週末に、おなじみ マンチェスターのおしゃれなエリア、ノーザン・クオーター Northen Quarter の、今注目のレストランで昼食を食べました。
マッキー・メイヤー Mackie Mayor 。
マンチェスター郊外の小さな町、オートリンカムの高級「大衆食堂」 マーケット・ハウス Market House について書いた記事をおぼえていてくださった方もいるかもしれません。
2016年初めに書いた記事、2本です。リンクを張りましたので、ぜひ見てくださいね。↓↓↓↓
ヴィクトリア時代のマーケット・ホールがおしゃれでグルメな客層ねらいの高級「大衆食堂」に変身!
パイ、ステーキサンドウィッチ・・・自家製、オーガニック、こだわりの特製料理が食べられるおしゃれな高級大衆食堂
経営者が同じです。
大成功の本家、オートリンカムのマーケット・ハウスと、経営方針も同じです。
天井が高く、広々とした19世紀の典型的な マーケット・ホール(屋内の市場スペース)の中央に大テーブルを並べた、おしゃれな「大衆食堂」風レストランです。
独立した「キッチン」がそれぞれ いずれも高級食材を厳選し、自家製、特製の独自の料理をカウンターの奥で調理しています。
お客から注文を取ると同時に料金も徴収しています。
席の予約ができないところと・・・
テーブルの番号を告げて、できた料理を持ってきてもらうシステムも、オートリンカムと同じです。
「大衆食堂」は私の勝手な表現です。
3週間前、10月3日にオープンしたばかりの話題のレストラン、しかも週末です。ものすごい混雑が予想されたのですが・・・
12時前に入ったら、意外と簡単に席が取れました。
オートリンカムのマーケット・ハウスは180席ですが、こちら、マッキー・メイヤーは週末だけ開放している中二階席も合わせると、500人が着席して食事ができる規模だそうです。
1858年に、市長、マッキー氏によってオープンされた、食肉の卸売りマーケットだった建物です。
第II級保存指定建築。
柱頭の、雄牛、雄羊・・・古代ギリシャ風の勇壮な表現です。
ブタの頭も装飾に使ってほしかった、というのは 私の個人的な感想です。
食肉の卸売り市場の建物なんだから・・・(ブタの頭はちょっと古代ギリシャ神話のムードにはふさわしくない?)
現存する、家禽肉の卸売り市場だった建物が すぐ裏にあります。
この建物を利用した、マンチェスター・クラフトセンター Manchester Craft and Design Centreについてはまたいずれ・・・
私が注文して食べたのは、プルド・チキン・サンドウィッチ pulled chicken sandwich 。
長い時間をかけて低温でオーブン調理した、ほろほろほぐれるほどやわらかい鶏肉と、特製の甘酸っぱいクリームソース、ピンクのビートルート(中まで赤い甘いカブ)のピクルスのスライスが挟まったサンドウィッチです。
おいしかったです。
でも、9ポンド(1355円)も出したら、普通のレストランでは、ガーニッシュかピクルス、サラダが必ず付いてくるはずです!
30分待って、二階席までもってきてくれたのはこれだけ・・・。
ちょっと、ぼったくっていませんか。
おしゃれです。
たしかにおしゃれです。
歴史ある建物の再利用という発想や、装飾や小物だけではなく、スタッフもお客の雰囲気もおしゃれです。
塩コショウ、ナプキンをいれたアルミの古い書類引き出しや、トウガラシ(?)の空き缶にナイフとフォークを立てたり・・・テーブルの上のファンキーな演出にも余念がありません。
久しぶりに会った友人とおしゃべりしながら、雰囲気を十分堪能しました。
話題の店にいち早く行ってみた!というミーハーな高揚感も悪くありません。
高めのお値段をは雰囲気に払ったと思えば納得です。
うーん、例えば観光に来た日本人がマンチェスターのおしゃれな話題の店で食べてみよう、と訪れたなら、注文にかなり苦戦するかもしれません。
日本のファミリーレストランの写真入りのメニューは本当にわかりやすいですよね。
ここはメニューもありません。
席を確保した後、好みの料理のカウンターに行き、黒板に白ペンキで書かれた(読みにくい)品書きをみて、注文を決めます。
グルメ情報に精通していないと 判別できないようなオシャレな名前の料理も、多数。
レジを打ちながら忙しく注文を取るカウンターのスタッフに質問したり相談に乗ってもらったりするのはけっこうためらわれます。
目移りもするし、注文を決めるのはかなりの難行です。
いくつかの品目に、チョークで X がつけてありました。「本日売り切れ」の意味でしょう。
地元の特約農家から 限定で材料を仕入れている、ということです。無くなれば販売終了、ということもあり得るはずですね。
それもグルメには魅力のひとつかもしれませんが、目当てで来た人はガッカリするでしょうね。
食事が終わって、1時過ぎたら、やはりすごく混み始めました!
