市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

ホリエモン あぶり出し

2006-02-04 | Weblog
  六本木ヒルズの森社長は、その開発について自画自賛し曰く「通勤に貴重な時間やエネルギーを費やすのではなく、都市に住み、都市の多彩な機能を上手に使いこなして、自分らしい生活スタイルをデザインする時代の到来です。それはまた女性や高齢者の社会参加の機会も増やすでしょう。」と。

 また2002年4月のその上棟式には、小泉純一郎内閣総理大臣、平沼赳夫経済産業大臣、竹中平蔵経済財政政策担当大臣、石原伸晃行政改革担当大臣、森喜朗前内閣総理大臣などが出席、森氏を絶賛し、森氏の持論である都市再生のために尽力することを誓った。

 で、その賃貸料を覗いてみよう。本日付mori living home page
 
アンファニッシュドタイプ (家具なし)

ベッドルーム数
面積 m2
賃料
間取り図


1 BR
78.26-94.09
600,000-790,000/月


2 BR、2BR+S
94.09-184.09
700,000-1,850,000/月

3 BR
151.50-270.08
1,150,000-3,000,000/月


4 BR、4 BR + F、4BR+S
238.71-364.03
1,800,000-5,500,000/月

これで見ると、ホリエモンの賃貸料でもせいぜいBクラスじゃないか。毎月500万、なにが自分らしい生活スタイルをデザインする時代の到来です。それはまた女性や高齢者の社会参加の機会も増やすでしょうかだ!この口をぬぐったような都市開発論が一般論として政府や行政で絶賛された。まさにダーティである。

 金持ちがどんなタワーを建てて、そこに暮らそうとしったことじゃないが、これが文化だ、都市だと一般化されることに怒りと不安があった。しかし、そこをどう
あぶりだすかは、ほとんど不可能に近かったのだ。ところが、ホリエモンがあぶりだしてくれた。ここはヒルズ族という金持ちたちの巣だと、そのダーティイメージはもう拭えなくなった。この開発が、文化でも理想でもないと、イメージ化することが可能になった。地上げで無理やりここのマンションに住まざるを得なくなった元の住民には気の毒であるが、六本木ヒルズは、「金持ちによる、金持ちのための
金持ちの」ヒルズというイメージとなった。これはホリエモンの貴重な遺産であろう。もはや民衆はだまされずにすむ。

 ほんと、彼が世界一の企業資産に達するまで活躍させていたら、もっといろいろのことが、焙り絵のように浮き出てきたのではなかろうか。惜しい!!

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