ようやく利尻島へ行ってまいりました。
ずっと行こうと思いつつ、天気が悪くて・・・なんて先送りしていたのですが、
稚内観光協会の企画で利尻日帰りツアーを募集していたので応募してみました。
天気が良かろうが悪かろうが、催行は8月9日と決まっていたのですが、
2日前の金曜日には利尻島で”50年に1度”の大雨が降ってしまいました。
島内の道路も一部通行止めが続いていたので、これは中止かな・・・と思っていたのですが、
連絡が来ることは無く、5時起きでフェリーターミナルに行くとメチャメチャ混んでました。

朝の稚内港、フェリーふ頭には利尻行きと礼文行き、2席のフェリーが並びます。
この時点では1日中快晴だと思ったんだけどなあ・・・

離島路線ということで、ターミナル内はサーモグラフィを2度通過するようになっていました。

利尻行きフェリーは6:45発。
15分前には礼文行きが出るので、この時間はフェリーターミナルが最も混雑する時間帯です。

”ボレアース宗谷”は全長95.7mで、夏季の定員は550名となっています。
僕がよく乗っていた八戸-苫小牧間のフェリーの1/3くらいの大きさかな。
スラスターも付いていて小回りが利くので、あっという間に岸壁から離れていきました。
「ボレアース」はギリシャ神話に登場する”北風の神”の名で、宗谷らしいネーミングですね。

視程は良くて、出航後程なくして利尻富士が見えてきましたが・・・
ターミナルで待っている間に空はすっかり曇ってしまいました。

今回のツアーは豪華に1等ラウンジ席利用です。

そして朝からお弁当付き。

出航から1時間30分。利尻島はもうすぐ。

海岸沿いに家が並びますね。
通行止め箇所が残っていたので、島内1周というわけには行きませんでしたが、
集落は島内海岸線の至る所に散らばっている感じでした。

見える橋はクルマじゃなくて自転車用だそうです。
島の北半分くらいにはサイクリングロードが整備されていて、僕も個人で行った場合には
レンタサイクルを借りようと考えていました。

鴛泊(おしどまり)フェリーターミナルに到着。

今回のツアー名は”利尻島へ遠足しよう!”。
稚内市民を対象に、もっと近隣町村の様子を知ってもらおうと、市の補助金が入って企画されたツアーです。
利尻のほか、礼文行きと、隣町の豊富・猿払を巡るバスツアーがありましたが、参加できるのはこのうちひとつ。

コロナ対策の関係でツアー定員は20名。バス内もゆったりです。

利尻島は1周およそ60km。
まずは島を反時計回りに走り、やって来たのは”4時”の位置にある利尻島郷土資料館。
利尻は真ん丸い島なので、位置を表すには時計が便利です。

トドの剥製がお出迎え。

利尻もニシン漁で栄えた街なんですね。
現在は利尻町・利尻富士町合わせて人口4,400人ほどですが、
最も多い時には2万人近くの人が住んでいたそうです。
利尻の歴史やトピックをいろいろ知ることが出来ますね。

ここからは時計回りに戻りまして、続いては”オタトマリ沼”。2年前には上皇様も来たんですね。
利尻富士は雲に隠れていますが、落ち着いた感じのイイところです。

湖畔の”まっちゃんの店”で頂いたのは・・・

ホタテ貝焼き。ひとつひとつ丁寧に焼いていて、美味しかったです。

島の6時に位置するのは”仙法志御崎公園”。
赤茶けた岩は、かつて利尻富士が噴出した溶岩が固まったもの。
奥に見えるその山は、なかなか姿を現してくれませんね。

礼文は高山植物が有名ですが、利尻の花はあまり聞かないかもしれませんね。
町の花は利尻町がエゾカンゾウ、利尻富士町がリシリヒナゲシだそうです。写真はどちらでもありません(笑)。

ここにはケージがありまして、アザラシへのエサやり体験ができます。

カモメ1匹もいたな。
例年だと稚内にあるノシャップ寒流水族館から貸し出されるそうですが、
今年は利尻で捕獲されたアザラシが泳いでおりました。
ただ、人間にエサを求める表情が切なくてね。見ていられなかった(笑)。

ケージの中にはウニがゴロゴロ転がってるんですけど。
これって養殖なんでしょうか、天然なんでしょうか。ガイドさんに聞いてみればよかった。

向こうにいるのはウミウかな。

カモメと・・・なんだ?

道路沿いにある湧き水スポットに寄り道。
島内には利尻富士の雪解け水が源となる湧水地が3か所あるそうです。
利尻を走っていて感じることは、意外と離島感が無く、それこそ日高の海岸線と
あまり変わらないなと思いました。道幅も思っていたほど狭くはありません。
えりもには信号が3か所しかありませんが、島内には11か所あるそうですし(笑)。
離島感が無いとは言っても観光地化されているという訳ではなく、田舎感はありますよ。

お昼ご飯は沓形(くつがた)地区にある”食堂かもめ”で。

ウニ丼でございます。
ウニが採れるえりも育ちではあるんですが、実は人生初のウニ丼なんです。
さすがに高級なバフンウニではなくムラサキウニでした。

食堂から。
沓形港には3万トン級のクルーズ船が接岸できるふ頭が整備されていますが、
さすがに今年はどうなんでしょうか。

いやあ、しぶといな(笑)。
理科?のことは忘れてしまいましたが、やっぱり山に空気がぶつかると雲が湧きやすいんでしょうかね。

さかなの住家を造っています。

礼文島です。
さすがに稚内から見るよりは、だいぶ大きく見えますね。
そして、意外と高さがあるんだなと感じます。
ガイドさんが言うには礼文の方が離島っぽいそうですが、稚内市民として過ごす期間も残り少ないし、
僕が行くことはたぶん無いかな~。