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熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

中央アルプス サギダル尾根

2025-03-13 09:43:48 | ガイド山行/雪山登山
3月9日は、中央アルプス サギダル尾根のガイドでした🏔

サギダル尾根を登って宝剣岳縦走に繋げる予定でしたが、サギダル尾根で大渋滞に巻き込まれて今までで最高の3時間待ちの果てにサギダル尾根のみ登って縦走は取り止めての下山となりました😢 とても残念なことでしたが、なんとかメインのサギダル尾根は登っていただくことが出来て良かったです☆👏


絶好すぎる登山日和です☆彡 めざすサギダル尾根と宝剣岳を望みます。
宝剣岳ブルーを通り越してもはや宇宙ブルーです! といっても宇宙は行ったことがありませんが・・・💦


サギダル尾根めざして登っていきます。
既に先行パーティが多数取付いています💦


下部の急斜面を登ります。


根気強く、辛抱強く、待ちに待つこと3時間! ようやく登攀開始です。




先行パーティが苦労し倒していた核心部を上手に登ってこられます。
最近あまりに技術不足の登山者(クライマー)が多すぎて、その登山者(クライマー)が大渋滞を巻き起こす傾向が多くの山域やルートで見られます。もっと基本的なアイゼンワーク、ピッケルワーク、ロープワーク、確保技術等々、それらルートを登る技術をせめて下界のゲレンデでしっかりと練習を積んでから来ていただきたいと思います。「下(下界)で出来ないことが上(山中)で出来る筈がない」のですからね。


核心部をアッサリ登って最後の急な雪稜に取付きます。




ここでようやく先行パーティを抜かせていただきました。


サギダルの頭に到着~!
これにてサギダル尾根終了です。
宝剣岳山頂が一際高く、荘厳な姿で聳えていました。


空木岳方面を眺めます。


三ノ沢岳


宝剣岳縦走を取り止めて極楽平を経て下山です。

この後、千畳敷に下山して今回の山行を無事に終えることが出来ました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました👏






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個人ガイド 北アルプス 西穂高岳

2025-03-13 09:07:25 | ガイド山行/雪山登山
3月7日~8日は、個人ご依頼で北アルプス 西穂高岳のガイドでした🏔

週末を一日ずらしての入山で静かな西穂高岳でした。ピラミッドピークから先はガリガリ、カチカチに氷化した稜線が延々と続いていて特にP4~P2にかけての飛騨側のトラバース箇所は「悪っ!」に一言💦
スリップには十分過ぎる程に注意しながら通過でした。
久々に西穂高岳の本格的な難しさを味わった山行でしたがクライアントのお二人様はとても上手に行動されて無事に踏破していただくことが出来ました👏


西穂山荘に到着~


西穂山荘の夕食🍚 美味しくいただきました~☆彡


翌朝は高曇りの天気
西穂山荘名物の雪ダルマくんは今シーズンは丸さが足りず少々角ばってますがご愛嬌ということで・・・


めざす西穂山頂までの稜線もしっかり確認できます。


霞沢岳


独標直下を登ります。


独標からのピラミッドピークとその先に西穂高岳。さらに遥か奥にジャンダルム~奥穂高岳を望みます。


奥穂高岳から吊尾根を挟んで前穂高岳、明神岳の景観が広がります。


ピラミッドピークまでくると西穂高岳が随分と近くなりましたYO~


ピラミッドピークから先はガリガリ、カチカチの箇所が続いていてクライムダウンをしたり、カニトラバースをしたり、前爪を駆使しながら進みました。


越えてきた雪稜


P4を登ります。
氷化してテッカテカです。


P3~P2のトラバースもカリカリのテッカテカなので用心してカニトラバースで通過です。


お二人様共、アイゼンをしっかり蹴り込みながらの確実な動作で一歩一歩登ってこられます。


西穂高岳直下まできました。


今回はコンディションをみて右側のラインを使って登りました。


西穂高岳登頂! おめでとうございます👏
かなり難しいコンディションでしたがよく頑張って登りましたね👏


登りより難しのが西穂高岳の大変なところ。
登り以上に十分に用心しながら行動して西穂山荘に帰着。
名物の西穂ラーメン🍜を美味しく、美味しくいただきました☆彡


ロープウェイまでの下山中、西穂の稜線の全容を望むことができました。
あの稜線を辿って山頂に立ったことを思うと嬉しく幸せな気持ちですね。
この後、新穂高温泉に下山して今回の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました👏