この、ヴィクトリア時代のマーケット・ホールを利用した、同じ経営者による高級「アルチザン・フード・ホール」レストラン、実は私の住むストックポートにもオープンする計画があるのです!
ストックポートのマーケットについて書いた記事に使った写真です↓↓
近ごろ おしゃれな雰囲気の店でおいしいものを食べることにお金を惜しまない、中産階級がふえています。
情報も豊富な今、話題の店に遠くから足を運ぶのもいとわない そういう人たちが大勢 お金を落としていく経済効果は地域ビジネスにとって、果てしなく魅力的です。
ストックポートのマーケットは地域に深く根差しています。
700年の歴史のある由緒あるマーケットの中心、マーケットホールから長いあいだ市民に親しまれている小規模経営の小売店を追い出して、おしゃれなレストラン経営を導入する計画に強く反対する人はとてもたくさんいるのです。
ストックポートのマーケット・ホールは現在、本来の目的の「マーケット」としてしっかり利用されています!
その点、このマッキー・メイヤーは 30年間も空き家のボロビル(しかも、取り壊しは許されない保存指定建築です!)を再利用で生まれ変わらせた素晴らしい例です。
私は、もちろん大反対です。
ストックポート・マーケットは地に足がついた生活を営む、市民の生活の拠点です!
おしゃれな高級「大衆食堂」はいらない。
数年前に、オートリンカムでの成功のあと、誘致が決定、署名運動で一時立ち消え、さらにまた計画が動き出したそうですが、実際、市による決定はまだ公式発表されていません。
この話は別の機会に・・・
マッキー・メイヤー Mackie Mayor 。
マンチェスター郊外の小さな町、オートリンカムの高級「大衆食堂」 マーケット・ハウス Market House について書いた記事をおぼえていてくださった方もいるかもしれません。
2016年初めに書いた記事、2本です。リンクを張りましたので、ぜひ見てくださいね。↓↓↓↓
ヴィクトリア時代のマーケット・ホールがおしゃれでグルメな客層ねらいの高級「大衆食堂」に変身!
パイ、ステーキサンドウィッチ・・・自家製、オーガニック、こだわりの特製料理が食べられるおしゃれな高級大衆食堂
経営者が同じです。
大成功の本家、オートリンカムのマーケット・ハウスと、経営方針も同じです。
天井が高く、広々とした19世紀の典型的な マーケット・ホール(屋内の市場スペース)の中央に大テーブルを並べた、おしゃれな「大衆食堂」風レストランです。
独立した「キッチン」がそれぞれ いずれも高級食材を厳選し、自家製、特製の独自の料理をカウンターの奥で調理しています。
お客から注文を取ると同時に料金も徴収しています。
席の予約ができないところと・・・
テーブルの番号を告げて、できた料理を持ってきてもらうシステムも、オートリンカムと同じです。
「大衆食堂」は私の勝手な表現です。
3週間前、10月3日にオープンしたばかりの話題のレストラン、しかも週末です。ものすごい混雑が予想されたのですが・・・
12時前に入ったら、意外と簡単に席が取れました。
オートリンカムのマーケット・ハウスは180席ですが、こちら、マッキー・メイヤーは週末だけ開放している中二階席も合わせると、500人が着席して食事ができる規模だそうです。
1858年に、市長、マッキー氏によってオープンされた、食肉の卸売りマーケットだった建物です。
第II級保存指定建築。
柱頭の、雄牛、雄羊・・・古代ギリシャ風の勇壮な表現です。
ブタの頭も装飾に使ってほしかった、というのは 私の個人的な感想です。
食肉の卸売り市場の建物なんだから・・・(ブタの頭はちょっと古代ギリシャ神話のムードにはふさわしくない?)
