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イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

国威高揚、ユニオン・フラッグをのせてみた、イギリスの庶民の食卓にふさわしいフィッシュ・パイ

2020年02月06日 09時00分02秒 | 英国の食べ物、飲み物
ブレクシット決行祝いにユニオン・フラッグのフィッシュ・パイ fish pie を焼きました。


...悪いジョークです。
ペスカトリアン pescatorian(魚は食べるベジタリアンの一派です。菜食主義について書いた先週の記事のリンクを一番下に貼りました)の夫が食べたい、と言ったので作ったのですが、マッシュポテトの表面にフォークで筋をつけたユニオン・フラッグに気を悪くしました。

...気を悪くしたふりのジョークです。
フィッシュパイにはとても喜んでくれました。

さいころ型に切られた冷凍の魚(ハドック、コッド、鮭)の袋入り400gを使いました。
スーパーで fish pie mix として売られています。

スープの素(ブイヨン)の顆粒を振りかけて炒めた残り物の野菜とフィッシュ・ミックスを、バターで炒めた小麦粉をゆっくりとミルクでのばしたデミグラス・ソースに浸し、マッシュポテトでふたをします。


ポテトの表面に軽く焼き色がつくまで高温のオーブンで20分ぐらい加熱します。

クリームの絞り出し器を使って角のようにぴんぴんとんがったメレンゲのように飾り付けたマッシュの写真をお料理ウェッブサイトなどでよく見ます。
一般家庭では波型、ジグザグ模様をつけることが多いようです。


ユニオン・フラッグは見るのも嫌だ!と言いつつも、対角線、さらにタテヨコ十字に線を引きたくなる長方形のパイ・ディッシュ。

ブレクシット推進派が国威高揚のためにやたらに振りかざしていたユニオン・フラッグはもうかなり見飽きているのです。

一家そろってブレクシット絶対反対派の我が家の昨日の食卓です。




以前にこのフィッシュパイについての記事をのせた時に、「パイ皮がかかってないのになぜパイか?」という質問をコメント欄にいただきました。

パイ皮じゃなくてもとじてオーブンで焼いてあればパイなのです。
マッシュポテトでとじた(マッシュポテトをのせた)「パイ」は他にもあります。
ラムのひき肉と野菜が入ったシェパード・パイ shepard's pie、ビーフのひき肉と野菜が入ったコテージ・パイ cottage pie...ひき肉の入ったパイはそもそも前日にローストした肉のあまりを使い切る無駄を出さない料理なのです。

夫が肉を食べないベジタリアン (いえ、正確にはペスカトリアンですが)なので、うちではベジタリアン用の冷凍「モドキ・ミンス」をわざわざ買ってきて使います。

あまり一般的ではない、うちの夫の「おふくろの味」らしい、豆を煮た濃いスープにマッシュポテトを厚くのせて焼くレッド・ドラゴン・パイというのも作ってみたことがあります。
子供たちの評判があまりよくなかったので、作って食べてみたのは一回きりでしたが。

イギリスは欧州連合(EU)からはなれ、いよいよ経済的にも独立国家になったわけなのですが....実情は何も変わりません。

離脱決行当日の記事です(一部書き換えた個所があります)
ヨーロッパ連合と決別した国粋主義国イギリスのお先真っ暗な先行きを暗示するお下劣ポスターと俗悪ジャーナリズム

なぜか, 今ブーム!身近になった?それでもかなりハードルが高い完全菜食主義、ビーガン...本場イギリスでの近況

イギリスの菜食事情、昨日の続き....すっかり市民権を得たベジタリアンに現在、おしゃれなブームのビーガン考

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