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鈴鹿 御在所岳 藤内沢と雪山初級講習

2025-03-13 07:59:11 | ガイド山行/雪山登山
3月6日は、鈴鹿 御在所岳 藤内沢と雪山初級講習のガイドでした🏔

今冬シーズンは御在所岳に8回行きましたがこれにて終了です。僅か1000m余りの低山ですがバリエーションに富んでいてこれほど楽しめる山もなかなかないと思います。シーズン終盤、長雨の後ということで雪はボソボソで踏み抜きまくりで終始気の抜けない登行が続きました。要所、要所でその場の状況に応じた技術を練習していただきながら登りました☆彡


藤内壁を望みます。
今シーズン最後の藤内沢へ入って行きます。


出合を後に谷を詰めていきますがいきなり踏み抜きのオンパレードで気の抜けない登りです。




藤内滝の高巻は踏み抜き多いし、逆にカチカチに凍結して一瞬でスリップしそうな箇所もあってかなり用心しながらの通過です。


高巻を終えて本流に戻る箇所も危険個所が続いていたのでスタカットで通過してもらいました。


でもその分、こういう面倒な状況の方がある意味アイゼンとピッケルワークの練習、習得にはちょうど良い具合でした☆彡


急斜面ではアイゼンの蹴り込みとピッケルの打ち込みを練習しながら登ります。


更に「力で登るのではなく、安定した姿勢で登る」ということが何より大事です。


藤内沢を抜けて御在所岳登頂👏
樹氷が育ってきていました。
この日は強風でロープウェイが運休になったので観光客も上がってきていなく静かな静かな御在所岳でした。
この後、中道コースを経て下山して今回の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました👏







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鳥取 大山主稜縦走(弥山~剣ヶ峰~三鈷峰)

2025-03-02 11:40:20 | ガイド山行/雪山登山
いよいよ3月に突入~
新年を迎えて早くも2ヶ月が経ってしまいました😅


そんなことを考えながらブログを書いていると久しぶりにコアラのマーチが食べたくなってしまいました。後で買いに行こっ❕
3月だけにマーチ ってどないやねん❕

というわけで3月最初のガイドで1日は、鳥取 大山主稜縦走(弥山~剣ヶ峰~三鈷峰)のガイドでした🏔
前日のガスガス八合尾根とは打って変って晴天に恵まれた大山でした☀ 大勢の登山者で大賑わいでした。
今回の男性のクライアント様はこのコースに憧れて遠路はるばる東京からのご参加、過去2回は未達成で終わっていたので今回は3年越し、3度目の正直のチャレンジでした。こんな一介のガイドにすぎない僕を信頼して3年越しで通っていただけることに感謝しかありません。そして今回は見事踏破していただくことが出来ました👏
山のコンディションは勿論のこと、クライアント様の熱い想いや大きな頑張りがあってこその達成でした👏👏👏 最後のピークの三鈷峰に立たれた時はさすがに涙が出そうになりました💦
夏道登山コースを登って弥山に登頂~剣ヶ峰~天狗ヶ峰を経て三鈷峰まで縦走、大山寺に下山して長い一日を終了しました☆彡




夏道登山コースを登っていきます。
白銀に輝く北壁が美し過ぎるの姿で広がります。


六合目避難小屋が膨大な雪にスッポリ埋もれてしまって斜面と同化しています。


この貴重な晴天を逃すまいと大勢の登山者が訪れていました。
前日の八合尾根にご参加された女性クライアント様と途中でバッタリ遭遇。
麓に泊まられて3時半に出発して単独で大山に登ってこられて下山中とのことでした。昨年御在所の藤内沢山行で初めて本格的にアイゼン、ピッケルを練習しながら登っていただいて、そして今回初めて自力で大山登山が出来たことがあまりに嬉しくて、おまけに素晴らしい晴天に恵まれて大満足の登山だったようで大ハシャギでまくしたてるようにしゃべくられていました😜 


シュラブラの海をそのまま境港まで泳いでいきたい🌊・・・  なーんてね😜
とにかく美し過ぎるシュカブラです☆彡


日本海、弓ヶ浜、境港、中海、宍道湖・・・を背にして真っ白な頂上台地を辿ります。


大山・弥山頂上


剣ヶ峰をめざして縦走開始。


こんな綺麗な美しい雪稜は日本の中でもそうありませんね。


ラクダの背の核心部を越えて進みます。


鋭い剣ヶ峰


剣ヶ峰山頂から越えてきた弥山方面を眺めます。


行き先には天狗ヶ峰。
近く見えますが途中に深い急なギャップがあって実際よりかなり遠いのです。
剣ヶ峰から天狗ヶ峰間は小動物の足跡があるだけで誰も通過していませんでした。
剣ヶ峰までくる道中でやたらと逆縦走してくる人が多いなぁ~と思っていたら皆さん縦走を目指したものの剣ヶ峰先はあまりのコンディションの悪さに縦走を断念して弥山に戻られていたのでした。


