くるたのしき・・・スカイランナーへの道<復活!>

走ることは「苦しいけど、かくも楽しいこと」つまりは『くるたのしいこと・・・』と、高山を走るスカイランナーを目指した手記。

第3回「夢カップ」開催

2008-08-29 22:49:23 | 陸上競技

8月16日   暑いけど夏らしい日だった。

Imgp0972_2 「夢カップ」という小学生の陸上競技の大会が愛鷹陸上競技場で開催された。今年で3年目のこの大会は高校生まで選手の枠が広がり、公認大会として成長している。

今までは公認大会でないので、当日参加や、今まで参加したことのないターボチャブなんかに自由に参加できたりしたが、今年からシリアス大会に生まれ変わった。

個人的には陸上競技の審判のおじいさんがいつも以上に威張って、子供を罵倒するなんとも「つまらない大会」に成り下がってしまった感がある。が、いままでの大会がクラブチームで加選手が限られ、100m走なんか皆走ることが出来なかったけど、みんなが参加できるこの大会に参加する意義は大きい。

個人的には秋の県選手権選手選考の最大の大会と位置づけていた。わが子にも、県大会選手を決める大事な大会なので頑張れ・・・と声を掛けていた。が、大会前に監督から秋の県大会の選手発表があったのには・・・ビックリ仰天。(結構クラブ内の子供のモチベーションはあれでガクッと下がったような気がする。)

長男は最近身長が伸び、記録も安定して伸び調子。この大会は100m走の走りに大いに期待していた。・・・結果は自己ベスト更新。大幅な伸びはないけど伸びシロ十分の走りにはまあ満足だったかな。残念なのは、彼はBチームリレーの補欠。だけどB選手より・・・「オイオイ、速いじゃん!」。長女が小学生のときも同じような体験をしたけど・・・ネ。現在・・・彼はライバルとは3連勝中。だけど時既に遅し。彼は幼稚園から三島陸上でちょろちょろし、1年生で入団してから・・・結局いままで6年生となって、6年間、結局1度も「リレー選手」として皆の前で走ることはなかった。彼の夢は「リレー選手になる」ことだったけど・・・。簡単な夢なんだけど「叶わぬ夢」だった。そんな彼と一緒に6年間かけて一度もバトンを持って走ったことがない子供がまだまだいる。コーチをしていて、(実のところ)これが悔しい。

Imgp0990 この現実は・・・親としては複雑な気分。割り切れないものは実際にある。こんちくしょうとも思う。でも人の評価ってこんなもん。大人になってもこんなもん。だから、これで悔しいと思ってもっともっと努力する人間に(いつか)なってもらいたいものだ。そして努力するときには報われるということも知ってもらいたい。ただ選手になってしまってる子供はこんな体験や経験は想像できないし、気もつかないし、選手になれない子や補欠の悲哀は絶対知らない。彼らもいずれいつかは挫折なんかもする。けど彼には、そんなときの免疫として子供のときに予防接種をしたと思って耐え忍んで前を向いていたいものだ。

そう思っても、子供たちは屈託無く、どうでもいいくらいに前を向いて突っ走っている。そんな時彼を見ると、ちょっと成長して、なんだか頼もしいヤツにも思えてくる。自己ベストおめでとう!