ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

The Quantum Enigma/EPICA

2014-05-05 21:40:51 | 音楽
オランダが生んだ、シンフォニック・メタル・バンドEPICA。
その最新作となる、6枚目のアルバム『The Quantum Enigma』を聴いた。



まず正直に打ち明けると…。
シンフォニック・メタルが好きなんで、色んな方から「良いから聴いて」と何度も勧められていた彼ら。
決して悪くはないけど、何か今一つ僕の心にはピンと来なかったのが本音でした。
麗しき歌姫シモーネ・シモンズ嬢に関しても、EPICAよりもKAMELOTでの歌の方が魅力的だと思えた(爆)。
だから、自分で彼らのアルバムを買ったのは本作が初めてです(苦笑)。
しかし、そんな僕が何故今回彼らのアルバムを買ったのか?
それはネットで、ひょんな事から本作『The Quantum Enigma』からの新曲“The Essence of Silence”を聴いた時。
「こ…コレは?!」と凄まじいインパクトを受けてしまったから。
早々にCD屋に予約の電話を入れ、発売日を心待ちにしていたのです(笑)。
そして本作を聴いた感想ですが…。



もう素晴しいとしか言えません!
何の臆面もなく断言させて頂くと、本作は傑作です!!
バンドのパフォーマンス、楽曲の完成度、サウンド・プロダクション。
どれを取っても完璧、ただ「傑作」という言葉しか思いつきません。
確かに叙情的で美しいメロディと、その荘厳な雰囲気は素晴しいと思います。
ただ本作を聴いて思ったのは、かなりアグレッシヴかつブルータルさを全面に出ている事。
って言うか、彼らってこんなバンドやった?とすら思いました。



下手すればシンフォニック・ブラック(ブラスト・ビート炸裂!)、パワー・メタル的な勢いに満ちた本作。
その中でも、最も光り輝いているのがシモーネ嬢の“歌”。
その美しい歌声は全く変わりなく、本作でも神々しいまでの美しさです。
それ以上にヘヴィでブルータルなサウンドの中にあって、彼女の“歌”は今までとは異なるニュアンスも発揮しています。
まるで全てを包み込むような慈愛と癒しを持つ、母性のような一面を強く感じます。
そこにあるのは、生々しいまでのエモーショナルさに溢れています。
今や一児の母となったシモーネ。
そんな彼女の変化が、彼女の歌の表現力を更に深みと説得力を与えて倍増させているかと思えました。



本作の重要なキーマン、それがアイザック・デラハイ(G)。
バンドのメイン・ソングライターは、バンドのリーダーであるマーク・ヤンセン(G・Vo)である事は変わらないかと思います。
解説にもある通り、本作ではアイザックのクレジットされた楽曲が多いです。
これまで以上に本作がアグレッシヴかつブルータルなのは、アイザックが楽曲作りに大きく関与している事が影響していると思われます。
あと随所で聴かれる、ツボを押さえた流麗なギター・ソロも非常にカッコ良い。
アグレッシヴかつブルータルながら、より叙情的ながらドラマチックな作品に仕上がっているのも彼の貢献が大きいです。



そしてバンドのリーダーであり、もう一人の“シンガー”であるマーク。
シモーネの美声に対して、彼のデス声は邪魔だと言う批判も多かったかと思います。
個人的にはシモーネとマーク、この「美」と「醜」のバランスが絶妙なのがポイント。
しかし本作においては、彼のあの声が楽曲のバラエティーの豊かさと完成度に繋がっています。
ボーナス・トラックを含めて、全14曲60分を越える超大作である本作。
下手すれば聴く途中で疲れてしまう危険性もありますが、ラストまで一気に聴けてしまうのは本作の凄さ。
マーク自身が明確なコンセプト、そして新たにプロデューサーに迎えたヤコブ・ハンセンによる力も大きいかと思います。



とにかく素晴しいアルバムです。
本当に聴いていて、魂が揺さぶられるような感動がありました。
こんな凄い作品を作ったのだから、あとは未だ実現していない「来日公演」でしょうか?
今年のLOUD PARKなんかで、来日してくれれば嬉しいのですが…(微笑)。
本当に凄いアルバムです!
コレは超おススメであります!!





コレは貴方の心に焼き付いた退屈な「思い出」
バランスを取り戻し
自分自身の感覚でよく観察してみれば判る
“静寂の本質”
自分が一体何者なのか?
貴方自身が捜し求めて、この静寂の中で答えを見つけば良い
そう、物事の本質
それは静寂の中に存在する


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