グアム池田平和文化会館が誕生 池田先生が祝福のメッセージ2023年1月22日
- 大歓喜の開館式 原田会長ら訪問団、全米リーダーがグアムの友と
【グアム】アメリカSGI(創価学会インタナショナル)のグアム池田平和文化会館の開館式が21日、タムニン市の同会館で晴れやかに行われた。これには原田会長、谷川主任副会長ら訪問団と同SGIの全米リーダーらが、グアムの同志と共に出席。ローデス・A・レオン・ゲレロ準州知事が宣言書、グアム準州議会が決議書を贈り、同会館の誕生を祝福した。池田大作先生はメッセージを寄せ、我らは朗らかな地球民族の大船として、恐れなく世界広布の大航路を開きゆこうと呼びかけた。(記事=田代貞治、写真=吉橋正勝)
式典の中で「ビバ! SGI!」との祝福のかけ声が響くと、会場の熱気は最高潮に達した。続いて、池田先生のメッセージの全文を刻んだ銘板が除幕され、ひときわ大きな拍手が湧いた。
銘板の脇にはタッチパネルがあり、中国語、韓国語、日本語、スペイン語でメッセージを読める。今後も言語が増える予定だ。
この法城を、あらゆる人々が集える場所に――館内の随所に、深い願いと配慮があふれている。
会館の隣の敷地には国際貿易センター(ITC)ビルが立つ。1975年1月26日、ここに51カ国・地域の代表158人が集まりSGIが発足。その会長に就いた池田先生は「全世界に妙法という平和の種を蒔いて、その尊い一生を終わってください」と呼びかけた。
以来48年、仏法を基調とした平和・文化・教育の連帯は192カ国・地域に拡大。世界広布の誓いをとどめる新会館は、SGIの原点の地に誕生した。
グアム池田平和文化会館は、多くの車が行き交う大通りに面している。グアムとサイパンを使命の舞台とする、アメリカ・マリアナ本部の中心拠点だ。
隣接するITCビルには行政の諸機関が入っており、“ITCの隣”と伝えれば、グアムに住む人々は、すぐに分かるという。
同本部では昨年秋から対話キャンペーンを進め、開館式までに1181人に励ましの語らいを拡大。大歓喜の中で当日を迎えた。
前進の原動力は、師への報恩の心だ。
マサツグ・ナカムラ本部長とキャシー・アレグリア婦人部本部長は「池田先生は、戦争の悲惨な経験を刻んだグアムに光を当て、最も苦しんだ人が最も幸せになれることを教えてくださいました」と。だからこそ「何としても先生の大恩に報いたい」と声をそろえる。
新しい青年も、力強く立ち上がる。
男子部のレナード・ジョン・ベントゥーラさんは今月、御本尊を受持した。
悩みに沈み、人生の道を模索する中、アメリカSGIが発信する音声番組に出あい、信心の体験談を次々に聴いた。「自分もこういう生き方をしたい」。SGIのウェブページを通じてメッセージを送り、マリアナ本部のピーター・パトリック・サラス男子部本部長とつながった。地区の婦人部に励ましを受けつつ、題目を唱える中で人生が変わっていく実感を得た。今回の開館式でも、はつらつと運営役員を務めた。
どこまでも朗らかなスクラムで前進するグアムの友。2年後のSGI発足50周年へ、“源流の地”から新たな旭日が昇りゆく!
開館式第1部には、ゲレロ知事をはじめ、政治、教育、文化などグアムの各界から多数の来賓が出席した。
グアム大学のアニタ・ボルジャ・エンリケズ上級副総長は「この会館には、平和と友情、多様な文化を尊ぶ心が輝いています。この場に参加でき、本当に感動しました」と語っていた。
続く開館式第2部には、マリアナ本部のメンバーらが参加した。その中には、カリフォルニアやフロリダなどから訪れた、グアムに縁のある懐かしい同志の姿も。待ちに待った新会館の誕生を、皆でハグを交わし、心ゆくまで語り、互いに喜び合った。
アレグリア婦人部本部長のあいさつの後、谷川主任副会長は、SGIの源流の地に集い合えた喜びを胸に、SGI発足50周年、学会創立100周年へ、今日から新たな決意で出発しようと訴えた。
原田会長は、戦争の歴史を刻むグアムを平和の発信地にすべく、この地でSGIを発足した池田先生の深い思いに言及。発足以来48年にわたる先生の不惜身命の闘争で、絢爛たる世界広布の時代が開かれたと語った。さらに、広宣流布の勝利の鍵は異体同心の団結にあると強調。どこよりも仲良く、グアムから人類に希望を送りゆく前進をと呼びかけた。
なお、グアム池田平和文化会館の開館式に合わせ、グアム準州議会は、来る26日のSGI発足の日と、池田先生ご夫妻の世界平和への貢献をたたえる「決議書」を授与した。
また、ゲレロ知事は、池田先生がグアムから平和建設に出発した歴史とともに、「地域社会に貢献し、人類共通の課題に向かって自らの可能性の実現へと努力する」SGIメンバーをたたえ、「宣言書」を贈った。