Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

イチロー選手の癖

2010-03-27 | Others
  昨日駅までの道を歩いていたら、脇の雑木林から今年初めて鶯の声を聞きました。
まだ上手く鳴けないのか、私たちがイメージする鳴き方にはなっていませんが、どちらがパーフェクトなのかは分かりません。
例年シーズン初めはちょっとコケたような鳴き方なので、勝手に練習中だと思っていますが、それで思い出したのは三屋清左衛門が卒中から立ち直る幼馴染みを見掛けて、安堵する様子を描いた藤沢周平さんの作品です。



先日の飲み会で、どうしたこうしたでスカ引いたという話があったので、本日の画像に引っかけて使えると思い出そうとしましたが、前後が全く出て来ません。

そこで、大リーグの開幕も近いので、以前繊研新聞に載った文化服装学院・小池千枝さんのお話から......
そのインタビューは終戦記念日に掛けた話からスタートして、高度な服作りを支えるのはパターンを研究し続ける事ですよというお話の中で、イチロー選手を例に挙げて、打席でする腕まくりの仕草は、もしかしたら体の動きに合わないウェアの作りに原因があるのでは、と仰っています。

事に寄るとそうかも知れないですし、ピッチャーとの間合いを測る等の為それが習慣化した一連の動作として出来上がった物かも知れませんし、最初はウェアの不都合から間合いの調整・リズムへと昇華した産物なのかよく解かりません。

自分自身の体験で考えると、アームホールの大き過ぎるシャツの類は袖山を引き上げて、シャツの脇の下を体に添わせようと無意識にしている事に気付いた経験があります。

以来そういう構造の品は買っていませんが、年に一回くらい手元のカジュアル・シャツでその手の物を敢えて着てみると、やはり動きを妨げる事が確認できます。脇の下に水掻きを付けたところを想像して頂ければよいでしょうか。

Truzziは1890年創業でマッテオッティ街にあった仕立てシャツ屋でしたが、大分前に店を閉め残念がっていた顧客という人に会った事がありました。
十年くらい前、既製品のシャツが同じ名前で出されてすぐ数枚購入してみました。今のロゴでは最初袖も見頃も他社に比べ細身でしたが、昨年夏に輸入されていた商品を見ると、ドレスとカジュアルのラインの違いかも知れませんが、正反対で異様にアームホールが大きくて見送った覚えがあります。発注する店によって、是正されている所もあるかも知れません。
シャツの細いのは良くありませんが、アームホールが大き過ぎるのも困りものです。

先ほどの小池さんのお話には、ファッションは元はラテン語で「人のため世のために物をつくっていく」という意味ですという言葉もありました。




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