マイ・シークレット・ガーデン

アニメ好きハハがネタバレ感想等をつぶやいてます。秘密のお庭へ遊びにいらっしゃ~い♪

裁判員制度の正体

2008年11月14日 | モノローグ
裁判員制度のCMが流れるようになりましたね・・

「お父さん、こんな手紙が・・」(ソンナカンジ)
ってところから、もぅなんかヤな感じと思うのは、私だけ・・?

※追記(2017/6/4sun):これから10年ちかく経ち、私の考えは少し変わりました。
裁判員裁判の参加を辞退する人が年々増えているらしく残念なのだけど、
もしかしたらこれは、凶悪事件の犯人の多くはどういう人なのか?
一般の人に少しずつ知ってもらうための制度なのではないだろうかと・・
もしかしたらですよ^^;

裁判員制度については、玲蘭さんが【狐狼Nachtwanderung】で、
何度か取り上げていらっしゃいました。
「どうせ市民に割り振られる裁判なんて、
刑がほぼ確定してるような、わかりやすいものばかりだろう」
というダンナのお気楽な言葉を、
それでもなんとな~く鵜呑みにしてた私。
それは、もしかしたら、大きな間違いだったのかも?!


『裁判員制度の正体』 著者 西野喜一

『おおぶり』11巻を買いに行った時、
平積みになっていた単行本に目がいきました。
チラとページをめくってみたら、読みやすいしわかりやすい!
第9章 この「現代の赤紙」から逃れるには
という項目には、大いに興味を惹かれました。んで、お買い上げ~☆

この本は、裁判員制度がどのようにして出来たのか、
という立法の経過の説明。
その不都合さ、思想、システム、
裁判員になりたくない人の為に裁判員を免れる技術の検討等、
わかりやすく書いてあります。
多少誇張したところもあるかな?とも思いますが、
走り出してみなければどうなるのかわからないこの制度。
最悪の事態も予想しておかなければ、
自分(家族)と他人(被告人や被害者、その家族等)の、
人生がかかっていますからね。

この制度については全く無知で、
いやんと思いながらも勉強していませんでした。
内容を知るにつけ一番衝撃だったのが、
裁判員が担当する刑事裁判の内容が、
放火、殺人・殺人未遂、強盗傷害・強盗殺人、
強姦致死傷、傷害致死、身代金目的の誘拐、通貨偽造、
危険運転致死、爆弾の使用(爆発物取締罰則違反)等

重大な刑事事件ばかりだったという事。

私には無理です!

それに、
裁判員に選ばれたが最後、というか候補者になった段階で、
プライバシーはない!
というのがなんとも怖ろしいです・・

著者は裁判官制度にも問題点はあると言っています。
現行制度の再検討が必要だと。
そう、
裁判官は何やっとんじゃい!?
高知白バイ事故 冤罪事故 トカ 

と思う事もしばしばですが、
だからといって、じゃあ一般の人達の判断を取り入れようって、
だったらどうして裁判員は一審のみの参加なんですか?
それもちょっとバカにしてないかと思ったり・・

裁判員制度イコール陪審制と思っていましたが、
実際は英米の陪審制より、欧州の参審制に近いものとありました。
裁判員制度を作る際、
陪審制導入主張者と参審制導入主張者がずい分争った模様。
なんだかなぁ・・

つー事で、情報ってのは大切です。
最近は何でも「自己責任」とか言われる時代ですが、
万人に情報が提供されなければそれは不公平というか、
不条理だよ~!