Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

ゆすらうめ

2010-03-12 | Jazz
 今日も良いお天気で、部分的に日当たりの良さそうな所では桜が開花し始めています。



子供の頃住んでいた家にあった木で、実を付けるものに無花果・枇杷・夏ミカンの他、小さな桜のような花を沢山つけた後に赤い実を付ける木がありました。
春の花の頃は子供心にもいいなぁと思ったものですが、夏に頃合いを見計らって、直径一センチ程になった沢山の真っ赤な実を大きな笊に摘み、洗って口に含むと何とも言えない味がしたものです。

吉行あぐりさんが「梅桃の実るとき」という御本を出された頃には、子供の頃お世話になった木が「ゆすらうめ」という名前である事を知ります。

ゆすらうめは、山桜桃という字を当てたりもするそうですが、その花は白色五弁と広辞苑にありました。
記憶の中では一遍に開花したところは淡いピンクで、ちょうど本日の上段画像のタイのような色になっています。



シャツはロイヤル・オックスフォード、シルクのニット・タイ。

麻のポケット・スクェアは、多分ミラノのスカルパ通りにある店で買った物。十数年前のその店は、飛び地の店で婦人物も扱っていて、大きい物では買いたい物がなかったので家内の物とこのような細かい物をいくつか選びました。

その頃すでにこの店では、強撚鹿ノ子のBDとホリゾンタルの二型のシャツが並べられていました。夏に試してみるとさらっと肌触りが良く快適だったので、次に行った時買い足そうとしたところ、撚糸があまくなっていて左程良くないので諦めた思い出があります。

すぐ傍のヴェルチェッリ街には地元で有名な大きい店があるので、路地を入った立地の不利を想像して「日本人は来ますか」と尋ねると、「記憶にないが、話をしたのは貴方がたが初めて」との事でした。
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