ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

Apocalyptic Feasting/BRAIN DRILL

2009-09-21 15:47:42 | 音楽
最近、またドップリとブルータルなデス・メタルにハマっている僕。
そんな僕に、メタル好きの知人から「コイツらは凄いよ!」と薦められて買ったのが本作。

アメリカ、カリフォルニア出身のBRAIN DRILL、衝撃のデビュー・アルバム『Apocalyptic Feasting』!



いや~ホンマに凄い!

何が凄いって…。

もう、とにかく速い!

オマケに常識では考えられない位に、超人的な凄まじいテクニックの応酬である事!

そして、全てが完全に狂っている!!

正直、初めて聴いた時は「何じゃコリャ?!」と思いましたよ。
でも…見事にハマりましたわ(自嘲)。

マニアの間では早々に話題になっていたそうですが、一部では「単にテクニカルで、速いだけ」と批判も多い様です。

確かに、もう常人では考えられない程に、超絶技巧が炸裂し、爆発力と破壊力を持った凄まじいスピードです。

しかし、単に「テクニカルで、速いだけ」と言う訳ではない。
よく聴いてみると最近流行りのニュー・スクール・デス・メタルではあるものの、何よりヘヴィ・メタルとしてのカッコ良さに満ちています。

そこが素晴らしい。

本作をレコーディングした時のメンバーは(カタカナ表記が正確なら良いのですが)…。



ディラン・ルースキン(G)

スティーヴ・ラージェン(Vo)

ジェフ・フューエル(B)

マルコ・ピトゥルゼラ(Dr)

先に「レコーディングしたメンバー…」と前置きしたのは、本作リリース後にバンドの活動の方針を巡って、既にマルコとジェフは脱退しており、バンドは現在新編成により活動(一時は解散説も流れたが)を継続中です。

何はともあれ、バンドのリーダーであるディランが、そのプレイを聴いて惚れ込み、バンドに勧誘したマルコのドラムはエグい(笑)。



グラヴィティー・ブラストが炸裂しながらも、その手数の多さは腕と脚が二本づつとは思えない、超人的なテクニックとスピードを誇るマルコ。
彼のプレイは、まるでマシンガンか速射砲の如くドラムが怒濤の勢いで轟く様で、聴く者を問答無用で圧倒します。



そのマルコとリズムを組む、ジェフのベースは更にえげつない(笑)。
7弦ベース(!)の使い手であるジェフは、ディランのギターと共に超光速ギターに合わせて、超絶技巧によるタッピングや速弾きによるユニゾンを、縦横無尽にド派手に弾きまくっている。

とにかく「凄い」としか言えない。

このバンドのリーダーであり、楽曲の大半を手掛けるディランのギターも素晴らしい。



ギター・リフと言うよりも、全編ギター・ソロって感じでスィープ奏法やタッピングが連続して襲いかかるプレイと楽曲は、もはや常人には理解不能だ。
だが、随所に挟まれる叙情的かつ流麗なギター・ソロが、ディランの卓越したテクニックとセンスをより明確にしてくれる。

個人的に、このバンドの“要”だと思ったのは、他でもないスティーヴによる「歌」。



彼は魔獣系重低音と、高音での歪んだ金切り声によるデス・グロウルを巧みに使い分け唄っている。
あまりにテクニカルで無秩序な楽曲は、下手すれば空中分解する危険性を孕んでいる。
しかし、スティーヴによる魔獣の如き「歌」が、それを強引に支配して楽曲として成立させている。
聴けば判るが、コーラスは意外なまでにキャッチーでメロディアスだ。
コレまた、凄いシンガーが登場したものだ。

極端な言い方をすれば、テクニックを究極まで追求したデス・メタルの最終形態が、このBRAIN DRILLだと言っても過言ではないだろう。

本作は、全10曲・35分の一発勝負だ。

大切なのは、この「次」に彼らがどんな手を打って来るかだ。

既に、現メンバーによる新曲もアップされている。
それを聴くと、既に「BRAIN DRILL節」とも言える、テクニカルでブルータル、そして爆走するデス・メタル・ナンバーだったので一安心だ。

コレは将来が楽しみであり、末恐ろしい大型新人の登場だと言える。

こんなにも凄まじく、そしてカッコ良いメタル・アルバムが、何故日本盤がリリースされないのか?!

それが残念だ。



今、終わり無き狂った宴が始まる
お前は生きたまま喰われる
種の全滅
生き残った者は全て奴隷と化す










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