「地球革命への挑戦」フランス語版 フランスのアルマッタン社から発刊 2020年9月24日
- 環境学者ヴァイツゼッカー博士と池田先生の対談集
![発刊された“ヴァイツゼッカー対談”のフランス語版](https://shimen.seikyoonline.com/image/S01/20200924/2F2501F846085EA2D17D64116F46CD1B/7C41320A84FFA57F46A0E046F37458817B4B4F0481EBD2C688C76856567EC9AB_L.jpg)
世界的環境学者であるエルンスト・U・フォン・ヴァイツゼッカー博士と池田大作先生の対談集『地球革命への挑戦――人間と環境を語る』のフランス語版(フランス語版タイトルは『我々の価値を知る』)が、フランス・アルマッタン社から発刊された。英語、ドイツ語、イタリア語、中国語(繁体字)に続き、海外5言語目の出版となる。
ヴァイツゼッカー博士は、ドイツ・カッセル大学学長、国連科学技術センター所長、ヨーロッパ環境政策研究所所長などを歴任。2012年から18年まで、世界的なシンクタンク「ローマクラブ」の共同会長を務め、現在は名誉共同会長である。多くの著作があり、中でも『ファクター4』(共著)、『ファクター5』(同)は資源・エネルギー消費の抑制と経済発展を両立させる可能性を示し、世界的な注目を浴びた。
![ヴァイツゼッカー博士と池田先生が、初の出会いを喜び合う(2010年3月、創価大学で)](https://shimen.seikyoonline.com/image/S01/20200924/2F2501F846085EA2D17D64116F46CD1B/9305E579D7F2E1D8FF0F60A5F25012177B4B4F0481EBD2C688C76856567EC9AB_L.jpg)
博士と池田先生は、10年に創価大学で初の出会いを結んだ。以来、書簡などを通じて重ねた語らいが、対談集として結実した。
本書は全8章からなり、「戦争と核兵器のない世界を」「低炭素・循環型社会への転換」「環境倫理を育む教育の力」「人間の幸福を第一とする経済」など多岐にわたるテーマのもと、持続可能な世界の在り方を探る。
「真に豊かな社会」について語り合った部分では、池田先生が「環境問題の根本的な解決のためには、これまでの人間社会の営みや人間の生き方そのものを、あらためて見つめ直していくことが重要」と強調。環境破壊や大量消費の底流に、人間の欲望の肥大化があると指摘し、物質的、経済的な豊かさだけでは人生の充足を感じられないと述べる。
ヴァイツゼッカー博士はこの見方に賛同しつつ、「浪費に重きを置いた生き方をしなくても幸福は得られるのだということを、人々にわかってもらう必要がある」と応じ、幸福を生み出す要因として、社会的な連帯を結んだり、共同して文化活動に取り組んだりするといった充実した経験を挙げている。
地球の未来と人類の平和を守るために、私たちはどう生きるべきか――世界の諸課題の本質的な解決に迫るヒントが、ちりばめられた一書である。
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