息子が屋外に出たのも6日ぶりです!

どのみち金曜日から国中の学校、大学は無期休校になりました。

2年制の「シックスフォームカレッジ」の最終学年だったのですが誰ともお別れの言葉を交わすことなく登校を打ち切りました。
学校の課題はまだパソコンを使って提出し続けているようです。
これ以後、大学の授業料を負担してくれる企業徒弟制度に応募するため、自己推薦書やら試験の成績等を明記した「履歴書」を作成する期間なのですが、この時期受け入れてくれる企業があるとも思えず、どうなることやら...

一家そろって、イギリス政府が強く勧める自主隔離 self isolation に入ったのです。
私は「一家籠城(ろうじょう)」という言葉を一人で使っています。

首相が、「とにかく誰も(よっぽど大事な用事以外で)外に出ないでくれ」と言い出したのは昨日です。
それ以前から夫は外へ出てはいけないカテゴリー(病気ではないものの持病を抱えて免疫力が低いのです)内に該当するので外出禁止勧告を受けていました。
少し遅れて一昨日、よそからウィルスを拾ってくる可能性もある外出を私も控える決心をしました。

土曜日に最後に職場に行って仕事をした後、夫と話し合い、マネージャーに自主隔離をする旨、報告し、快く了承をとりました。
来訪者を入れない方針を取り始めたケア・ホームなので、スーパーや図書館などよりよっぽど安全に思えるのですが、自主隔離、社会的距離の確保 social distancing の意義について、夫の命を危険にさらすことについて真剣に考えた結果です。

さて、母の日です。
日本やアメリカの母の日とは違い、古代から祝われている(キリスト教徒にとっては)異教の、ギリシャ、ローマの女神を奉るお祭りの日がもとになっているといいます。
イースター前の春の行事のひとつです。

ジョンソン首相が「今年、母の日に一番のプレゼントは会いに行かないことだ」と、母親の年齢に関係なく一緒に住んでいるわけではない親を訪ねることを戒めました。

息子には、花もカードもチョコレートもとにかく母の日のプレゼントを買いに出かけたりしなくていい、むしろ家にいるべし、と申し渡しました。
私のベッドに朝食を持ってきてくれる「母の日定番サービス」をしてくれるつもりだったらしいのですが、息子が寝坊してキャンセルです!

代わりに課した庭労働、思いのほか素直に言った通りのことをやってくれたのでこれからも毎日、健康のためやらせることにします。

週末はどこのスーパーも買い占めの人が殺到、あっという間にすべての棚が空になり、行き遅れた人たちには何も残らないという殺伐とした事態がさまざまなメディアで報道されました。
それなのに!、母の日のプレゼント用に大量に仕入れられた花束だけが全く手つかずで残っている映像も繰り返しうつりました。
母の日に母親に会えないのですから買う人がいるわけがないのです。

ついでに、ぎょっとするようなショッキングなニュース映像も見てしまいました。

広大なゴミ処理場に運び込まれた売れ残りの大量の花束が何台ものブルドーザーで一か所に集められ、高く高く積み上げられて雪崩のように崩れそれをまた四方からおしあげ.....、地面一面が色鮮やかな花で覆いつくされるシュールで陰惨なアートのインスタレーションのような場面です。

自分自身や他人の命を危険にさらす無防備で自覚の足りない、パブやレストランで集まるのをどうしてもやめられない人たちが後を絶たないため、イタリア、スペインに続いて飲食店やレジャー施設の無期営業停止が週末から始まりました。

その代わり、週末に公園やナショナルトラストなどが管理する美しい庭園、田園地帯の散歩道などを訪れる人はいっぱいいたのです。
戸外での散歩や運動は特に問題がないといわれているものですから。

やっぱり人がいっぱい集まれば戸外でも屋内でも同じですね。
ニュース映像では、遊歩道を込みあったスーパーの通路と同じぐらいの間隔で人々が行き来していたり、人々が広大な草地に寝そべるのどかな光景がまるで真夏の海岸の海水浴場みたいだったり、アイスクリーム売り場に行列ができていたり.....「危ない」と思わせる屋外シーンを次々と放映していました。

ナショナルトラストは無期閉園も考えているそうですし、公園の閉鎖も考えられるそうです。
日本のお花見も同じですね。
人が集まるのがよくないのです!

バルコニーすらない狭いフラットで自己隔離せざるを得ない人々も大勢いるなか私のうちは幸い、狭いのですがプライベートな裏庭があります。
夏になると木の葉が茂って日陰になるので園芸にも向いていない役立たずな庭ですが。


日がかげったら日本製の炊飯器(保温モード)の上で暖を取るホレイシオ。



日没後、急激に気温が下がり、ヒーターをつけました。
ホレイシオはもちろんラジエータ―の前の特等席にうつりました。



コメント
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