耳に優しい外交

　アメリカや中国が一番心配しているのは、北朝鮮が核武装することで対抗処置として日本が核武装することです。それなのに自ら「核武装絶対いたしません」と発言する政府高官はどのような国家戦略をお持ちなのでしょうか。
　「自分で核を持たないと宣言して隣国を安心させる」のが彼らの国家戦略なのでしょう。道徳的に非常に立派です。同様にご立派な憲法であるワイマール共和国がその後どうなったか歴史が示しています。何もヒットラーが出現すると言うのではありません。その当時の経済の混乱を指しているのです。
　少しは北朝鮮の外交戦略を見習うべきではないでしょうか。道徳的に優れた外交がその国を豊かにした歴史があったでしょうか。一見そのように見える外交もその裏には隠されたその国の国益が見え隠れします。
　熱い戦争は限られた多くの人民が死傷します。しかし経済戦争はその国家に所属する全ての者が食べていけなくなります。食べれなくなれば人間は他から分捕ろうとします。歴史が証明する戦争です。この食べ物が資源や権益、土地、名誉に代わるだけです。