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話が話なので、やっぱり泣けましたが、
なにか、もやもやしてしまうのですよね。なにか、違うと・・
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 』 第4話 錬金術師の苦悩
ニーナとショウ・タッカーのお話は前作では、
第6話の【国家錬金術師資格試験】と
第7話の【合成獣(キメラ)が哭く夜】の2話に渡っています。
タイトルのセンスも良いですよね。
前作第6話では、
これからふたりが国家錬金術師の試験を受けるというところ。
受験するにも「覚悟」がいるという事らしいです。
試験までの期間勉学に励む最良の場所という事で、
生体練成の第一人者、ショウ・タッカーの家で過ごすという設定でした。
今回早々にスカーに殺されてしまうバスク・グランは、
前作ではショウ・タッカーの後ろ楯だったみたい。
2年前の生体練成の秘密も、
わかったうえでタッカーを擁護しているような、
軍部の暗部が伺い見える深みのある演出でした。
(エドが「奥さんは?」って訊ねた時、
ロイ・マスタングは答えませんでしたね。
彼も事実を知っていたのか・・?!)
シビアさと共に、
エドの誕生日&グレイシアの出産エピソードもありました。
前作は、
そこで初めてエドが練成陣なしで錬金術をやってしまうんですよね。
それと、新作では、(原作も?)
初めからエドしか国家錬金術師を目指していなかったようですが、
前作では、禁忌を犯した事を知られまいと、
ロイ・マスタングが一次試験を通過したアルにその先を諦めさせる展開に。
納得し、ひとり試験を受けるエドですが、
覚悟はしているものの、迷いはつきない様子があちこちに・・
でも、
試験の内容が、
新作では大総統にかなり挑戦的に自分の力を見せ付けるという感じですが、
前作は、
人を救う為にとっさに練成陣なしに平和的な錬金術を成すんですよ。
その事が、エドにたぶん自信を与えるんです。
ここまでが第6話の【国家錬金術師資格試験】
第7話【合成獣(キメラ)が哭く夜】は・・
国家錬金術師になる前の暮らしはひどく貧しかったと言うタッカー。
でもそれは、錬金術にかかる研究費が原因。
仕事もしないで研究に取り憑かれ、
挙句の果てに妻も子も実験台にしてしまうタッカーは、
家族より錬金術が大事だったんだよね。
もうタッカーは狂っていたよなぁと思いましたが、
そうさせる何かが錬金術にはあるというのか?
科学者の いや人間の
おのれの知識を実践したいという欲望に限りなどない
自分に与えられた力がどれ程のものかを
この世界に隠れた秘密の全てを知り尽くし 試してみたい
それが錬金術の本質だ
わずか12歳の少年が、一回で資格試験に合格してしまったのも、
タッカーの切羽詰った気持ちに火をつけたのかも・・
(こういう描写の積み重ねも巧い!よね)
キメラにされてしまったニーナ。
前作では、父を殴るエドを止めようとするところがまた、
涙を誘うんだなぁ ;;
エドは薄々タッカーを疑っていたの。
だから、よけい無念だったんじゃ・・
それにしても、エド殴り過ぎ。
アル、もっと早く止めてよ。
今作ではアルが、自分達の力ではニーナを元に戻せないと謝りますが、
前作は、エドが再練成を試みようとするんですよ。
でもタッカーが、
自分の生体練成は完璧だから誰にも元に戻せないと言うんです。
気をつけろよ!
母親みたいにしないようになぁ!
と・・
非道い ・・
前作では、秘密裏に軍に連れ去られようとするニーナを助けようと、
エドが、ニーナを乗せたトラックを錬金術で横倒しにします。
キメラにされたニーナをほうってはおけないんですよね!
(だからって、そうしたってどうする事も出来ないんですけど・・)
檻から出たニーナは悪びれた、さびしそうな風に、
ひとり逃げ出します。
そして、スカーの元に行くの・・
スカーは偶然ニーナに会うんですよ。
ここで、どうしてスカーが国家錬金術師を狙うのか、
その理由がわかるんですけどね。
ニーナの死を眼前にした、
エドの嗚咽が・・
本当に 堪らない
エドが泣き出し、雨が降り出すというタイミングもまた、
絶妙。
次回 【哀しみの雨】
毎度ここまで比較してるわけではないんですが、
どうしても前作が素晴らし過ぎて、新作の感想に熱が入りません。
残念ですが、また祭りから脱落ですわ~☆
もし、すっごく感想書きたくなったら、
またよろしくお願い致しますね~