剣ヶ峰山頂には大勢の登山者が留まっていましたが誰も行かないので先陣をきってトレースを付けながら進みます。




巨大な雪庇、踏み抜き、クレバス・・・となかなか際どい箇所が箇所が多く、北壁側の斜面を大きくトラバースするラインをスタカットで進みます。


天狗ヶ峰に到着すると躊躇していた登山者達が途端に行き来し始めました・・・皆さんクウォークやノミックやらをダブルアックスの物凄いゴリゴリのアルパイン装備で、こっちは普通のピッケル1本やのにこれってマジでどないやねん!!!って感じです。あまり先鋭的な装備に頼り過ぎるのではなく、自分の技術を頼りにできるようにもう少し基本的な雪山登山力を付けるべきじゃないの?とあまり言いたくありませんが率直にそう思いました。


天狗ヶ峰、剣ヶ峰を振り返り眺めます。
天狗ヶ峰のナイフリッジを後続グループが下山してこられています。


三鈷峰をめざします。


三鈷峰登頂!
縦走成功! おめでとうございます👏 3年越しの夢を達成ですね👏 
弥山から剣ヶ峰~天狗ヶ峰の稜線と北壁の全景(七合尾根~墓場尾根まで)を眺めます。


北壁をバックに元谷に下りてきました。
まだ少しありますが本当に良く頑張りましたね。なにより諦めずに想いを持ち続けたことが実ったのですね。どんなこともそうですが全ては「気持ち」が支える、人間にとっての本当の最後の砦が「気持ち」だと僕は信じています。

この後、大山寺に下山して長い一日を無事に終了しました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました👏
僕のガイド人生にとっても今回の山行は一生忘れない思い出深い山行となることでしょう。
改めてありがとうございまた。







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鳥取 大山 北壁 八合尾根~弥山

2025-03-02 10:25:19 | ガイド山行/雪山登山
早くも2月最終日、


四角い2月が丸くおさめまっせ~! 
ってそれは仁鶴(笑福亭仁鶴)やっちうねん!
というネタが使えるものいよいよお終い。

というけで2月28日は、鳥取 大山北壁 八合尾根~弥山のガイドでした🏔
大雪後の急激な気温上昇で猛烈なベタ重の湿雪地獄の八合尾根でした😢
元谷河原からはワカンを履いてベタ雪ラッセル登行、取付き手前からはアイゼンに切り替えて登るもアイゼンに付く膨大なダンゴを落としながらの煩わしさこの上ない登攀でした。おまけにずーっと視界は10m位しかなく雲の中を登ってるようなガスガス真っ白な中をとにかく細いリッジ上を用心しながらひたすら上を目指して登り続けました💦
そんな快適とは程遠い登攀でしたがクライアントのお二人様は頑張って踏破していただくことができました👏 更に「いや~楽しかった~」という言葉をいただいてお二人の変態さを垣間見た思いでした😜
なにはともあれ本当によく頑張っていただいた一日でした☆彡


元谷河原から北壁を望みます。めざす八合尾根も一応見えています。


取付きからの急斜面を登り始めます。
前日のクライマーのトレースが残っていますが更なる気温上昇でグズグズで一からラッセルやり直しで登りです。


雪ダンゴ付きまくりで面倒臭さこの上ありません。



ガッガスの中をとにかく上をめざして登ります。


有名なナイフリッジは大きな雪庇が出来ていて、最新の注意で通過です。


最後のピラミッドピークに取付きますす。


ピラミッドピーク上部は氷化した硬い急斜面になっているので本日のアイゼンの蹴り込みとアックスの打ち込みで越えるこの日の唯一の快適?な登りでした。


八合尾根の最上部、ガッスガスの中を登ります。


ようやく登りきりましたね~
登山道に合流して終了~ よく頑張りましたね~


大山・弥山登頂! おめでとうございます👏
基本穏やかな天候でしたがなにせガスガスの快適さとは程遠いコンディションでしたが本当によく頑張りましね👏


夏道登山コースを下山。
六合目避難小屋は膨大な雪でスッポリ埋まっていました。

南光河原駐車場に下山して今回の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました👏

新発見☆彡

モンベル前のマンホールはなんと! モンベル仕様でビックリ~
シャレオツなデザインですYO~


下山してくると晴れ渡ってくるという、あるあるでしたがこの日唯一の山全体が見渡せたのでした。







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