ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

Live In Ancient Kourion/ICED EARTH

2013-05-19 10:50:37 | 音楽
ICED EARTHの最新DVD&ライヴCDである『Live In Ancient Kourion』を買いました。
このバンド、欧州でのカリスマ的な人気を比較して日本での人気は壊滅的…(苦笑)。
当然、この『Live In Ancient Kourion』も日本発売は未定。
現在の日本におけるバンドの地位・人気を踏まえると、多分発売される事は無いと踏んでいます。
悲しいかな、コレが今の日本のメタル・シーン…。



パワフルであり、充分に叙情的でメロディアスであり。
何よりも正統派ヘヴィ・メタルとして、圧倒的なカッコ良さを誇る彼ら。
何故、ここ日本でこんなに人気が無いのか不思議です。
SYMPHONY Xと魅力的なカップリングで、豪州&中国までの極東ツアーもあったらしいのに…。
ファンとしては現状が嘆かわしく、何とも歯痒いです。



そんな鬱屈した感情を吹き飛ばす如く、この『Live In Ancient Kourion』の内容は凄まじいです。
キプロスの古代円形競技場で行われたライヴなのですが、まずファンのその熱狂的な歓迎とリアクションに圧倒されます。
更に今、ICED EARTHというバンドが非常に充実した状態にあるのを証明する、素晴しいパフォーマンスが収録されています。
全29曲、2時間30分を越える超大作です。
新作を中心としたセット・リストながら、過去のナンバーも多く演奏されており「Best Of ICED EARTH」と言っても過言では無いです。



本作を聴いて思ったのは、やはり新Voであるステュウ・ブロックの存在が大きい事。
彼は新作『DYSTOPIA』から、バンドに加入しました。
しかしICED EARTHには、バンドやファンからも「バンドの声」と絶大な支持を受けるマシュー・バーロウという存在がいました。
おまけにマシューが一時期脱退していた時、かのティム“リッパー”オーウェンズまで在籍していました。
これだけのシンガーが唄っていた事を思うと、ステュウのプレッシャーは強烈だったかと思います。
でも、ここで聴けるステュウの「歌」は前任者達のソレを完璧に自分のモノへと“昇華”した歌です。
金属的で良く伸びるハイトーンのスクリーム、パワフルながらも繊細なメロディを歌い上げる中低音。
そして時折挟まれるデス・グロウル…彼はいかにシンガーとして卓越した才能と実力の持ち主であるかが判ります。
ステージでの立ち振る舞い、そして観客の煽り方も優れています。
素晴しいシンガーだと思います。



そしてバンドの全権を握るジョン・シェイファー(G&Vo)。
「リフ・ロード」の名に相応しい、剃刀の如く鋭利なギター・リフが炸裂してます。
非常にメンバーの出入りが激しいバンドですが、結局「ICED EARTH=ジョン」という真実は揺るぎようがないのだと実感しました。
あと新加入したばかりのルーク・アップルトンくん(B)。
現在では最年少メンバーですが、そのベースの技量は素晴しいです。
特に、このライヴ盤を聴いて(観て)いるとコーラス面での貢献が非常に大きいです。
図太く男臭い声のジョンと違い、しっかりと歌い上げるルークくんのコーラスはライヴの強みです。
おまけに、かなりのイケメンやし(笑)。
アルバムではジョンがベースをプレイする事も多いですが、既に製作を始めている新作でのルークくんの貢献に期待です。



とにかく素晴しいライヴDVD&CDです。
心からバンドを求めるファンの熱狂が良く判ります。
あまりにの熱狂的な声に負けてしまい、急遽ステージ上で5人でミーティング。
「畜生、2時間半以上演ってるのに、まだ足りないってか?」とジョークを飛ばし。
予定外に“The Hunter”を演奏する姿は微笑ましいです。
ここまで熱狂的なメタル・ファンが、今の日本にいるのか?
来日公演が色んな意味で難しくなっている現状を、知るキッカケになるかと思えます。
素晴しいです。
機会があれば、是非観て、聴いて欲しい作品であります!!




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