保護ネコ施設、ストップフォード・キャット・レスキュー Stopford Cat Rescue に行きました。
☝電信柱の右側が、施設の敷地です。
ネコの話し相手になるボランティアです。
...と言っても「傾聴ボランティア」ではなく、話すのはもっぱらこちら。聞き役(というかあまり熱心に聞いているそぶりはありませんが)は引き取り手募集中のネコたちです。
今回の話題は、ネコでもお尻のかゆい近隣の牧場のウマ、馬之助でも子ウシの成長でもなく、野生の果物。
田舎ならずとも空き地や公園、線路わき、民家の生垣の外などあらゆる場所に茂りまくって取り放題のブラックベリー black berry を摘むつもりで容器を用意してきました。
英国の夏の風物詩、ブラックベリー積みに関して改めて話題にするつもりです。
前回、保護施設の敷地内外に勝手にトゲトゲと生い茂っているブラックベリ―の灌木から、手元にあったクリスプス(ポテトチップ)のアルミ袋いっぱいに詰めて持ち帰り、ジャムにしました。
黒光りする大粒の実をブチブチとたわわに実らせ、誰もとらないので腐っていくブラックベリーをこのままにしてはおけません。
ネコの相手の合間にブラックベリーを摘んでいると、施設の運営女性がやって来て、敷地内のプラム plum もとっていくよう勧めてくれました。
毎週来ているのにプラムの木があったなんて初耳でした。
今回も夫同伴です。
身長が190cm近くある夫が手を伸ばして木からもぎ始めたのが、美しい濃い紫色のダムソン damson です。
プラムの木は奥にあります。
ああ、なんと言うこと!プラムの木の写真はこの☝たった1枚!他のすべてはダムソンの木の写真です!!
え、アオウメ?
「プラム」はウメでまちがいないのですが、どう見てもスーパーマーケットで売られているいわゆる赤くてゴルフボールよりちょっと大きい黄色い果肉のあのプラムとは違い、梅干しにする、あのウメです。
アオウメってそのまま食べたら食あたりするんじゃ...?なんとかいう毒があったはずです。
夫はもいだそばから食べちゃって私にも勧めてくれるし...
おもいきって食べてみたら、もうびっくり、甘くて完璧にプラムの味です!
タネはサクランボのようにつるんとしていますが、お尻のようにかすかに1本筋が入っているのはやっぱりプラム。
夫は「これは食べごろだ」とか「熟しすぎ」とか土地と木の持ち主の運営女性と評議しながらもいでは食べ、また、運営女性が貸してくれたプラスチックのチョコレート・タブ(筒形の入れ物)に放り込んでいきます。
熟しても色は変わらず黄緑色、完熟はやわらかめ、さわれば判別できるようです。
(毒はないのか聞いてみても、何のことだといぶかしがられるばかり)
夫が細い木の枝の先についた実を引っ張ってもぐと弾みで熟した実がばらばら―っと雨のように降ってきます。
前から地面に落ちていた実にはネコのおしっこがかかっている可能性が高いので落ちたばかりの実だけ拾います。ネコ保護施設ですからそこら中ネコだらけ。
落ちて転がる実を追いかけてネコが足元をウロウロ、夫は「おい、どけよ」なんて言いながらネコとの作業が楽しそうでした。
大収穫です。
濃い紫色はダムソンです。☟
ちなみに、運営女性が貸してくれたこの青いプラスチックは、資金集めのドッグショーの時にガラクタ販売をおおせつかった私がお金を入れるのに渡されたまさにそれでした。
もちろん帰宅して収穫物はていねいに水洗いしました。
美しく甘酸っぱい果実、ダムソンとプラムを分けました。ダムソンはお尻の割れ目がありません。
ウメの毒について、帰宅後調べました。
やはり熟していないアオウメにはアミグタリンという天然毒素、シアン化合物が含まれているため、生では食べられません。
梅干しや梅酒用だそうですね。
...で、この緑のプラムは「ゲイジ gage 」といって、全く別物の、ヨーロッパでは中世の頃からおなじみの野生のプラムだそうです!通称、グリーン・プラム green plum。ウメの一種です。
原産地は、中近東。
そのまま食べてもオッケーでした。甘くて美味しいのにスーパーマーケットでは売られていません。存在をじつは初めて知りました!
夫がナイフを使ってタネを抜いてくれたので...
皮のまま大さじ3杯の砂糖と浸るぐらいの水を加え、ジャムにしました。(タネ抜き後、1.1㎏ありました)
やわらかく煮詰め、砂糖控えめの甘酸っぱいアンズ飴のような味のジャムがジャム瓶3つ分できました。
色が...あまりきれいではありません。
ひとつは運営女性にあげるつもりです。
ダムソンに関しても、またいずれ。
夫のスマートフォンを使用中の老描、コーニッシュ。
夫は「イヤフォン、いるか?」と勧めているのですが返事がありません。