くるたのしき・・・スカイランナーへの道<復活!>

走ることは「苦しいけど、かくも楽しいこと」つまりは『くるたのしいこと・・・』と、高山を走るスカイランナーを目指した手記。

富士山ランニングの2回目。御殿場口から挑戦しました!

2010-07-19 10:15:24 | 山岳マラソン

7月17日 土曜日 真夏到来!暑くあつく・・・なりました!!

Imgp2798 一時雨が降ったり、晴れたりと、雲が強く流れて、蒸し暑さだけは日に日に増してきて、・・・この天気の変わり目の狭間の数日は、一進一退を繰り返した「晴天」が今日はバッチリと決まったようだ。

早朝3時半過ぎに起床して軽く荷造りして富士山を目指した。裾野市内を通過時にはワイパーをフル回転しないといけないほどの激しい雨が降ったが、標高を稼ぐとともに雲ははれて朝の青色の空が見えてきた。富士登山競走を1週間前に控えて、最後の練習チャンスとして富士山ランニングを思いたった。

Imgp2806_2 前日からの富士山マイカー規制をがっちりやっていいて富士宮口登山道へはシャトルバスでのアクセスになるようだ。バスは朝6時からということで、今日は太郎坊御殿場口登山道からの富士山ランニングを選択した。ここは2週間後の富士登山駅伝のコース。テレビでも有名な大砂走りでの襷渡し転倒シーンが流れる区間のところ。ここの登山口は山頂までの距離が長く、登山道はガレ場と砂道の連続、景色も荒涼とした砂山が続き全く変化の無く代わり映えのしない風景が続くので、意外と人気がない。駐車場には全く派手でない登山客のパーティー数人と私同様の富士山を「走る」ためにやって来た数人がいるのみ。マイカー規制している富士宮口からすると全くもってマイナーな雰囲気。

Imgp2807 スタート(新五合目)の標高が1500mと低い。富士宮口が2450mのことを思えば約1000mも標高が低いところが出発地点。だから、最初の走り出しての息の上がり具合は「意外と楽」で軽快に走り出せるのは利点。但し、延々と続く砂場の道は「走る」っていう思いを強く持たないと走り続けることが困難な道であって走るというとき精神面の強さが求められる難所でもある気がする。多分4月とか早い時期からこの延々と続く砂場を走っていれば短距離から登山競走まで走るがっちりした足回りを手に入れることが出来るだろう!なんても思う。まあ、それを実際に実行するのは地元の自衛隊の選手ぐらいだろうか?!

Imgp2814 最近村上春樹の本(走ることについて語るとき 僕の語ること)を読んでいて、その中にPain is inevitable.Suffering is optional)という文があった。これを訳せば「痛みは避けがたいが、苦しみはオプショナル(こちら次第)」っていうことで、彼が言っているのは「走っていてキツイ・・・。もうダメだ!!」と思ったとき「キツイ」と思うのは避けようの無い事実だけど、「もうダメだ!」と思うかどうかは本人の裁量にゆだねられているものだ。だから走るときには「もうダメだ!」と思うかどうかの自身のオプションをはかって、それとの葛藤の中で走ることがマラソンというものでないか!という こと。回りくどく話すものだか、私は『走る』ということの事実をズバリと言い当てている上手い言い方だと思っている。

Imgp2816 さて今日の私は、「止まらないで山頂まで登り切る!」ことを目標にしている。砂場だろうが立ち止まらないで動いて歩いて登り切る・・・。足が痛かったり、呼吸が苦しいのは事実。これに対峙してもうダメだとは思わず、頑張って登り切ることを目標にして今週のレースの自信に繋げたいと思っている。

Imgp2833  御殿場口コースは実にタフなコースだった。延々と先が見通せる辛いコース。山頂までが圧倒的な距離に思えて、苦しいコースでもあった。今日は風も無く、ガスも湧き出ないで、少し日差しが厳しく、・・・それはそれで「安心」して登れる条件となっていい練習ができた。

Imgp2829 駐車場をスタートして、山頂まで3時間20分かかってしまった。多分元気な方が走れば2時間半程度では走ってしまうのだろうが、砂場の走りが苦手な私には苦しい登山ランニングだった。そうとうの距離を歩いてしまった・・・。

最初の予定は山頂の「お鉢周り」もやろうか?!って思っていたけど、帰りの距離もあって、そのまま下山。

下りはいつものジェットコースターかスキーのモーグルのように跳ねて飛んで駆け下りた。「気持イイ~~ッツ!」

Imgp2844 終盤の大砂走りはザクザク楽しく走れた。このとき神奈川県の「ハートブレイク」という富士登山駅伝の方の練習と合流して、大砂走りの走り方、ポイントをレクチャーしてもらって一緒に下山した。若い選手はサスガに速いが、付き添いをしていたおじさんもそうとう速い。その方の年齢が60?歳だそうで、ビックリ仰天!60歳のおじさんのパワーは凄いものだった。

Imgp2842 Imgp2847 富士登山駅伝の襷中継地点には多くの駅伝選手がいて練習の仕上げの走りこみをしていた。富士山中腹で、ガスの中、ランパンランシャツの方々が走っているこの風景も実に不思議なものだ。富士山に大きなリュックを背負って登山する人からすれは「山をなめるな!」と言われそうなのだが、彼らはギリギリの挑戦をしているわけで、そう思うと「負けないで頑張ろう!」と改めて思ったのは今日の収穫だった。タイムはタイムだけど、まあいい練習ができました!今週は時間内完走目指して頑張ります!!Imgp2852