ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
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Anomaly/ACE FREHLY

2009-09-17 08:49:39 | 音楽
LOUD PARK 09に向けた予習・復習:其の三。

“ACE FREHLY”名義としては約20年ぶり(!)となる、新作『Anomaly』をリリースしたACE FREHLYを聴いた。



エース・フレーリー師匠、元KISSと言う肩書きは永遠に外れる事はないでしょう。

今も様々なミュージシャンから高い評価とリスペクトを得ている、この「伝説の男エース」は一体何者なのか? 何がそんなに凄いのか?!…今の若いメタル・ファンには不思議で仕方ないでしょう。

まず、やっぱりKISSのオリジナル・メンバーであり、長年リード・ギターを弾いてきたと言う事実は大きい。
そしてKISSからエースが脱退(実際には解雇)した後、KISSには何人ものギタリストが加入しました。
どのギタリストも非常に優秀で、テクニシャン揃いでした。
多分テクニックにおいて、彼らは皆エースを上回っていたのは間違いありません。
しかし、結局誰も「KISSにおけるエース」と言う幻影(エース脱退以降はポール&ジーンがギタリストのプレイを完全にコントロールしていた事実もあります)を、打ち消す事は出来ませんでした…。

ファンとしてハッキリ言いますが、エース師匠はズバ抜けてギターが上手い訳ではありません(爆)。

オリジナル・メンバーで再結成した時。
当時はKISSのスタッフだったトミー・セイヤー(現KISSのエース役:笑)より、すっかり曲を忘れていたエース師匠が特訓を受けたのは有名な話です(笑)。

では、一体何が凄いのか?!



それは過去のKISSの名作・傑作を聴いてもらえば判りますが、あのシンプルながらもメロディーをもったカッコ良いギター・ソロを弾いているからです。
どんなにテクニックがあり、速弾きが出来ても、耳と心に残るメロディーとソロが弾けるかは、また全く別の問題です。
結局それが、エースを超えられなかった大きな一因です。
あの「口ずさめる」独特のギター・ソロは、エース師匠にしか弾けないものだったのです。

さて、20年ぶりの新作『Anomaly』。

コレはKISS在籍時に初めて発表したソロ・アルバムから、音楽的な方向性は全く変わりません。

ハードで、ワイルドかつシンプルなロックン・ロールであります。

アルバムは、思いも寄らないヘヴィなリフがクールなロックン・ロール・ナンバー“Foxy & Free”から景気良くスタート!

そして世界中のエース師匠ファンに、その「ハード・ロックン・ローラー:エース・フレーリー」の健在ぶりを強烈にアピールした名曲“Outer Space”は素晴らしいです。

アルバムの中盤以降からは、肩から力が抜けたフラフラした様なエース師匠らしいナンバー(決してブルージーにならずにロックしてるのがポイント)が目立ちます。

本作ではエース師匠の持つ、ラフなロックン・ローラーとしての魅力が充分に感じる事が出来ます。



あの力まない甲高い個性的なヴォーカル、ギターも聴けば一発でエース師匠と判るシンプルながらメロディアスなギター・ソロが満載です。
レイドバックし過ぎていて、今の若いHR/HMファンには刺激が足りないかもしれません。
しかし、これぞ何の混じり気も無いストレートな真のロックン・ロールです。

骨の髄までロックン・ローラーである、エース師匠の渾身の傑作の魅力に触れて欲しいと思います。


親父が俺に言った
「お前は自分の道を進め」って





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