現存する、家禽肉の卸売り市場だった建物が すぐ裏にあります。
この建物を利用した、マンチェスター・クラフトセンター Manchester Craft and Design Centreについてはまたいずれ・・・
私が注文して食べたのは、プルド・チキン・サンドウィッチ pulled chicken sandwich 。
長い時間をかけて低温でオーブン調理した、ほろほろほぐれるほどやわらかい鶏肉と、特製の甘酸っぱいクリームソース、ピンクのビートルート(中まで赤い甘いカブ)のピクルスのスライスが挟まったサンドウィッチです。
おいしかったです。
でも、9ポンド(1355円)も出したら、普通のレストランでは、ガーニッシュかピクルス、サラダが必ず付いてくるはずです!
30分待って、二階席までもってきてくれたのはこれだけ・・・。
ちょっと、ぼったくっていませんか。
おしゃれです。
たしかにおしゃれです。
歴史ある建物の再利用という発想や、装飾や小物だけではなく、スタッフもお客の雰囲気もおしゃれです。
塩コショウ、ナプキンをいれたアルミの古い書類引き出しや、トウガラシ(?)の空き缶にナイフとフォークを立てたり・・・テーブルの上のファンキーな演出にも余念がありません。
久しぶりに会った友人とおしゃべりしながら、雰囲気を十分堪能しました。
話題の店にいち早く行ってみた!というミーハーな高揚感も悪くありません。
高めのお値段をは雰囲気に払ったと思えば納得です。
うーん、例えば観光に来た日本人がマンチェスターのおしゃれな話題の店で食べてみよう、と訪れたなら、注文にかなり苦戦するかもしれません。
日本のファミリーレストランの写真入りのメニューは本当にわかりやすいですよね。
ここはメニューもありません。
席を確保した後、好みの料理のカウンターに行き、黒板に白ペンキで書かれた(読みにくい)品書きをみて、注文を決めます。
グルメ情報に精通していないと 判別できないようなオシャレな名前の料理も、多数。
レジを打ちながら忙しく注文を取るカウンターのスタッフに質問したり相談に乗ってもらったりするのはけっこうためらわれます。
目移りもするし、注文を決めるのはかなりの難行です。
いくつかの品目に、チョークで X がつけてありました。「本日売り切れ」の意味でしょう。
地元の特約農家から 限定で材料を仕入れている、ということです。無くなれば販売終了、ということもあり得るはずですね。
それもグルメには魅力のひとつかもしれませんが、目当てで来た人はガッカリするでしょうね。
食事が終わって、1時過ぎたら、やはりすごく混み始めました!
この、ヴィクトリア時代のマーケット・ホールを利用した、同じ経営者による高級「アルチザン・フード・ホール」レストラン、実は私の住むストックポートにもオープンする計画があるのです!
ストックポートのマーケットについて書いた記事に使った写真です↓↓
近ごろ おしゃれな雰囲気の店でおいしいものを食べることにお金を惜しまない、中産階級がふえています。
情報も豊富な今、話題の店に遠くから足を運ぶのもいとわない そういう人たちが大勢 お金を落としていく経済効果は地域ビジネスにとって、果てしなく魅力的です。
ストックポートのマーケットは地域に深く根差しています。
700年の歴史のある由緒あるマーケットの中心、マーケットホールから長いあいだ市民に親しまれている小規模経営の小売店を追い出して、おしゃれなレストラン経営を導入する計画に強く反対する人はとてもたくさんいるのです。
ストックポートのマーケット・ホールは現在、本来の目的の「マーケット」としてしっかり利用されています!
その点、このマッキー・メイヤーは 30年間も空き家のボロビル(しかも、取り壊しは許されない保存指定建築です!)を再利用で生まれ変わらせた素晴らしい例です。
私は、もちろん大反対です。
ストックポート・マーケットは地に足がついた生活を営む、市民の生活の拠点です!
おしゃれな高級「大衆食堂」はいらない。
数年前に、オートリンカムでの成功のあと、誘致が決定、署名運動で一時立ち消え、さらにまた計画が動き出したそうですが、実際、市による決定はまだ公式発表されていません。
この話は別の機会に・・・